#39 告白
皆さん、こんにちは!アオです!
それでは「静かな恋愛~朝にしか会えない君と~ 」をどうぞ!
大野宮さんの行動に頭を悩まされながらも遊園地デートを楽しむ。
昼は一度、遊園地から出て近くにあるレストランへ向かう。
どうやら大野宮さんが行ってみたかったらしく予約していたようだ。
俺「結構内装がおしゃれですね」
料理を待っている間、俺はそんなことを言う。
「だよね!前にテレビで紹介されていて気になっていたの!」
そう楽しそうに内装を見る大野宮さんに見惚れる。
料理が運ばれてくると大野宮さんは写真を撮り始める。
俺が注文したのはハンバーグで大野宮さんはスパゲッティだ。
俺「いただきます」
大野宮さんも手を合わせて食べ始める。
さっきの間接キスのことがあったから食事は少しドキドキする。
しかしそんな思いとは裏腹に大野宮さんはとてもおいしそうに食べる。
店内を見回すと家族連れやカップルが多いように感じた。
……カップル……俺たちがその中に混じっているからそんな
錯覚を起こすのだろうか。好きな人がいる目の前で自然と恥ずかしくなる。
というか大野宮さんが朝から俺を惑わす行動ばかりしていないし。
そんなこと他の人にはやらないでくれと願いながらも
今日という日に感謝しかない。
朝食を取り終えた俺たちは再び遊園地へ戻って
たくさんのアトラクションに乗る。そのどれもが楽しいのはもちろんだが
それ以上に大野宮さんがはしゃいでいる姿を見て幸せな気持ちになる。
大野宮さんがここを引っ越していく前にこんな体験ができて
とてもうれしい気持ちになりながらこの一秒一秒を大切にする。
夕方に近づくにつれてだんだんと気温が低くなっていく。
それと同時に園内の放送でクリスマスらしい音楽が流れる。
刻一刻と終わりの時間が近づいてきている。そのことに俺は
寂しさと"緊張"が押し寄せてくる……いや逃げるな俺!
決めたんだ、それにここで逃したら直接言う機会なんて
もう二度とないかもしれないんだぞ!……しっかりするんだ俺!
心の中でそう自分に言い聞かせながら隣にいる大野宮さんの横顔を見る。
その笑顔はとても楽しそうでずっと一緒にいたいと思えるものだった。
胸の高鳴りを抑えることができない……どうしようもない気持ちが
溢れてきている。すると大野宮さんが俺に気が付いたのか
首をかしげて"ん?"とでも言いたそうな顔をしてくる。
それがかわいすぎて俺はすぐに目線を放す。
俺は立ち上がる。少しばかり足が震えているのがわかった。
俺「おっ、大野宮さん最後に観覧車乗りませんか?」
緊張を隠しながらそう提案すると、大野宮さんはニコリと笑ってうなずく。
そのうれしそうな顔に少しだけ……いやだいぶ緊張がほぐれたような気がした。
係員の人に促されて俺たちはゴンドラに乗り込む。
大野宮さんはゴンドラから見る遊園地を楽しんでいる様子だ。
一方、俺は緊張で変な冷や汗が出てくる。
すると大野宮さんが俺の隣に来て一枚の紙を見せてくる。
「一緒に写真撮ろうよ!」
「えっ……あ、あわかりました」
大野宮さんはルンルンの気持ちでスマホを構える。
っ……大野宮さん近すぎる……多分、今の俺顔を赤くしているよな。
カメラを向けられて俺は恥ずかしながらもピースをする。
大野宮さんはスマホに向かってとびきりの笑顔をしてシャッターを切る。
「ありがとう!引っ越す前に良い思い出ができたよ!」
その嬉しそうで優しい笑顔に"好き"の気持ちが胸からあふれ出す。
俺「お、大野宮さんと会って登校するときに好きなアーティストに
ついて話すことができて高校生活が良いものになりました」
そこで俺は一呼吸おいて大野宮さんを見つめる。
俺「大野宮さんが引っ越すって言ったあの日……悲しかったです。
……それ以上につらいのは大野宮さんだってわかっていたんですけど
それと同じくらい俺もやばかったんですよ」
少し笑って言う……苦笑いになっていないだろうか。
俺「初めてのライブ、めちゃくちゃ楽しかったです。
大野宮さんと行けて大野宮さんの楽しそうな顔を見ながら
好きなアーティストの歌を聞いてあんなに"楽しい"って
思ったの初めてでした」
俺が語っていく思い出に大野宮さんはうなずきながら聞いてくれる。
俺「それと大野宮さんの高校の文化祭にも行きましたよね。
高校の文化祭が初めてだったのでどんなのかと思っていましたが
めちゃくちゃ楽しかったですね……大野宮さんの友達にも
少しいじられていましたが、大野宮さんの楽しそうな様子を
見るだけで俺は幸せでした」
俺「……最初にも言いましたが、大野宮さんがここから
引っ越していくのはとても寂しいし悲しいです……」
観覧車はてっぺんに差し掛かり窓からの夕日がまぶしい。
でもそれ以上に俺は伝えたいことがある。
俺「……大野宮さん、会ったあの日からずっと好きです」
気が付けば俺は立っていた。足が震えていることがわかる。
俺「引っ越すと聞いて胸が苦しいほど好きです、付き合ってください」
外からのまぶしさと恥ずかしさを耐えながらしっかりと
最後の最後まで俺は必死に想いを伝える。
読んでいただきありがとうございました!
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




