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静かな恋愛~朝にしか会えない君と~  作者: アオ


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30/43

#30 文化祭準備

皆さん、こんにちは!アオです!

それでは「静かな恋愛~朝にしか会えない君と~ 」をどうぞ!

テスト勉強の時に"かなり"積極的な琴音を見て安心した。

まだ振られた傷を負っているのかと思ってしまったからだ……

なんて振った俺がよくそんな心配事できるよな。

自分自身に嫌気がさしたので帰りの電車で俺は窓の景色を見る。

この時期のこの時間帯はだいぶ日が傾いていた。

それもあってかなんだか俺をセンチな気持ちにさせる。


するとスマホの通知音が鳴る。相手は……大野宮さんからだ。

大野宮【お疲れ様!テスト週間って言っていたから勉強中だったらごめん!】

そのメッセージに"優しいな"という一つの感情が浮かぶ。

そして胸の内が暖まっていくような感じになった。

俺【大野宮さんもお連れ様です!もう帰りの電車ですよ】

そうメッセージと窓からの写真を送る。


メッセージを送ってから数秒、自分自身に"なんで車窓の写真を送った?"と

数秒前の自分に問いただしたい気持ちになった。

大野宮【よかった、でもまだ始まったばかりだからしっかりね!】

そのメッセージを読むと大野宮さんの笑顔が思い浮かぶ。

やば、今の俺ニヤニヤしてないよな……きもくないよな……

なんてことを考えているとあっという間に家の最寄り駅にたどり着いた。

ここから勉強をしないといけないと思うと憂鬱な気持ちになるが

さっきの大野宮さんのメッセージで頑張れそうだ。


結局昨日の夜は合計三時間程度勉強して眠りについた。

テスト週間だから何もわくわくしないが、やっぱり朝の大野宮さんとの

時間はわくわくが止まらないのだ。

「おはよう」

そう紙を見せてニコリと笑うのはもちろん大野宮さんだ。

「おはようございます。友達はいないんですね」


昨日、俺たちの関係を茶化していた大野宮さんの友達がいなくなっていたため

少し安心した。あの人がいると少々気まずくなるからな。

「うん、行きたがっていたけど私の方から突っぱねたから」

そう笑って返事をする大野宮さんに思わず俺の笑顔になる。

それからはいつものように好きな歌手について語り合っていた。


「そういえばテスト勉強はしなくていいの?」

話に少しきりが付くと大野宮さんが尋ねてくる。

どう返事をしようかと迷いながらも俺はストレートに伝えた。

「はい、それ以上にこうやって大野宮さんと話したいので」

……見せてから数秒、俺は少し後悔し始めている。

なんだ、"大野宮さんと話したいので"って……少し回りくどいような

告白みたいなものじゃないか!


すると大野宮さんはいつもと違う素振りを見せて俺に紙を見せる。

「うれしい」

その字はいつもより小さめでぎりぎり読めるくらいだった。

いつもの文字の大きさではないことについては何か理由があるのか。

そんなことを考えていても大野宮さんに話題をふられて

理由を聞けずに終わってしまった。


「いってらっしゃい!」

俺「いってきます!」

もうこの会話も何度目だろうか。それでも好きな人からの"いってらっしゃい"は

威力が強すぎて毎回ドキドキしながら返事をしていた。


それから数日後、無事にテストも終わって琴音に感謝をしながら帰宅した。

ふとカレンダーに視線をやると残り二週間程度で文化祭が始まる。

とはいっても俺は大野宮さんの方の文化祭に行ったため

"自分たちの文化祭"が行われるという実感があまりない。

確かうちのクラスは"お化け屋敷"をやるって決まっていたな。


翌日、朝のHRから先生は文化祭の話を持ち出す。

これから文化祭当日までは部活がなくなり代わりに文化祭準備のための

時間となるようだ。そう先生が言うと一気にクラスのテンションは高くなる。

やっぱりみんなあこがれているのだろう。日が傾いた教室の窓を見ながら

クラスメイトと一緒に文化祭の準備をするということを。

かくいう、俺も実際にとても楽しみだ。


そして放課後、朝言われた通り俺たちは文化祭の準備をしていた。

小道具や壁などを作る人が大半で一部の人たちが買い出しや

お化け役を担当することになっている。

買い出しのグループを見てみると、最近クラス内で噂になっている

男女だった。心の中で"青春してるな~"なんてことを思いながら

自分たちの作業に専念する。


隣で作業しているのは琴音だった。

琴音も文化祭を楽しみにしているようでいつもは見せないコミュ力を発揮して

ほぼリーダーのような形でみんなを引っ張っていた。

琴音とは何年間もともに過ごしているが、こんな姿を見るのは始めただ。

やっぱりそれだけ文化祭に対する思い入れが強いのだろう。


琴音「凌、その赤色のペン取って」

作業に集中しているためか俺の方を向かずにそういう琴音。

俺「了解、ついでに黄色のペンも置いておくぞ」

琴音「ありがとう……え、なんでわかった」

俺「何となくだよ、何となく」

そう言葉を濁して自分自身の作業の方に専念する。


それから一時間後、下校を知らせるチャイムが鳴り先生から解散が

告げられる。片付けをして帰り始める。

琴音の周りには女子がたくさんいて"すごい"と口々に褒めていた。

俺はそのまま教室を去った。

読んでいただきありがとうございました!

コメント(感想)をくださるとうれしいです!

それでは次回お会いしましょう!アオでした~!

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