第七一六話 とある鬼について
『白鬼の法衣』を破山巴に作ってもらうのに必要な、三つの素材は理解できた。
覇天鬼根源由来で、アルビノのモンスターの毛皮。できるだけ強い鬼の角。聖獣の骨、牙、爪のどれか。
その中でどれから着手していこうかとブラットとHIMAが考え込んでいると、今も浄化中の破山巴が「もしも心当たりがないのなら──」と前置きしてから、確実に条件を満たせる三つの素材のうちの一つを教えてくれた。
「黒葛鬼……ですか? はじめて聞きました。どこかの魔王とか、そういう有名な鬼なんですか?」
「一時期とある大陸にて魔王とされていた鬼ですが、今は死んだとされている鬼です」
「だとされるということは、もしかして実は生きているとか……?」
「はい。今は封印状態ですが、死んではいません」
「──黒葛鬼が生きておられるのですか!?」
ピンと来ていない二人の中、宮司である老龍人『玉柳』は驚きながら床に尻もちをついていた。
今は老いているが、この玉柳はかなりの強者だ。老いた今でもブラットとそれなりにいい勝負ができるであろう彼が、転ぶほど驚く鬼とはいったいどんな存在なのかとブラットたちは興味が湧いてくる。
「はい。私が対処した鬼ですから。あれも哀れな鬼でしたから、せめて最後の願いくらいは叶えてやろうと封じるだけに済ませたのです」
「確かに……。凶暴ではありましたが、ただ悪と断ずるには難しい鬼でありましたからな……」
「あの、私たちはまったくその鬼について知らないのですが、具体的にどんな鬼だったんですか?」
「なんだか強そうだなぁくらいは、二人の反応で分かりましたけどね」
「お若い二人には、聞き馴染みがなくても無理はないでしょうな。私がまだ子供の頃の話でありましょうし」
「それほど昔でしたか? 少し前くらいに思っていましたが、意外に時間が経っていたようですね」
玉柳の強さを思えば、ここまで老いるまでには相当な年月がかかったはずだ。
それを数年前くらいの感覚で話そうとしていたのだから、やはり根源の御子は時間の感覚はおかしい。
「黒葛鬼という鬼は義賊のような盗賊団を……確か──」
「黒葛連などと周りから呼ばれていましたな」
「ああ、そう。そういう名前でした。本人は嫌がっていたようですが──」
黒葛鬼。黒い肌に植物の蔓のような筋が走っている、三メートル近い巨躯の鬼。
素行は非常に悪く、盗みに殺しなど世間一般に悪とされる行為に手を染めてきた盗賊集団『黒葛連』の首魁でもあった男である。
ただこの『黒葛連』は弱い者の味方であり、普通に日々を生きる一般人には決して手を出さなかった。
盗みや殺しもしてはいた。けれどそれは不必要に重税を課して民を苦しめ、私腹を肥やす悪徳領主。詐欺など阿漕な手法で成り上がり、大勢の人の人生を壊した悪徳商人。そういった弱者を虐げ騙すような、けれど誰も裁いてくれない〝悪〟に対してだけ。
法律上はそれでも許されることではないが、そこで得た金銀財宝は弱者たちに気前よくばら撒いて、自分たちは豪勢な暮らしはしていなかったという。
「その流れだと、権力者に目をつけられて魔王認定されたとか、そういう落ちですか?」
「いいえ。いずれはそのような事になっていた可能性もなくはなかったでしょうが、一般人からはかなり人気のある鬼でしたからね。
逆に黒葛鬼を魔王認定するということは、後ろ暗いことをしているのではないかと、いらぬ腹を探られかねない時勢でした」
「なのでそうそう、魔王に認定されるような鬼ではなかったのですよ。ですが……」
「はい。百目鬼虚侶が目をつけ、黒葛鬼とその配下たちを純然たる〝悪〟に変えてしまった。
彼らが最も嫌った、弱者も関係なくいたぶる暴虐の鬼の集団になってしまったのです。魔王認定されたのは、このせいです」
「ここでも百目鬼虚侶かよ……」
「知れば知るほどろくでもない奴だって分かるね……」
