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散文詩 121 「死んだふり」
日々、心に残ったことを文字にしてみた
「死んだふり」
私の母は根っからのいじめっ子ではないかと思う。
私が子供の時、母はよく死んだふりをした。
私は「お母さん、お母さん」と言って体を揺すった。
いくら揺り起こそうとしても、母はびくともしない。
幼い私は本当に母が死んでしまったのではないかと不安になって泣き始める。
そうすると母は生き返るのである。
私が大きくなって母の遊びに付き合わず死体を放置するようになるまで、
このくだりを何度となくやった気がする。
80を過ぎた母が本当に死んでも、泣いたら生き返るかもしれない、
と母の臨終の時に、私はきっと思うだろう。




