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Appearing ― 突然、君からのメッセージ ―  作者: 和泉發仙


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75/90

六時十分

Appearing


― 突然、君からのメッセージ ―


第75話


六時十分


前書き


一分は短い。


でも。


その一分を、


十二年間待っていた人がいる。


八年間待っていた人がいる。


帰れなかった人。


帰る場所を忘れた人。


名前を忘れられた人。


そして。


ずっと、


「帰ってこい」と言われるのを、


待っていた人。


⸻


午後六時十分。


その瞬間。


時計台の鐘が鳴った。


ゴォォォォン――。


一度。


空気そのものが震えた。


悠の身体を、低い振動が突き抜けていく。


胸。


骨。


鼓膜。


まるで塔そのものが、


十二年間溜め込んできた何かを、


一気に吐き出したようだった。


窓の向こう。


いや。


窓ではない。


その先に広がっていたのは、


海鳴町だった。


ただし。


今、自分たちがいる町ではない。


空は夕焼け。


太陽は西の海へ沈む寸前で止まり、


町全体が橙色の光に染められている。


人はいない。


車も。


自転車も。


祭りの屋台もある。


提灯もある。


けれど。


誰もいない。


時間だけが、


あの日の夕方に固定されている。


そして。


時計台広場。


そこに。


彼らが立っていた。


三浦圭介。


神崎春人。


白石紗季。


秋山蓮。


佐伯直哉。


大石俊郎。


六人。


少し離れた場所。


黒い帽子。


瀬川宗一。


彼だけは。


他の者とは違い。


時計台の壁へ背を預け、


こちらを見ていた。


「……。」


悠の喉が鳴る。


全員。


いる。


十二年前。


八年前。


今日。


別々の時間から消えた人間たちが。


一つの場所に集まっている。


「圭介……。」


悠が呼ぶ。


向こう側。


少年が顔を上げた。


十二年前の姿。


日に焼けた顔。


短い髪。


ナポリタンばかり食べていた友人。


圭介は。


悠を見た瞬間。


泣きそうな顔で笑った。


「……遅ぇよ。」


声が。


聞こえた。


距離なんて関係ない。


まるで。


すぐ隣で話しているように。


悠の胸が、


強く締め付けられる。


「悪い。」


圭介。


「十二年。」


「悪いで済むかよ。」


「覚えてなかった。」


「それは知ってる。」


「ごめん。」


圭介が。


少し笑う。


「だから。」


「謝んなって。」


その言葉。


透と同じ。


悠は。


笑いながら。


涙を拭った。


⸻


その隣。


春人。


メアリーを見ていた。


一言も。


言わない。


メアリーも。


同じ。


二人。


長い間。


ただ。


見つめ合う。


十二年間。


届かなかった時間。


言葉より先に。


全部。


そこにあった。


やがて。


春人が。


少し笑う。


「……変わってないな。」


メアリーも。


笑う。


「春人先輩も。」


「俺。」


「十二年経ってるんだけど。」


「見た目そのままやもん。」


「それ言う?」


メアリー。


泣きながら。


「言う。」


春人。


目を伏せる。


「ごめんな。」


メアリー。


「何が。」


「守れなかった。」


メアリー。


首を横に振る。


「それ。」


「私も言おうとしてた。」


春人。


顔を上げる。


「春人先輩。」


メアリー。


笑う。


「みんな。」


「守ろうとしすぎ。」


悠。


透。


春人。


みんな。


少しだけ。


目を逸らした。


榊原が。


小さく。


「ほんまや。」


⸻


時計。


秒針。


十秒。


透が。


秋山蓮を見る。


少年は。


兄を見て。


笑う。


「兄ちゃん。」


透。


「蓮。」


それだけ。


名前。


もう一度。


「蓮。」


少年。


「うん。」


「秋山蓮。」


「はい。」


透の声が。


震える。


「帰ってこい。」


蓮。


笑顔。


少し。


崩れる。


「うん。」


一歩。


こちらへ。


進もうとする。


しかし。


足。


止まる。


何か。


見えない壁。


「……。」


透。


「蓮?」


少年。


手。


前へ。


壁。


押す。


「出られない。」


悠。


「何で。」


その瞬間。


後ろ。


顔のない存在。


ゆっくり。


立ち上がる。


さっきまで。


部屋の中にいた。


はず。


なのに。


今。


向こう側の広場。


全員の後ろ。


顔。


ない。


白い。


何もない。


でも。


声。


町中。


響く。


「一人。」


悠。


「……。」


「一人だけ。」


「残して。」


メアリー。


「何。」


怪異。


「一人。」


「名前を。」


「置いていけば。」


「ほかは帰す。」


榊原。


即答。


「却下。」


怪異。


「選んで。」