外道エピソードが掘れば掘るほど出てくるため、もはや呆れすら覚えるが、それはルキアもどっこいどっこいである。
へんに実はいいやつだった設定など入れる余地もない方が、プレイヤーたちも思い切り叩き潰せるというものだ。
そうして完全な悪に染まってしまった黒葛連は、人間としての心すらほとんど無くし、もはやモンスター同然の状態だった。
配下たちも精鋭揃いだというのに、黒葛鬼はその配下たち全員が徒党を組もうと勝てない強者で、ひとたび標的となればその地に草一本残らない災害とすら当時は呼ばれていたという。
そんな折りに民衆に救いの手を差し伸べたのは、誰あろう破山巴その人であった。
虚侶が関わった事件と知るや否や、彼女はすぐに黒葛鬼の浄化を決意し、暴れ狂う災害たちのもとを訪ねた。
さしもの黒葛鬼率いる暴力集団であろうと、破山巴にとってはそよ風に等しい。
町一つが滅びそうになっていたところへ割って入り、鎧袖一触。暴れまわっていたのが嘘だったかのように、あっさりと地に伏せた。
「元がどういう人間だったのかも聞いていました。なのでこの聖樹の枝と同じように、浄化して元に戻そうとしたのですが……私でも不可能なほど魂を侵食し、壊されていたため殺す以外に救出する方法はありませんでした。
なので私は殺すつもりで相対したのですが、いまわの際にて僅かに正気を取り戻したのです」
「その正気に戻ったタイミングでも、浄化はできなかったんですよね?」
「ええ、大前提として魂がもう修復不可能な状態ですから。そこから正気を戻すなど、私でも説明がつかない一種の奇跡と言っていいでしょう。
そんな状態から全力で直したとしても、それはもう黒葛鬼と呼ばれた男ではない、別の誰かになってしまいますので浄化はできません」
「別人になってまで生きたいなど、当時聞き及んでいた黒葛鬼の性格からしてもあり得ないでしょうからなぁ……」
むしろそうなっていいなら直せる、という事実の方にブラットとHIMAは驚かされるが、話が脱線しそうなので黙っておく。
「ええ。そして正気に戻った彼が私に言ってきたんです。どうせ死ぬなら、ちゃんと戦って死にたいと。互いに死力を尽くすような戦いの果てに死ぬのが自分の夢なんだと」
「あー……破山巴様との戦いは、そう言うんじゃないでしょうからね。オレも何となく分かるかも」
いくら名の知れた強者であろうと相手が巴では、アフリカゾウが、その辺に歩いているアリを気づかず踏み殺すようなものだ。戦いなどですらなく、彼女にその気がなくてもそれはただの処理である。
百目鬼虚侶にいいようにされた挙句に、最後の最後は異次元の存在に書類に判を押すように処理される。
そんな最期があってたまるかと、黒葛鬼の魂の叫びが正気を取り戻させたのだ。
「あはは……。でも生きているということは、その提案を受け入れたってことですか?」
「その通りです。誰にも──それこそ百目鬼虚侶にすら見つからないよう、入念に封じてありますが、配下の者たち含め未だに死んではいません。仮死状態で肉体の時が止まっている状態といえば、分かりやすいでしょうか」
「そこまでして、破山様は黒葛鬼をお救いになられたのですね。なんとも慈悲深いお人でございます……」
「慈悲と言えばそうなのかもしれませんが、彼に救われた人は千や二千でもきかないほどです。
虚侶に精神を穢される前から悪名もありましたが、それを上回るだけの救済をしてきた彼の声を無視することは、私にはできませんでした」
盗賊と名乗っているが、義に厚く一般人からは決して奪うことはなかった。
それどころか、自分の故郷が川の氾濫で酷いことになった。でも未だそこは危険地帯。誰も救出に付いてきてくれる人はいない。自分一人で救援物資を馬車に積み、故郷の人々を救うんだと飛び出した青年がいた。
