散文詩 112 「フローレス原人」
日々、心に残ったことを文字にしてみた
「フローレス原人」
70万年前から5万年前まで、インドネシアに存在していた
と推定されるフローレス原人。
推定身長1メートル、頭はグレープフルーツくらいの小さい人らしい。
5万年前にホモサピエンスがインドネシアにやってきた頃、絶滅している。
謎だらけで様々な仮説があるが、私たち現代人の祖先ホモサピエンスが
フローレス島に到達し、競争や淘汰によってフローレス原人を滅ぼした
のではないかという説がある。
ホモサピエンスは30万年前から現在まで地球上に存在しているが、
フローレス原人はホモサピエンスよりも40万年も前から存在していた。
ホモサピエンスが生き残ったのは、高度な言語能力や
実体のない概念を共通認識として集団で保有でき、
武器や道具を作り、環境に適応する能力があったからだそうだ。
ホモサピエンスは、得意の技術で作った武器で
フローレス原人を滅ぼしたのだろうか。
もしホモサピエンスがインドネシアの洞窟で
フローレス原人を見つけることがなかったら、
フローレス原人は、それまで65万年続いていた暮らしを続けていただろうか。
フローレス原人が他者を傷つけることのない人たちで
ホモサピエンスが現れるまでの65万年の間、
平和で穏やかな生活をしていたのではないかと夢想する。
フローレス原人が絶滅した後も、ホモサピエンスは自分で作った武器で
ホモサピエンス同士殺し合ってきた。
ホモサピエンスは30万年経った現在でもまだ殺し合っている。
フローレス原人のように65万年も絶滅せずに存在し続けられるのだろうか。
ホモサピエンスを殺し、地球を破壊するホモサピエンスは、
この先何十万年も地球上に生き残れるだろうか。




