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Appearing ― 突然、君からのメッセージ ―  作者: 和泉發仙


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41/90

播磨の女刑事

前書き


田島優斗が、消えた。


昨夜まで確かにそこにいたはずの男。


車もある。


荷物もある。


スマートフォンさえ残されている。


なのに――


本人だけが、いない。


そして朝。


海鳴町の旅館で、


悠たちと二人の刑事の話が始まる。


十二年前の夏祭り。


相次ぐ失踪。


一本の電話。


今まで別々に見えていたものが、


少しずつ同じ場所へ集まり始めます。


今回は、


刑事たちが初めて「説明できないもの」に触れる回です。

もちろんです。

では、前話ですでに榊原・宮本が松風荘へ到着していることを前提にして、第41話を最初から最後まで一本につなげます。


今回は特に、


* 榊原・宮本を「再登場」させない

* 二人とも富山県警。榊原は播磨出身

* ロビーに女将・従業員・宿泊客を置く

* 誰が誰に話しているか明確にする

* 人目があるため小広間へ移動

* 田島失踪の捜査へ自然につなぐ

* 「警察が犯人を断定」は避ける

* 優斗の電話→旅館の固定電話→鏡、を空間的につなぐ

* メアリーが見えないことも利用する


で整えます。


第41話


播磨の女刑事


⸻


午前十時二十分。


⸻


海鳴町。


旅館「松風荘」。


⸻


昨夜の雨は、


すっかり上がっていた。


⸻


ロビーの窓から、


白っぽい朝の光が差し込んでいる。


⸻


チェックアウトを待つ老夫婦。


⸻


新聞を広げる男。


⸻


大きなバッグを足元に置いた、


家族連れ。


⸻


フロントでは、


女性従業員が宿泊客から鍵を受け取っていた。


⸻


いつもの朝。


⸻


――のはずだった。


⸻


だが。


⸻


さっきから、


ロビーの空気がおかしい。


⸻


理由は簡単だった。


⸻


刑事が、


二人いる。


⸻


一人は、


短く切った髪に眼鏡。


⸻


カーキ色のMA-1。


黒いパンツ。


⸻


鋭い目つきの女。


⸻


榊原美咲。


⸻


もう一人は、


灰色のスーツ姿。


⸻


四十代。


眼鏡をかけた、


落ち着いた雰囲気の男。


⸻


宮本。


⸻


「もう一回、


確認させてもらうで」


⸻


榊原が、


フロントの女性従業員を見る。


⸻


「田島優斗さんを最後に見たんは?」


⸻


「昨夜です」


⸻


「何時ごろ?」


⸻


「かなり遅かったと思います」


⸻


女性従業員が、


困ったように女将を見る。


⸻


女将も記憶を探るように、


少し考え込んだ。


⸻


「日付は、


もう変わっていたと思います」


⸻


その隣で、


宮本が手帳を開く。


⸻


「一人でしたか?」


⸻


「いえ……」


⸻


女将の視線が動いた。


⸻


ロビーの端。


⸻


悠。


⸻


レイ。


⸻


「こちらの方たちと、


お話しされていたような……」


⸻


榊原が振り返る。


⸻


悠と目が合った。


⸻


「あんたらか」


⸻


「……はい」


⸻


悠が答える。


⸻


その横。


⸻


ソファには、


もう一人座っている。


⸻


メアリー。


⸻


だが。


⸻


榊原にも。


宮本にも。


⸻


彼女の姿は、


見えていない。


⸻


「田島さんは、


そのあと一度外へ出ています」


⸻


女性従業員が言った。


⸻


宮本が顔を上げる。


⸻


「何時ごろか、


覚えとられます?」


⸻


「二時……」


⸻


「いえ、


もう少し前だったかもしれません」


⸻


「その時の様子は?」


⸻


「急いでいました」


⸻


「かなり」


⸻


宮本が、


それを書き留める。


⸻


「何か持っていましたか?」


⸻


「そこまでは……」


⸻


「誰かと一緒でした?」


⸻


「いいえ」


⸻


「一人だったと思います」


⸻


宮本が頷いた。


⸻


榊原は、


何も言わない。


⸻


ただ。