護衛も連れずに一人で大量の荷物を持って街道を進むなど、賊からすれば鴨でしかない。だが黒葛鬼はそんな彼を狙う賊を追い払い、奪うどころか護衛まで買って出て彼の故郷まで行き、救助活動まで精力的に行った。
なんて話をはじめとして、他にも彼らの義侠心を称える話は沢山ある。それも全て実話であった。
けれど魔王にされてしまったせいで、本当の彼らが残した良い物語は闇に葬られてしまった。
虚侶のせいとはいえ、それだけの無辜の人々を殺してしまったのだ。
犠牲者からすれば、本当の彼らがどんな人物なんてどうでもいい。魔王を称える物語など、人類の敵だ。そんな時勢の流れのままに……。
しかし彼らがいなければ、一家心中をしなければいけなかった。身売りして人権すらない場所に連れていかれるところだった。身に覚えのない、権力者が犯した罪を着せられ処刑されるところだった。
そんなどうしようもない状況にあった弱き者たちを、大勢救ってきた過去があるのも変えようのない事実。
それは魔王になってなお彼らに纏わりつき、感謝の念として巴には見えていた。だからこそ、最後の夢を叶えてやりたいと思ったのだ。
そうでなければ、虚侶の暗躍が今よりもっと激しかった頃に大きな手間暇をかけている余裕などなく、処理していただろう。
そこまで話すと巴は、着物の胸元に髪の蛇を潜り込ませると、一枚の板を咥えて取り出しブラットへと投げ渡してきた。
「これは?」
「封印の中に入るための割符です。それを持っていれば、もう片方の割符も見えるようになっていますし、そこで黒葛鬼と戦って倒せばその封印された空間も消えてなくなります」
「私たちは強力な鬼の角が手に入って、黒葛鬼さんは夢が叶う。どっちにとってもいい話、ということですね」
「はい。もちろん戦いたくない、別の鬼に心当たりがある。そういうのであれば、割符を返してもらっても構いません。
あくまで戦うかどうかは、あなたたちの意思次第ですので強制はしませんよ」
『だってさ。どうする、HIMA?』
『どうするって、ブラットだってもう決まってるでしょ? やるしかないでしょ』
『だよね! こういうイベントでなきゃ戦えない、隠しボスみたいなものだし、やらないなんてゲーマーとしてあり得ないよ』
相手は死んだはずの魔王。破山巴と関わらなければ、一生知らないまま終わる特殊フィールド限定の隠しボス。
このチャンスを逃せば、黒葛鬼という名前すら聞く機会はなくなってしまうかもしれない。
そんなレアさも相まって、余計に二人のやる気に火をともす。
「やります。やらせてください! 絶対に黒葛鬼の夢とやらを、オレたちで叶えてみせます」
「そうですか。これで一つ、肩の荷が下りることでしょう。ありがとうございます。
ただ今のブラットさんなら一対一であれば、十分に倒すことはできるでしょうが、あそこには黒葛鬼の配下たちもおります。
できるだけ黒葛鬼だけに集中できるよう、援軍を連れていくことをお勧めします」
「援軍……ですか? そんなに大勢配下が?」
「はい。最も警戒すべきは黒葛鬼なのは間違いありませんが、かつて黒葛三影などと呼ばれていた三人の配下にも注意を払っておくべきでしょう」
「黒葛三影、実に懐かしい響きですな。槍の名手『槐』、弓の名手『鳴弦』、呪術の名手『綴李』でしたか。
私も直接見たことはございませんが、黒葛鬼だけでなく、彼らの話もよく聞きましたからな。同じ場所に封じられているというのなら、確かに厄介そうではありますな。そうでなくても、他にも優秀な配下は大勢いますし」
「槍に弓に呪術にプラス沢山か。なかなか硬そうな布陣だな。分かりました。場合によっては、助っ人も考えておきます」
できることなら一人で挑んでみたい気持ちもあったが、聞く限りでは難易度はレイド級ボス。今のブラットでも難しそうだ。
それにできるだけ早く『白鬼の法衣』は手に入れておきたいし、HIMAと二人でやると今回は決めているため一人にこだわるつもりもない。
