夕暮れのサイレン
前書き
町には、
昼の顔と、
夜の顔がある。
昼は、
笑顔で挨拶を交わし、
夕方には買い物客が歩く。
でも。
夜になると、
町は急に静かになる。
まるで、
何かを待っているように。
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Appearing
― 突然、君からのメッセージ ―
第51話
夕暮れのサイレン
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午後五時四十五分。
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海鳴町商店街。
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夕日が山へ沈み始める。
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商店街には、
夕飯の支度をする匂いが漂っていた。
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パン屋の佐伯は店じまいを始める。
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「おーい。」
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「クリームパン残ったぞ。」
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「持ってけ。」
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悠は苦笑する。
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「毎日そんなに余るんですか?」
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「違う。」
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佐伯は笑った。
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「今日は誰かと食え。」
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その一言に、
メアリーが少しだけ微笑んだ。
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魚屋の前。
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威勢のいい声が響く。
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「アジ安いよー!」
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店主、
坂口源造(72)
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日に焼けた顔。
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元漁師。
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豪快な笑い方をする老人だ。
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「刑事さん!」
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「魚食わんと頭回らんぞ!」
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榊原は苦笑した。
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「ダボ、営業うまいな。」
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「商売や!」
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源造は大笑いした。
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その笑い声につられて、
近所の子どもたちも笑う。
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事件なんて、
この町には存在しないような、
穏やかな夕方だった。
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しかし。
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午後六時。
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町中のスピーカーから、
防災無線が流れる。
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♪夕焼け小焼け……
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子どもたちが家へ帰り始める。
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店主たちも、
急に片付けを始めた。
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ガラガラ……
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シャッターが閉まる。
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一軒。
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また一軒。
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さっきまで賑やかだった商店街が、
十分も経たないうちに静まり返る。
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レイが首をかしげる。
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「早くね?」
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悠も違和感を覚える。
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「まだ六時だぞ。」
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パン屋の佐伯まで、
急いで店を閉めていた。
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「佐伯さん。」
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悠が呼び止める。
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「何かあるんですか?」
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佐伯の手が止まる。
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数秒。
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黙ったまま、
シャッターへ手を掛ける。
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「……。」
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「夜は。」
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小さな声だった。
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「出歩くな。」
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それだけ言うと、
店の明かりが消えた。
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花屋。
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西園寺美和も、
花へ布を掛けている。
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「美和さん。」
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榊原が声を掛ける。
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「町の人みんな、
急いどるけど。」
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美和は少しだけ笑った。
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「夏はね。」
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「みんな早よ帰るんよ。」
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「なんで?」
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その笑顔が消えた。
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「……知らん方がええ。」
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その頃。
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商店街の外れ。
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古い喫茶店。
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「珈琲 つばめ」
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カラン……
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ドアが開く。
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中から、
初老の男性が出てきた。
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白いワイシャツ。
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黒いベスト。
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穏やかな表情。
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喫茶店のマスター。
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柏木修一(61)
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「旅行かい?」
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悠へ優しく話しかける。
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「まぁ。」
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「そんなところです。」
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柏木はメアリーを見る。
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一瞬だけ。
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驚いたような顔をした。
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だが。
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何も言わない。
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代わりに、
ポケットから古いマッチ箱を差し出した。
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「停電になることがある。」
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「持っていきなさい。」
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悠が受け取る。
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「ありがとうございます。」
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柏木は店へ戻ろうとして、
立ち止まる。
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振り返らないまま、
静かに言った。
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「……時計を信用するな。」
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「え?」
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返事はなかった。
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店のドアが閉まる。
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午後六時十分。
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商店街。
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誰もいない。
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風だけが吹いている。
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その時だった。
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カラン……
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どこかで、
自転車のベルが鳴った。
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チリン。
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チリン……
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悠が振り向く。
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一本道。
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夕焼け。
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誰もいない。
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「聞こえた?」
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レイも頷く。
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「あぁ。」
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「誰もいねぇのに。」
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その瞬間。
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商店街の時計台が、
午後六時十分を指したまま止まった。
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カチ……
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カチ……
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動かない。
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メアリーが時計を見上げる。
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青ざめた顔で、
ゆっくり呟いた。
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「……始まる。」
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「何が?」
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悠が聞く。
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メアリーは時計から目を離さない。
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「六時十分。」
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「祭りの日も。」
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「時計、
止まった。」
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その瞬間。
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商店街の一番奥。
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夕闇の中に、
黒いパーカー姿の青年が立っていた。
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昼間の監視者だった。
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だが今回は逃げない。
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じっと、
悠たちを見つめている。
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そして。
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ゆっくり首を横に振った。
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「来るな。」
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そう口だけが動いた。
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次の瞬間。
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商店街の街灯が、
一斉に消えた。
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町は、
夜へと沈んでいった。
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― 第51話・続く ―
後書き
今回は「海鳴町の日常」と「夕方六時十分」という新たな異変を描きました。
新たに登場した人物は、
* 坂口源造(72)…元漁師で魚屋の店主。豪快だが、夜の町を恐れている。
* 柏木修一(61)…喫茶店「つばめ」のマスター。何かを知っているが、多くは語らない。
そして重要なのは、監視者が初めて「逃げる」のではなく、「警告する」側に回ったことです。
読者のみなさんはここで初めて、
「監視者は敵なのか、それとも悠たちを守ろうとしているのか」
という新たな疑問を抱くことになります。




