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散文詩  作者: 今日乃けふ
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102/125

散文詩 102 「若い才能」

日々、心に残ったことを文字にしてみた


「若い才能」


名立たるオーケストラの指揮者が、若いソリストを迎えてリハーサルをしていた。


指揮者は楽団に向かって指揮をしながら、

「しー」という身振りをして音量を抑えるように促した。

そして、「皆さん、この若き演奏家の手を優しく取って、

これからの人生が美しいものであると伝えてほしい」と説明をした。


超一流の音楽家たちが、一人の若い音楽家の芽を慈しみ、

大切に育てようとしている姿に心を打たれた。


神童と呼ばれるほどの若い才能が発見されるのは、

そんなに珍しいことではないそうだ。

しかしその才能を大人に育てられる指導者は少なく、

偉大な音楽家になれずに終わっていく才能がほとんどらしい。


人と人の巡り合わせ、他者を大事に思う心、

きっと小さな奇跡が重なって偉大な音楽家が存在するのだろう。







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