表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
28/76

第三幕 第八場

「ふざけた事いわないで!」

 巨乳姫マンスロートの怒鳴り声が洞窟内に響いた。


「誰もふざけてなどいやしないよ」

 魔法使いリンクランクが言った。

「巨乳姫。お前さんには正真正銘魔女の血が流れておる」


「そんなの嘘よ。だって私は普通の人間よ」


「そう思いたければ、そう思っておればいい」

 リンクランクは振り返ると呪文を唱えた。

「ブリックレーブリット」


 洞窟の中央に巨大な丸いベッドが突如として出現した。


 リンクランクはベッドに歩み寄った。

「良い出来じゃ」

 膝をつくようにしてベッドに乗ると寝床を確かめ始める。

「とてもふかふかじゃのう」

 そう言うとマンスロートに下卑た笑みを向けた。

「巨乳姫もこれなら気に入るだろう」


 マンスロートは顔をしかめた。

「私に手を触れたら許しませんよ」


「許さない?」

 リンクランクは笑い声を漏らした。

「許さないとはどういうことかね? もしワシがお前に触れでもしたら、どうするつもりなんじゃ?」


「我がおっぱい王国最強騎士の二人を持って、あなたを八つ裂きにしてやります」


「ワシを殺すのか。でもそれは止めた方がいいぞ。ワシが死んだら大変な事になるからのう」


 マンスロートは鼻を鳴らす。

「ふん、私にそんなハッタリ通用すると思って」


「ハッタリなどではない。お前も見ただろあの悪魔の小人を。あれはワシが召還した悪魔なんじゃがな、今はワシの魔力でそのすごすぎる力を押さえ込んでいる。もしワシが死んでしまったら、ヤツはその力を解放し、本能のまま好き勝手暴れ回るだろうさ。そうなったらお前も、このおっぱい王国もお終いじゃぞ」


 マンスロートの顔が青ざめる。

「そ、そんな……」


「さあわかっただろマンスロートよ。大人しく服を脱いでベッドに来てもらおうか」


「嫌!」マンスロートは叫んだ。「助けてお父様! ベンヤミン、ゲオルク助けてよ!」


「こんなところに助けが来るはずもなかろうに。叫ぶだけ体力の無駄じゃ。どうあがこうと、お前はワシの子供を産む運命なのだ。そして生まれた偉大な魔力を持つ子供にワシは乗り移り、その力を持ってして世界を征服し、長きにわたり世界の支配者として君臨してやる」


 リンクランクが高笑いし、マンスロートが目に涙を浮かべ恐怖で震えていると、洞窟の天井からなにやら男の叫び声が聞こえてきた。その叫び声はどんどんと大きくなる。


「なんじゃ?」

 リンクランクが天井を見上げたその瞬間、天井から降ってきた巨大な落下物に押しつぶされた。大きな衝撃音が洞窟内に響き渡り、ベッドは真っ二つに折れ曲がる。


 マンスロートは突然の出来事に呆然としている。

「……な、なんなの?」


 ベッドの残骸に横たわるリンクランク。それに覆いかぶさるようにして倒れていたのは、仕立て屋のハンスルだった。


 ハンスルは痛みに呻きながら立ち上がった。

「あんなところに落とし穴があるなんて聞いてないぞ。でもおかげであの騎士から逃げ出せたぜ、っておい」

 側に倒れているリンクランクに視線を落とす。

「じいさんこんなところで、なに倒れているんだ?」


 返事はなかった。リンクランクは身じろぎ一つもしない。


 ハンスルはかがみ込むとリンクランクを揺さぶった。

「おい、じいさん大丈夫か?」


 やはり返事はない。


「……まさか」

 ハンスルはあわててリンクランクの脈を確かめる。

「し、死んでる!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