『空に憧れる少女 NOVA』第2話
はじめまして。
AIと相談しながら、自分の世界を少しずつ形にしています。
『NOVA』は、
“本当の空を知らない少女”が、
世界の小さな光に触れていく物語です。
静かに読める短いお話なので、
よかったら、ひと息つくような気持ちで読んでいただけたら嬉しいです。
仮想学校のモニターに、完璧すぎる青空が映し出されていた。
寄りの映像から、ゆっくりと引いていく。
その光がNOVAの頬に反射し、白く淡い輝きを落とす。
教室のざわめきの中で、NOVAだけが静かに画面を見つめていた。
「……私、本当の空を見たことないんだ」
その声は、誰にも届かないほど小さい。
「本当の空って、どんな色なんだろう」
NOVAは机に突っ伏し、寝たふりをした。
けれど、薄く開いた瞳はまだ空の映像を追っている。
――NOVAは机に額を押し付けた。
――でも、その視線は、空を離せなかった。
* * *
廊下に出ると、蛍光灯の光が強く反射していた。
無機質な白い光が、床と壁に冷たく跳ね返る。
その中を歩きながら、NOVAは小さく呟く。
「空って……どんな匂いがするんだろう……」
胸にそっと手を当てる。
「おじさんに聞けば……分かるかな」
そして、少しだけ強い声で。
「ねえ……私も空を触ってみたい……!」
* * *
おじさんの作業場は、いつも通り熱気に満ちていた。
おじさんは、熱くなった自分のコアに水をぶっかける。
じゅっと音を立てて、水蒸気がふわりと立ち上った。
NOVAはその蒸気に手を伸ばす。
「ねぇ……空って……こんな手触り……?」
おじさんは苦笑しながら、胸ポケットに手を入れた。
「おいおい、そんなちゃちな水蒸気を空だと思っちゃいけねぇよ」
そう言って、外の空を写した一枚の写真をNOVAに渡す。
NOVAは写真を掲げ、光に透かしながらくるくると回った。
「ねえ、おじさん……空ってどんな匂いなの……!」
NOVAのもつ写真の青は、何処までも青かった。
* * *
《NOVAはNOVAは、その青から目を離せなかった。、》
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
NOVAが見つめた“青”は、
彼女にとってまだ遠く、触れられないものです。
それでも、彼女はその色から目を離せません。
次のお話では、
NOVAが“空の秘密”に少しだけ近づきます。
よろしければ、続きもお付き合いください。