今回は確実性をとって、助っ人を呼ぶことも視野に入れていいだろう。二人の間でも、その辺りのことを話し合いつつ、具体的な封印場所も巴から聞きメモしておいた。
「それでも分からないことがあれば、この子に聞いてください」
そう言いながら巴は、頭の蛇に髪を一本抜かせ宙へ放る。ひらひらと落ちていく一本の髪に向かって、彼女が「ふぅ」と軽く息を吹き付ければ、あっという間に小さな白蛇となってブラットの元にやってきた。
赤い目がつぶらな、十センチほどのアニメに出てきそうなデフォルメされた可愛らしい白蛇である。
ブラットがしゃがんで手を伸ばすと、そのまま腕を伝って肩へ登ってきた。
「よろしくね」
「かわいいっ」
「普通にしゃべれるんだな」
「必要な情報は入れておきましたので。戦力にはなりませんので、そこは期待しないでくださいね」
「さすがにこの子に戦ってもらおうとは思いませんよ」
巴の髪ともなれば、一本でも凄い力を秘めていそうだが、もし何らかの形で虚侶に奪われても悪用できないよう、髪も巴の髪という情報を消し去り、必要な情報を持った話せる蛇以上の力は何もない。軽く壁に叩きつけただけでも消滅しそうなか弱さである。
それに役目を終えても、長いこと放置されていても自然と消えるようにもなっている。
「では私からはこれを。これを持っていれば、二度目はもっと簡単にここへ来られますので」
「ありがとうございます。めっちゃ助かります」
「ただあまり長いこと期間を空けますと、効力を失ってしまうので、それをお使いになられるのであれば、できるだけ早めにお戻りください」
「はい。気をつけます」
宮司からは手のひらより小さな空色のお守りを受け取った。それは道中の長ったらしい行程をスキップして、裏本殿に直接移動できるようにする認証アイテムのようなもの。
素材を集めたら、またここに来ることを思うとどうしてもその過程が面倒だなと二人とも思っていたので、これは嬉しい気遣いであった。
そのお守りは、一度はここに来たことのある人物でなければ効果はなく、また時間経過でも効果を失うようにもなっている。
虚侶に取られても、お守りの中の情報を抜くことができないように細工もほどこされている優れものだ。
もはや虚侶に関わる者たちは、徹底的にこういうアイテムや素材になりそうなものは対策をするようにしており、慣れたものである。
逆にそれが、三人の根源の御子にそれだけ長い間逃げ続けられるという虚侶の異常な能力の証左でもあった。
「じゃあ、そろそろオレたちは素材集めに行ってきます」
「あんまり遅いと、巴様のここでの用も終わってしまいそうですからね。急いでいってきます」
「そこまで急がずとも大丈夫ですよ。安全第一でお願いします。黒葛鬼の討伐をお願いした私が言うことではないのかもしれませんが」
「こっちとしても、強い鬼に当てはなかったんで助かりましたよ。気にしないでください」
「そう言っていただけるのなら助かります。ああ、それと。ハクの世話して下さっていることに礼を言わせてください。ありがとうございます。私が直接守れれば良いのでしょうが、いかんせん私の周りは危険ですので」
「いいですよ。それにうちの城の中だって、別に安全ってわけでもないでしょうし。ほら、ルキアとかいうのがいますから。逆に彼女の力に頼っているくらいですよ」
「そうです。私も白の力の先生になってもらってますし。凄く助かってます」
「そう、ですか。ありがとうございます。これからも、娘をよろしくお願いします」
娘とはっきり口にしたことに、やっぱり巴にとってハクは大切な存在なのだと改めて実感する。
若干一名「娘ですとぉおっ!?」と、黒葛鬼の名前を聞いたときよりも驚いて盛大に転ぶ老人が見えた気がしたが気にしない。
「できればあの子には、もっと自由にのびのびとした生活を送らせてあげたいのですが、虚侶がいる限りは……」