⸻


悠を見ていた。


⸻


「……」


⸻


「何ですか?」


⸻


「あんた」


⸻


榊原が言った。


⸻


「さっきから、


田島の話になるたび顔変わっとるで」


⸻


「……」


⸻


「何か知っとるな?」


⸻


悠は答えなかった。


⸻


レイも、


腕を組んだまま黙っている。


⸻


榊原の目が細くなる。


⸻


その時。


⸻


新聞を読んでいた男が、


ちらりとこちらを見た。


⸻


家族連れの父親も、


会話が気になるのか、


何度も振り返っている。


⸻


女将。


⸻


従業員。


⸻


宿泊客。


⸻


完全に、


注目されていた。


⸻


「……ここで話すことやないな」


⸻


榊原が呟く。


⸻


女将が、


すぐに察した。


⸻


「でしたら」


⸻


「奥の小広間を、


お使いになりますか?」


⸻


宮本が頭を下げる。


⸻


「助かります」


⸻


榊原は悠を見る。


⸻


「ほな」


⸻


「ちょっと付き合ってもらうで」


⸻


悠が立ち上がる。


⸻


レイも続く。


⸻


そして。


⸻


メアリーも立ち上がった。


⸻


榊原が、


一瞬だけ眉を寄せる。


⸻


「……?」


⸻


「どうしました?」


⸻


「いや」


⸻


榊原は、


悠の隣を見る。


⸻


誰もいない。


⸻


――ように見える。


⸻


「なんでもない」


     ◇


午前十時三十分。


⸻


松風荘。


一階、小広間。


⸻


六畳ほどの、


小さな和室。


⸻


低いテーブル。


⸻


壁際には、


座布団が重ねられている。


⸻


窓の外から、


遠く海鳥の声が聞こえた。


⸻


テーブルを挟んで。


⸻


悠。


⸻


レイ。


⸻


そして、


メアリー。


⸻


その向かいに。


⸻


榊原。


⸻


宮本。


⸻


もちろん。


⸻


刑事二人に見えているのは、


悠とレイだけだ。


⸻


宮本が、


テーブルの上に手帳を置いた。


⸻


「改めまして」


⸻


「宮本です」


⸻


警察手帳を開く。


⸻


「富山県警です」


⸻


悠が小さく頷いた。


⸻


榊原も、


警察手帳を見せる。


⸻


「榊原美咲や」


⸻


「……」


⸻


レイが、


少しだけ首を傾げた。


⸻


「富山の人?」


⸻


「ちゃう」


⸻


即答だった。


⸻


「播磨や」


⸻


「播磨?」


⸻


「兵庫」


⸻


榊原は手帳を閉じた。


⸻


「今はこっちで刑事しとる」


⸻


「……なるほど」


⸻


レイが納得する。


⸻


「だからその喋り方か」


⸻


「なんや」


⸻


榊原が睨む。


⸻


「文句あるんか」


⸻


「いや」


⸻


「怖えなと思って」


⸻


「誰が怖いねん」


⸻


「今の顔だよ」


⸻


「……」


⸻


宮本が小さく咳払いした。


⸻


「榊原さん」


⸻


「話、進めましょう」


⸻


「分かっとるわ」


⸻


榊原が、


悠へ向き直る。


⸻


表情が変わった。


⸻


「田島優斗は?」


⸻


悠が静かに答えた。


⸻


「昨日の夜」


⸻


「いなくなりました」


⸻


榊原は、


目を閉じた。


⸻


「……最悪や」


⸻


小さく呟く。


⸻


「またや」


⸻


悠が顔を上げる。


⸻


「また?」


⸻


榊原は答えなかった。


⸻


代わりに。


⸻


宮本が口を開いた。


⸻


「三か月前からです」


⸻


静かな声。


⸻


「海鳴町では」


⸻


「十二年前の祭りに関係していた人たちが」


⸻


「相次いで、


姿を消しています」


⸻


部屋が、


静まり返った。


⸻


「……は?」


⸻


レイが固まる。


⸻


「相次いで?」


⸻


宮本は、


鞄から薄いファイルを取り出した。


⸻


中から、


数枚の写真。


⸻


テーブルに並べる。


⸻


一人目。


⸻


元祭り実行委員。


⸻


失踪。


⸻


二人目。


⸻


元消防団員。


⸻


失踪。


⸻


