押し入れ
前書き
人は、
「何が入っているか」
を怖がる。
でも本当に怖いのは、
「なぜそこにあるのか」
だ。
開けた瞬間よりも、
意味が分かった瞬間の方が、
人は震える。
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Appearing
― 突然、君からのメッセージ ―
第44話
押し入れ
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午後一時十八分。
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旅館。
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封鎖された客室。
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誰も動かない。
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押し入れ。
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ほんの少しだけ開いている。
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カタン……
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また音がした。
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「……。」
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榊原が拳銃を抜く。
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宮本は懐中電灯を構える。
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悠はメアリーを後ろへ下がらせた。
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レイは思わず息を止める。
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「開ける。」
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榊原が静かに言う。
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ゆっくり。
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ゆっくり。
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襖へ手を掛ける。
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ギィ……
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古い木が軋む。
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あと少し。
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あと数センチ。
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パァン!!
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突然。
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窓が勢いよく開いた。
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海風。
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書類が舞う。
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ホコリが部屋中へ広がる。
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「くそっ!」
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榊原が目を閉じる。
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その隙に。
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ガラッ!!
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押し入れが勝手に開いた。
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全員が振り向く。
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真っ暗。
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何もない。
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……いや。
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奥に。
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段ボール箱。
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一つだけ。
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「……。」
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宮本が近づく。
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古い。
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ガムテープは茶色く変色している。
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箱にはマジックで、
一言だけ。
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「祭り」
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「開けます。」
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慎重にテープを切る。
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箱の中。
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浴衣。
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うちわ。
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提灯。
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古いフィルム。
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そして。
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小さな紙袋。
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榊原が取り出す。
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中から落ちた。
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一枚の写真。
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カサッ。
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悠が拾う。
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そこには。
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祭りの日。
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笑っている高校生たち。
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メアリー。
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優斗。
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春人。
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レイ。
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そして。
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悠。
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全員が写っている。
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「……。」
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「これ。」
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レイが震える。
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「俺らだ。」
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だが。
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違和感。
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榊原が写真へ顔を近づける。
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「待て。」
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指差す。
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写真の端。
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木陰。
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そこに。
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知らない少年。
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制服姿。
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笑っていない。
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じっと。
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カメラではなく。
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メアリーだけを見ている。
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「誰だ。」
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悠が呟く。
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誰も答えられない。
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メアリーも。
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首を横に振る。
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「知らん。」
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「こんな子……。」
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「おらんかった。」
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榊原の表情が変わる。
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「いや。」
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「この写真。」
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「おかしい。」
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全員が見る。
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「何が。」
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榊原は静かに言った。
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「五人しかおらんはずや。」
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静寂。
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「え?」
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「卒業アルバム見た。」
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「この年。」
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「転校生はおらん。」
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「この制服も違う。」
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全員の背筋が凍る。
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つまり。
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この少年は。
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海鳴町高校の生徒ではない。
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なのに。
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祭りの集合写真へ、
自然に写っている。
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その時。
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メアリーが写真を落とした。
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カタッ。
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「……。」
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顔色が真っ青だった。
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「思い出した。」
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悠が息を呑む。
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「誰だ?」
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メアリーは写真の少年を見つめたまま、
小さく呟く。
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「この子。」
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「祭りの日。」
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「ずっと。」
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「一人やった。」
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涙が零れる。
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「誰とも喋っとらん。」
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「でも。」
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呼吸が震える。
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「最後に。」
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「私へ。」
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「“逃げて”って言うた。」
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部屋の空気が止まる。
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つまり。
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この少年は。
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犯人ではない。
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春人でもない。
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優斗でもない。
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第三の目撃者。
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その瞬間だった。
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旅館の外から、
若い警察官が駆け込んできた。
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「榊原さん!!」
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息を切らしている。
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「今!」
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「海岸で!」
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「田島優斗さんのものと思われる血痕が見つかりました!!」
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全員が立ち上がる。
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悠は写真を握り締める。
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メアリーは窓の向こう、
灰色の海を見つめていた。
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「また始まる……。」
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誰にも聞こえないほど小さく、
そう呟いた。
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― 続く ―
後書き
第44話でした。
ここで物語は新たな段階へ入ります。
今回の重要ポイントは、
* 押し入れには遺体ではなく「祭りの遺品」が保管されていた。
* 集合写真に、誰も知らない少年が写っていた。
* その少年はメアリーへ「逃げて」と告げた第三の目撃者だった可能性が浮上。
* そして現在、優斗の痕跡らしき血痕が海岸で発見されます。
ここから先は、過去の事件の真相と、現在進行形の失踪事件が一本につながり始めます。