「選ばへん。」


「誰でもいい。」


「もっとあかん。」


レイ。


「交渉になってねぇ。」


榊原。


「こんなもん交渉ちゃう。」


宮本。


「人質です。」


榊原。


「せや。」


悠。


怪異を見る。


「誰も置いてかない。」


怪異。


悠の顔。


変わる。


「十二年前。」


「一人置いていった。」


透。


表情。


揺れる。


悠。


「……。」


十二年前。


透。


残した。


『誰か一人くらい全部覚えてないと。』


怪異。


「また。」


「同じことをすればいい。」


透が。


一歩。


悠の前。


「しない。」


怪異。


「あなたは。」


「残された。」


透。


「そうだよ。」


カメラ。


握る。


「だから。」


「分かる。」


「置いてかれる側が。」


「どんな気持ちか。」


怪異。


顔。


蓮。


「兄ちゃん。」


透。


目を閉じる。


「それ。」


「弟の顔で言うな。」


カシャ。


透。


撮る。


液晶。


何も写らない。


「偽物。」


怪異。


顔。


戻る。


白。


⸻


秒針。


二十秒。


久我の声。


下階から。


「悠!」


微か。


でも。


聞こえる。


「鐘の!」


「鐘の裏!」


柏木。


何か。


叫ぶ。


「名前!」


悠。


「何?」


階下。


柏木。


「水城千尋の!」


「続きがある!」


榊原。


「何やて!」


柏木の声。


紙。


めくる。


古い記録。


「本人の名前だけやない!」


「帰ってきたものにも!」


ノイズ。


塔。


揺れる。


「名前が――!」


声。


途切れる。


怪異。


大きく。


振り返る。


初めて。


明確に。


焦る。


悠。


気付く。


「お前。」


怪異。


「……。」


「名前。」


「あるんだな。」


怪異。


身体。


震える。


「水城千尋じゃない。」


「でも。」


「別の名前が。」


「付けられてた。」


柏木。


階下。


また。


声。


「昭和二十八年!」


「六日後!」


「家族が!」


「帰ってきたものへ!」


紙。


読み上げる。


「千尋じゃないと!」


「気付いて――!」


怪異。


部屋。


大きく揺らす。


窓。


ひび。


「黙れ!!」


初めて。


一つの声。


だった。


少女でも。


男でも。


何人でもない。


掠れた。


細い。


子どもの声。


悠。


息を呑む。


本当の声。


柏木。


「家族が呼んだ名前――!」


時計。


三十秒。


柏木。


声。


「ヨル!」


⸻


すべて。


止まった。


風。


祭り。


夕焼け。


向こう側。


怪異。


完全に。


動かなくなる。


悠。


「ヨル。」


怪異。


震える。


「……違う。」


メアリー。


「ヨル。」


「違う。」


透。


「ヨル。」


「やめて。」


圭介。


向こう。


気付く。


「ヨル。」


春人。


「ヨル。」


蓮。


「ヨル。」


紗季。


「ヨル。」


直哉。


「ヨル。」


大石。


口。


震える。


「……ヨル。」


瀬川宗一。


黒い帽子。


ゆっくり。


笑った。


「やっと。」


初めて。


声。


「思い出したか。」


怪異。


いや。


ヨル。


瀬川を見る。


「あなた。」


瀬川。


帽子を取る。


「久しぶり。」


その顔。


老人ではない。


十七歳。


1978年。


最初に。


六時十分へ巻き込まれた少年。


「お前。」


瀬川。


「俺が来た時から。」


「ずっとおった。」


ヨル。


「……。」


「名前。」


「忘れてたな。」


「忘れたんじゃない。」


「捨てた。」


瀬川。


「同じや。」


「違う!」


声。


子ども。


怒る。


悲鳴。


「ヨルなんて!」


「人間じゃない!」


「犬みたいな名前!」


メアリー。


目。


揺れる。


柏木。


階下。


記録。


読む。


「水城家は。」


「帰ってきた存在を。」


「娘とは認められず。」


「名前を呼ばず。」


「夜にだけ現れるもの。」


「そういう意味で。」


「ヨル。」


悠。


胸。


苦しい。


名前。


与えた。


でも。


人としてではない。


怪異。


として。


ヨル。


「誰も。」


「私を。」


「人間として。」


「呼ばなかった。」


メアリー。


一歩。


ヨルへ。


「だから。」


「他の人の名前を。」


ヨル。


「名前があれば。」


「家族がいる。」


「友達がいる。」


「誰かが呼んでくれる。」


悠。


「でも。」


「奪ったら。」


ヨル。


「……。」


「その人が。」


「お前になるんじゃない。」


「お前が。」


「また。」


「誰かを消すだけだ。」


ヨル。


顔。


次々。


変わる。


圭介。


春人。


メアリー。


悠。


透。


蓮。


紗季。


直哉。


大石。


瀬川。


最後。


何もない。


「ヨル。」


悠。