三人目。


⸻


十二年前、


祭りを取材していた新聞記者。


⸻


失踪。


⸻


そして。


⸻


宮本は、


写真の横に空いた場所へ指を置いた。


⸻


「田島優斗さん」


⸻


「このまま所在が確認できなければ」


⸻


「四人目ということになります」


⸻


悠の背中を、


冷たい汗が流れた。


⸻


メアリーが、


写真を見つめている。


⸻


「この人たち……」


⸻


「私……」


⸻


「知っとる気がする……」


⸻


悠が、


思わずメアリーを見る。


⸻


榊原が、


その視線に気づいた。


⸻


「……?」


⸻


だが。


⸻


何も言わない。


⸻


宮本が続ける。


⸻


「三人には、


一つ共通点があります」


⸻


写真を指す。


⸻


「全員」


⸻


「十二年前の祭りに、


何らかの形で関わっていた」


⸻


レイが、


身を乗り出した。


⸻


「ちょっと待てよ」


⸻


「じゃあ何?」


⸻


「誰かが順番に、


消してるってこと?」


⸻


「そこまでは言えません」


⸻


宮本は、


即座に答えた。


⸻


「事件なのか」


⸻


「本人の意思による失踪なのか」


⸻


「そもそも三件が、


同じ原因なのか」


⸻


「まだ分かっていません」


⸻


「せやけど」


⸻


榊原が、


写真を見る。


⸻


「三か月で三人」


⸻


「しかも全員、


十二年前につながっとる」


⸻


指先で、


一枚の写真を軽く叩く。


⸻


「偶然や言うて片づけるには、


出来すぎや」


⸻


レイが呟いた。


⸻


「連続誘拐……?」


⸻


「それもまだ分からん」


⸻


榊原は即答する。


⸻


「せやから、


こうして調べとる」


⸻


そして。


⸻


悠を見る。


⸻


「田島は昨日」


⸻


「あんたらに、


何を話した?」


⸻


「……」


⸻


悠は、


一瞬迷った。


⸻


どこまで話す?


⸻


メアリーのこと。


⸻


十二年前のこと。


⸻


春人のこと。


⸻


そして。


⸻


田島が言った、


あの言葉。


⸻


――神崎春人は犯人じゃない。


⸻


悠が口を開く。


⸻


「田島は――」


⸻


その時だった。


⸻


ピリリリリ……


⸻


全員が止まる。


⸻


「……?」


⸻


音は、


部屋の隅。


⸻


田島が残していった荷物。


⸻


その中からだった。


⸻


ピリリリリ……


⸻


宮本が立ち上がる。


⸻


鞄の中から、


スマートフォンを取り出した。


⸻


画面が光っている。


⸻


着信。


⸻


春人


⸻


「……!」


⸻


悠が息を呑む。


⸻


レイが立ち上がる。


⸻


そして。


⸻


メアリーの顔から、


血の気が引いた。


⸻


「……春人先輩?」


⸻


その声は。


⸻


榊原にも。


宮本にも。


⸻


聞こえない。


⸻


榊原が、


スマートフォンを見る。


⸻


「神崎春人……」


⸻


悠が、


榊原を見る。


⸻


「知ってるんですか?」


⸻


「名前だけな」


⸻


榊原と宮本が、


目を合わせる。


⸻


宮本が頷いた。


⸻


榊原が、


通話ボタンを押す。


⸻


スピーカー。


⸻


ザー……


⸻


ノイズ。


⸻


「……」


⸻


誰も喋らない。


⸻


数秒。


⸻


やがて。


⸻


男の声がした。


⸻


「……優斗」


⸻


榊原の目が細くなる。


⸻


「警察や」


⸻


「神崎春人か?」


⸻


沈黙。


⸻


十秒。


⸻


二十秒。


⸻


そして。


⸻


男が笑った。


⸻


ククッ……


⸻


乾いた笑い。


⸻


「違う」


⸻


部屋の空気が、


凍りつく。


⸻


榊原の表情が変わる。


⸻


「誰や」


⸻


ノイズ。


⸻


ザー……


⸻


「俺は――」


⸻


その瞬間。


⸻


電話の向こう。


⸻


遠くから。


⸻


別の男の声。


⸻


「助け――!!」


⸻


ブツッ!!


