幕間 其の四
「とんでもない展開になってきたぞ」狼が言った。
「まさか巨乳派でも貧乳派でもない、シュヴァンツ王国の陰謀が絡んでくるなんて予想もしてなかった」狐が言った。
「それに加え悪魔や魔女までも絡んでくる始末」兎が言った。「おっぱい王国は本当にどうなってしまうんだろ?」
「それだけじゃないさ」
ちょびヒゲを生やしタキシードを着た男が言った。
「自分達が巨乳派と貧乳派の争いに巻き込まれている事を知らない二人の姫様、巨乳姫と貧乳姫。それに陰謀の争いが起こっている事すら知らない王様に従者のキュルトヘン。そして陰謀があろうがなかろうが、どうでもいい能天気の仕立て屋ハンスルと靴屋のプフリーム。彼らの行動も見物だよ」
三匹が感嘆のうなり声をあげる。
「ああ、楽しみだよ」狼が言った。「巨乳派のリーダーであるシュルツ大臣や手下である騎士ゲオルクに酒場の看板娘マルタ。いったい巨乳派はどうなってしまうんだ。無事に巨乳姫をお城に帰還させ、ローラント王子と結婚させる事ができるのか」
「ああ、わくわくしてきたよ」狐が言った。「貧乳派のリーダーであるミハエル大臣や手下である騎士ベンヤミンに馬丁のフェレナンド。いったい貧乳派はどうなってしまうんだ。巨乳姫の帰還を妨害し、無事に貧乳姫とローラント王子を結婚させる事ができるのか」
「ああ、ぞくぞくしてきたよ」兎が言った。「シュヴァンツ王国の工作員であるティーア劇団の座長クレープスにその団員達。いったいシュヴァンツ王国はどうなってしまうんだ。無事作戦を遂行し、おっぱい王国に攻め入る事ができるのか」
「あの悪魔の行動も見逃せないね」狼が言った。「ヤツはおっぱい王国を滅ぼそうとしているんだ。もしかすると巨乳派と貧乳派が手を組むんじゃないのか」
「陰謀の事を知らない王様はどうなるんだろ?」狐が言った。「もしも王様が陰謀に気づいてしまったら、巨乳派と貧乳派のヤツらはどうなってしまうんだろう?」
「キュルトヘンと酒場で働く女の子グレーテルとの関係も気になるね」兎が言った。「二人とも幼なじみでお互いが好きなんだろ。若いっていいね」
「その二人も気になるけど、あの馬鹿二人が意外にもくせ者じゃないかな」狼が言った。
「仕立て屋ハンスルに靴屋のプフリームの事だね」狐が言った。
「ああいう何を考えているのかわからないヤツは、何をしでかすかわからないからね」兎が言った。「でもそう見せかけといて、何もしない事だって考えられる。馬鹿だからね」
「みなさん盛り上がってきてますね」男が嬉しそうに言った。「それじゃあそろそろ、話を再開しようではないか。これが最後の話だよ。お聞き逃しのないようご注意ください——」