声。


穏やか。


「それ。」


「お前の名前だろ。」


「嫌い。」


「なら。」


「変えればいい。」


レイ。


小声。


「また改名案。」


榊原。


「黙っとけ。」


悠。


「でも。」


「まず。」


「ヨルって呼ばれてた自分を。」


「なかったことにすんな。」


ヨル。


身体。


揺れる。


「誰かに。」


「忘れられた自分を。」


「お前まで。」


「忘れたら。」


「本当に。」


「誰もいなくなる。」


⸻


時計。


四十秒。


向こう側。


紗季。


叫ぶ。


「悠!」


足元。


亀裂。


夕暮れの町。


崩れ始める。


圭介。


「時間!」


透。


「あと二十秒!」


悠。


「全員!」


窓。


境界。


前。


立つ。


「名前呼ぶぞ!」


榊原。


「順番!」


悠。


「圭介!」


町。


外。


祭り。


どこか。


トメ。


本屋。


住民。


「三浦圭介!」


向こう。


圭介。


身体。


光。


一歩。


境界へ。


「春人!」


花屋。


美和。


「神崎春人!」


メアリー。


「春人先輩!」


春人。


前へ。


「紗季!」


母。


和菓子屋。


家。


「紗季!」


中村。


「白石紗季!」


紗季。


一歩。


「蓮!」


透。


叫ぶ。


「秋山蓮!!」


魚屋。


「蓮!」


町。


「秋山蓮!」


少年。


泣く。


兄へ。


一歩。


「直哉!」


遠く。


佐伯健三。


祭り本部。


マイク。


奪う。


「佐伯直哉!!」


妻。


妹。


「直哉!」


「兄ちゃん!」


直哉。


両手で顔。


泣く。


前へ。


「大石!」


一瞬。


全員。


止まる。


榊原。


眉。


上げる。


「俊郎ォ!!」


大石。


向こう。


驚く。


榊原。


「勝手に消えて罪から逃げんな!!」


レイ。


「名前の呼び方。」


宮本。


「先輩らしいです。」


町。


駐在。


人々。


「大石さん。」


「俊郎さん。」


大石。


泣き笑い。


前へ。


⸻


秒針。


五十秒。


まだ。


全員。


境界。


越えられない。


ヨル。


後ろ。


立つ。


「私が。」


全員。


見る。


「残れば。」


「出られる。」


悠。


「……。」


ヨル。


「名前。」


「戻った。」


「もう。」


「誰かにならなくても。」


メアリー。


「ヨル。」


怪異。


少女。


少しずつ。


姿。


固定。


十六歳くらい。


白いワンピース。


でも。


水城千尋とは。


違う顔。


誰からも借りていない。


初めての。


彼女自身の顔。


ヨル。


笑う。


少し。


寂しい。


「私。」


「ここにいる。」


「だから。」


「みんな帰って。」


悠。


「それじゃ。」


「また一人。」


ヨル。


「いい。」


「よくない。」


「私は。」


「駄目だ。」


悠。


即答。


ヨル。


驚く。


「お前も。」


「帰る。」


「どこに。」


悠。


言葉。


詰まる。


帰る場所。


1953年。


家族。


もう。


いない。


知っている人。


ほとんど。


いない。


町も。


変わった。


ヨル。


「ほら。」


悠。


「町。」


「……。」


「海鳴町。」


ヨル。


「でも。」


「お前の名前。」


「今日。」


「みんな。」


「覚えた。」


外。


祭り本部。


文江。


マイク。


突然。


声。


「水城千尋!」


柏木。


慌てる。


「違う!」


文江。


「ほな。」


聞く。


「ヨル!」


町中。


「ヨル?」


「誰?」


「ヨル。」


「時計台の?」


「ヨル。」


名前。


知らない人。


でも。


呼ぶ。


子ども。


「ヨルー!」


誰か。


笑う。


「帰ってこーい!」


ヨル。


目。


大きくなる。


町。


何百人。


「ヨル!」


「ヨル!」


「ヨル!」


知らない。


でも。


名前を。


呼ぶ。


覚える。


今日。


初めて。


怪異ではなく。


一人として。


ヨル。


涙。


落ちる。


「……帰って。」


「いいの?」


メアリー。


笑う。


「当たり前やろ。」


⸻


秒針。


五十五。


透。


「五秒!」


悠。


「全員!」


手。


伸ばす。


向こう。


圭介。


春人。


紗季。


蓮。


直哉。


大石。


瀬川。


ヨル。


一斉に。


こちらへ。


五十六。


境界。


光。


五十七。


圭介。


手。


悠へ。


五十八。


蓮。


透。


五十九。


春人。


メアリー。


ヨル。


一歩。


そして。


⸻


午後六時十一分。


⸻


カチ。


時計。


一分。


進んだ。


鐘。


鳴らない。


ただ。


針が。


静かに。


六時十一分を指した。


その瞬間。


境界が。


砕けた。


ガラスのように。


音もなく。