⸻


通話終了。


⸻


「……」


⸻


誰も動けない。


⸻


「今の……」


⸻


悠の声が震える。


⸻


榊原は、


スマートフォンを見つめたまま言った。


⸻


「……田島や」


⸻


レイの顔色が変わる。


⸻


「生きてる……?」


⸻


「少なくとも」


⸻


宮本が言う。


⸻


「今の声が田島さん本人なら」


⸻


「この電話がつながった時点では、


生存していた可能性が高い」


⸻


榊原が、


勢いよく立ち上がった。


⸻


「発信元、


追えるか?」


⸻


「確認します」


⸻


宮本が、


自分のスマートフォンを取り出す。


⸻


悠も立ち上がる。


⸻


「俺も――」


⸻


「あかん」


⸻


榊原が遮った。


⸻


「これは警察の仕事や」


⸻


「でも!」


⸻


「あんたが何知っとるかも、


あとで全部聞く」


⸻


「今は――」


⸻


リーン……


⸻


榊原が止まった。


⸻


「……?」


⸻


リーン……


⸻


電話。


⸻


小広間ではない。


⸻


廊下の向こう。


⸻


フロントから聞こえている。


⸻


リーン……


⸻


三度目。


⸻


誰も、


すぐには動かなかった。


⸻


なぜか。


⸻


その音だけが、


妙に遠く聞こえる。


⸻


榊原が襖を開けた。


⸻


廊下へ出る。


⸻


悠。


⸻


レイ。


⸻


宮本。


⸻


そして、


メアリーも続いた。


⸻


ロビー。


⸻


さっきまでいた宿泊客は、


ほとんどいなくなっていた。


⸻


フロントでは、


女性従業員が、


鳴り続ける電話を見つめている。


⸻


「……出ても?」


⸻


榊原が聞く。


⸻


女将が、


戸惑いながら頷いた。


⸻


「はい……」


⸻


榊原が、


受話器を取る。


⸻


「もしもし」


⸻


返事はない。


⸻


「もしもし?」


⸻


ザー……


⸻


かすかなノイズ。


⸻


榊原が、


眉をひそめる。


⸻


「誰や?」


⸻


その時。


⸻


小さな声。


⸻


女の子。


⸻


泣いているようにも。


⸻


怯えているようにも聞こえた。


⸻


「……鏡を」


⸻


榊原の表情が止まる。


⸻


「何?」


⸻


「鏡を見ちゃだめ……」


⸻


ツー……


⸻


通話が切れた。


⸻


「……」


⸻


榊原は、


ゆっくり受話器を置いた。


⸻


「誰だった?」


⸻


宮本が聞く。


⸻


「分からん」


⸻


「女の子や」


⸻


「女の子?」


⸻


「鏡を見るな、言うて――」


⸻


そこで。


⸻


榊原の言葉が止まった。


⸻


フロントの向こう。


⸻


ロビーの壁に、


古い大きな鏡がある。


⸻


見てはいけない。


⸻


そう言われたばかりなのに。


⸻


人間というのは、


不思議なもので。


⸻


見るなと言われれば。


⸻


見てしまう。


⸻


榊原の視線が、


鏡へ向いた。


⸻


「……」


⸻


鏡の中。


⸻


ロビー。


⸻


フロント。


⸻


宮本。


⸻


レイ。


⸻


悠。


⸻


そして。


⸻


榊原自身。


⸻


その後ろ。


⸻


少し離れた場所に。


⸻


もう一人。


⸻


立っている。


⸻


「……誰や」


⸻


榊原が、


振り返った。


⸻


誰もいない。


⸻


「榊原さん?」


⸻


宮本が怪訝そうに見る。


⸻


榊原は答えない。


⸻


もう一度、


鏡を見る。


⸻


「……」


⸻


いない。


⸻


さっきの人影は、


消えていた。


⸻


「どうしたん?」


⸻


悠が聞く。


⸻


榊原は、


しばらく鏡を見つめていた。


⸻


やがて。


⸻


低い声で言った。


⸻


「……一人おった」


⸻


「え?」


⸻


「鏡の中に」


⸻


悠の表情が変わる。


⸻


レイも。


⸻


宮本だけが、


意味が分からないという顔をしている。


⸻


そして。


⸻


メアリーは。


⸻


鏡ではなく。


⸻


榊原が人影を見たという、


その場所を見つめていた。


⸻


「……」


⸻


メアリーの顔から、


笑顔が消える。


⸻


「悠ちゃん」


⸻


「……なに?」


⸻


「今」


⸻


メアリーが、


小さく呟いた。


⸻


「そこに」


⸻


「誰か、おった」


⸻


悠の呼吸が止まる。


⸻


榊原には、


メアリーの声は聞こえない。


⸻


だが。


⸻


同じ場所を。


⸻


同じ瞬間に。


⸻


二人は見ていた。


⸻


この日。


⸻


榊原美咲は、


初めて。


⸻


事件の中にある、


説明のつかないものを見た。


⸻


――続く。


次回


第42話「六人目」


田島優斗は、


まだ生きている。


⸻


だが。


⸻


電話に出た男は、


神崎春人ではなかった。


⸻


そして。


⸻


榊原が鏡の中に見た、


もう一人の人影。


⸻


十二年前の祭りと。


相次ぐ失踪。


⸻


点だったものが、


少しずつつながり始める。

後書き


ここまでお読みいただき、ありがとうございます。


第41話「播磨の女刑事」でした。


これまで悠たちは、


メアリーや謎のメッセージ、


十二年前の記憶を追いかけてきました。


しかし今回から、


そこへ「警察」という現実側の視点が入ってきます。


榊原美咲。


播磨出身で、


現在は富山で刑事をしている女性です。


そして相棒の宮本。


勢いのある榊原と、


冷静に事実を積み重ねる宮本。


少し正反対な二人です。


そんな二人が追っていたのは、


十二年前の祭りにつながる人々の失踪。


そして、


四人目になるかもしれない田島優斗。


ただし――


今回、一番大きく変わったのは、


そこではないのかもしれません。


怪異を知らなかった榊原が、


鏡の中に「誰か」を見た。


しかも、


メアリーも同じ場所に何かを感じていた。


警察が追う「事件」と、


悠たちが追う「怪異」。


ここから、


二つが少しずつ重なり始めます。


そして、


優斗のスマートフォンに表示された名前。


「春人」


電話に出た男は、


本当に誰だったのか。


次回、


第42話「六人目」。


よろしくお願いします。

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