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静かな恋愛~朝にしか会えない君と~  作者: アオ


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28/43

#28 大野宮さんの文化祭~後編~

皆さん、こんにちは!アオです!

それでは「静かな恋愛~朝にしか会えない君と~ 」をどうぞ!

大野宮さんの友達が去ってから少しだけ気まずい沈黙が流れた。

……大野宮さん、俺のこと友達に話していたんだ。

なんだか気恥ずかしい気分になりながらそのまま大野宮さんに着いて行く。

「さっきの嫌な気分にせたらごめんね、いつもああいう感じだから」

俺「いや別にそういうことではないんですが……」

それ以上の言葉を言うことが出来なくてまたもや沈黙が流れる。


「一年生は主に教室でそれぞれの出し物だったり屋台をやってるよ」

俺「大野宮さんたちは確か劇って言っていましたっけ?」

「そうだよ、午後に体育館で劇をやるの」

俺「そっ、それを見るのも含めて午後も一緒に周りたいです」

俺がそう言うと大野宮さんは少し驚いたような顔をして

「わかった!午後は劇とかあるから午前のうちに周れるところは周っちゃおう!」


そう明るく笑う大野宮さんに俺は元気よくうなずく。

それからまたもや大野宮さんに腕を引っ張られて様々なクラスへ行く。

ただ人が多いところでは腕を引っ張らずに俺が着いて行く形になった。

……繋がれたときは恥ずかしかったが、こうやって人が多いところに来ると

少し寂しく感じる……って何思ってるんだ俺、彼氏でもなんでもないだろう。

そう思えば思うほど大野宮さんの友達のさっきの言葉が脳内でリピートする。

思い出すと顔が熱くなるのがわかった。


それから二時間後、すごろくやお化け屋敷、ゲームなど様々なクラスを

周って部外者なのにあたかも生徒のようにして大野宮さんと一緒に楽しんだ。

それから俺たちは再びグラウンドの方へ移動していろいろな屋台を見ながら

焼きそばやパンなどを購入して芝生のエリアで食べ始める。

俺「どの料理も結構、本格的ですごいですね」

俺がそう言うと大野宮さんは食べながら紙を見せてくる。

「さすが三年生や先生たちっていったところだよね。

 二年は劇だからそれこそ私は表舞台に立てないけど来年は

 こうやって積極的に参加できるんじゃないかって思ってるの」


やっぱり大野宮さんも心のどこかではクラスメイトと一緒に

協力して文化祭を運営させたいのだろう。

電車の中では"裏方で支えている"とは言っていたがもしかしたら

"自分も表舞台に一度でいいから立ってみたい"なんてことを

思っていたのかもしれない。それは俺にはわからない。


ただそれでも大野宮さんは今の自分ができる最大限のことをして

最大限楽しめるように、そして楽しむように努力しているのかもしれない。

そういう意味では人並み……いや人の何倍も努力しているだろう。

俺がそう思いながら大野宮さんの方を見ていると

大野宮さんが首をかしげて"ん?"と言って様子でこちらを見てくる。

そのしぐさがかわいくて"なっ、なんでもないです"と言ってそっぽを向く。

一足早い文化祭マジックにかけられながら俺たちは昼食を取った。


それから大野宮さんに連れられて俺は体育館へ移動する。

俺「裏方でも舞台裏とかにいた方がいいんじゃないですか?」

俺が心配してそう言うと大野宮さんはニコリと笑って

「私は裏方の中でも制作の方の裏方だから当日は特にやることがないの」

なるほど、だから一緒にこうやって見ることができているのか。感謝だ。


そう思っていると時刻は一時を過ぎて2年A組から順番に劇の発表が始まる。

このころには体育館の約四分の三程度の席が埋まっており

たくさんの人が劇を見に来ていることがわかった。

A組は桃太郎、B組はオリジナルの劇、C組はロミオとジュリエットと

続いていきとうとう大野宮さんのクラスであるD組の発表だ。

すると隣に座っていた大野宮さんが俺の肩を軽くたたき

「実際に演技しないのになんか緊張してきた」

と書いた紙を見せて苦笑いをしていた。

俺「大丈夫ですよ、絶対に成功しますよ」

完全に部外者の俺がそう言うと大野宮さんは笑ってくれた。


D組の発表はシンデレラの劇でその演技力に会場は静まり返った。

「今、演技している子、二年にして演劇部の部長やってるの」

俺「だからあんなに演劇が上手いんですね」

そんな驚きながらもD組の発表を見ること数十分、無事劇は終了した。

周りからは拍手喝采。隣を見ると大野宮さんが安堵していた。


それからE組の発表が終わり体育館での発表は全部終わったようだ。

「どうする?文化祭終了までまだ一時間程度あるけど」

俺「もう文化祭を周るのはいいですが……その、もう少しだけいたいです」

俺がそう言うと大野宮さんは少し驚いた顔をしていた。

俺「あっ、いやそっ、そういう意味じゃなくて……あの」

テンパってしまいうまく説明できないでいると大野宮さんが笑い

「うん、いいよ私ももう少しだけ一緒にいたい」

願ってもいないことを言われて俺はテンションが上がっていた。


そしてその一時間はあっという間に過ぎて帰りの電車で俺は燃え尽きていた。

あ~どう考えても最後のアレはないだろう……彼氏じゃあるまいし……

それに少しはしゃぎすぎた感じがあった。文化祭マジックって

やっぱり怖いな……

読んでいただきありがとうございました!

コメント(感想)をくださるとうれしいです!

それでは次回お会いしましょう!アオでした~!

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