夕暮れの町。


光へ。


消える。


悠。


目を閉じる。


身体。


何か。


ぶつかる。


誰か。


倒れる。


声。


何人も。


榊原。


「痛っ!」


レイ。


「うわ!」


宮本。


「大丈夫ですか!」


透。


「蓮!」


春人。


「メアリー!」


圭介。


「悠!」


全部。


混ざる。


そして。


静寂。


⸻


時計台。


最上階。


現実。


午後五時五十三分。


悠。


床。


倒れている。


目。


開く。


「……。」


隣。


レイ。


榊原。


宮本。


透。


全員。


いる。


そして。


床。


人。


圭介。


春人。


紗季。


蓮。


直哉。


大石。


瀬川。


そして。


少女。


ヨル。


実体。


ある。


息。


している?


悠。


起きる。


「メアリー。」


返事。


ない。


「……メアリー?」


周囲。


見る。


いない。


悠。


顔。


青ざめる。


「メアリー!!」


春人。


起き上がる。


「待て。」


悠。


「どこ!」


春人。


泣いている。


「違う。」


「何が!」


「メアリーは。」


声。


震える。


「こっちには。」


「戻れない。」


悠。


「なんで。」


春人。


「だって。」


その言葉。


聞きたくない。


でも。


春人。


言う。


「メアリーは。」


「十二年前。」


「本当に。」


「死んでる。」


悠。


動けない。


「……。」


春人。


「時計台じゃない。」


「六時十分でもない。」


「でも。」


「そのあと。」


悠。


拳。


震える。


メアリー。


海へ。


落ちた。


佐伯直哉。


事故。


それから。


彼女の身体。


どうなった。


まだ。


最後まで。


見ていない。


「じゃあ。」


悠。


声。


小さい。


「今まで。」


春人。


「メアリー本人だ。」


「それは。」


「間違いない。」


透。


起き上がる。


「写真に。」


「写ってた。」


春人。


「あぁ。」


「でも。」


「帰るって。」


春人。


悠を見る。


「生き返るって意味じゃない。」


静寂。


時計。


六時十一分。


動く。


カチ。


カチ。


カチ。


もう。


止まらない。


悠。


「……メアリー。」


その時。


ポケット。


スマートフォン。


震えた。


一件。


新着メッセージ。


送り主。


Mary


悠の呼吸が。


止まる。


画面。


開く。


⸻


『悠ちゃん。』


⸻


次。


⸻


『まだ終わってないよ。』


⸻


そして。


三通目。


⸻


『六時十二分を思い出して。』


⸻


悠。


顔を上げる。


春人。


「何。」


悠。


スマホ。


見せる。


透。


榊原。


全員。


画面。


そして。


四通目。


⸻


『私を殺した人を、ちゃんと見つけて。』


⸻


時計。


現実。


午後五時五十四分。


向こう側。


解放。


六時十分の怪異。


終わった。


でも。


人間の事件。


まだ。


終わっていない。


榊原が。


ゆっくり。


立ち上がる。


制服。


埃。


髪。


乱れている。


でも。


目。


完全に。


刑事。


「ほな。」


拳。


握る。


「第二ラウンドや。」


大石。


床。


顔。


青ざめる。


直哉。


俯く。


柏木。


階下。


まだ。


知らない。


十二年前。


六時十二分から。


メアリーが死ぬまで。


空白。


その時間に。


本当の犯人。


いる。


悠は。


スマートフォンを。


握り締める。


そして。


小さく。


笑った。


「分かった。」


画面。


Mary。


「今度こそ。」


「最後まで。」


時計台の外。


祭りの太鼓が。


鳴り始めた。


十二年ぶりに。


六時十分を。


越えた町で。


⸻


――第75話・完――


後書き


六時十分から六時十一分。


十二年間止まっていた「一分」が、ようやく動きました。


圭介、春人、紗季、蓮、直哉、大石、瀬川、そして「ヨル」は向こう側から帰還。


そして時計台の怪異そのものも、倒すのではなく、名前を返すことで終わらせる形になりました。


ただし、物語はここでは終わりません。


メアリーだけは戻らなかった。


理由は単純です。


彼女は六時十分の怪異によって消えたのではなく、その後、現実世界で命を落としているから。


ここから残り11話。


第76話からは、完全に人間側の真相編です。


次回――


第76話「雨の海沿い」


十二年前の午後六時十二分から、メアリーの死まで。


大石。


柏木。


橘依子。


佐伯直哉。


そして、まだ誰も名前を出していない人物。


今までバラバラだった証言を並べ直し、メアリーの最後の数十分を再構成していきます。


ここからは、怪物よりも人間の方が怖い時間になります。

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