そこにいるのは、本当に娘を心配する母だった。もともとは生まれていたことすら知らなかった存在ではあるが、知ってしまったからには放っておけない。
ハクは三葉たちと同じく、巴の頭に生えた蛇から変異した子である。しかし三葉たちは、どちらかというと意志を与えた自分の分身という側面が強く、娘ではなく純然たる眷属だ。
ブラットが体の一部を魔法生物化するのと変わらず、さすがにあれらを息子だとはブラットも思えないのと同じこと。
だがハクは完全に巴から切り離され、一個の人間として存在を得ている。自我も与えられたものではなく、自分で芽生えさせたもの。
ハクの事を知ってから、巴は何度か似たようなことは起きないか蛇を切り離して試してみたりもしたことはあったが、そんな不可思議なことが起こったのはただ一度きり。色んな偶然が重なって、奇跡のような確率で生まれたハクだけだ。
眷属でもなく、自分の分身というには少し遠い。けれど自分の因子もちゃんと受け継いだ女の子。
それを言い表す言葉を探すとすれば、「娘」というのが一番しっくりくる。だから巴は、ハクを娘と定めた。
この世にたった一人しかいない娘。本当なら今すぐにでも会いに行って抱きしめてやりたいが、そこまで情を注いでいるところを見られては、余計に虚侶はハクに目をつけてしまう。
故に直接出向けず、自分の眷属に守らせているというわけである。
「とりあえずうちでも、ガチガチに守りは固めてますし、できるだけのびのび生活できるようには気を使ってますからあまり気に病まないでくださいね」
「そうですよ。今のハクちゃん、毎日とっても楽しそうにしてますよ。巴様」
「ええ、ええ……。三葉からそれは聞いていますから、本当にありがとうございます。これからもあの子と仲良くしてあげてくださいね」
中に入っているのは零世界の巴のはずだが、AIが小太郎から受け取った破山巴のデータをもとに作り上げた破山巴とも意識が混ざったことで、彼女自身もBMOのハクに子への愛情を持っていた。
それがただのデータ上の存在としても、BMOにいる限りは母としてハクを愛そうと零世界の巴は決めている。
故にそれは演技などではなく、心から出た言葉。ブラットたちも巴の言葉に大きく頷き返し、宮司に出入り口まで送ってもらい、そこからはまた権宮司とともに社務所へと戻っていった。
帰りはトラップも簡略されており、行きと比べればあっという間だ。
権宮司とも別れ、二人は改めて『蒼天大社』の本殿にもお参りをしてから、その名を冠するに相応しい、雲一つない空を見上げてブラットは背伸びをする。
「ん~~よし! それじゃあ、まずどれから行こうか」
「運以外に難しいところもなさそうだし、最初はアルビノ探しからでいいんじゃない?」
「沼ったら一番時間かかりそうだしな。不確定すぎる運要素は最初に終わらせた方が気が楽か。
ならHIMAは、できるだけアルビノが出る確率が高そうな場所を調べてくれないか?」
「分かった。ブラットはどうするの?」
「オレか? オレはもちろん」
「もちろん?」
「これまで言ってないダジャレを調べるのさ!」
「あ、あー……ね。そっか、ブラットはそれで運値を上げられるんだっけ」
スイ=エレから授けられた称号【星の爆笑王】。運気を上げたいときは、夜空に向かってダジャレを叫ぶ。たったそれだけでアルビノの出現確率が上がるのなら安いものである。
ただダジャレを夜空に向かって叫ぶブラットの背中からは、なんともいえない哀愁をHIMAに感じさせられ、恥ずかしいのを未だに我慢しているんだなと気づいている。
またあれをやるのかとHIMAは少し気の毒に思いながらも、ゲーム的にそれでアドになるなら自分もやるんだろうとゲーマーとしての性に溜息をつき、自分に任せられた情報を集めていくのであった。
次は火曜日更新予定です!




