表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
26/76

第三幕 第六場

 おっぱい山の年中緑に覆われているゼムジ山。その山に住む魔法使いリンクランクは、住み処である洞窟の奥にある開けた空間で、胸の大きな少女を見つめていた。


 その少女は壁から伸びる鎖によって、両手を掲げるようにして拘束されていた。少女は寝間着姿で寝息を立てている。それは巨乳姫マンスロートだった。


 リンクランクはマンスロートの額に人差し指をつけると唱えた。

「ブリックレーブリット」


 マンスロートが目を開けた。そしてゆっくりと顔をあげリンクランクを見る。


 リンクランクが満面の笑みを浮かべた。

「お寝坊ですね巨乳姫。もう昼過ぎですよ」


「あなたはいったい誰?」

 マンスロートはあわててまわりを見回す。

「ここはどこですか?」


「ここはおっぱい山のゼムジ山にある洞窟の中ですよ、巨乳姫」

 リンクランクは長い白ヒゲを手で梳く。

「そしてこのワシは魔法使いリンクランクです。以後お見知り置きを」


「ご主人様」

 そう言って洞窟の暗がりから姿を現したのは、ピエロの格好をした悪魔の小人だった。

「何やら外が騒がしいようで、私は様子を見て参ります」


「うむ。たのんだぞ」


 悪魔の小人は洞窟の暗がりへと歩いて行く。


 マンスロートは闇にまぎれていく悪魔の小人の姿を、怯えるようにして見つめる。

「あれは、私をさらった……」


「そうですよ。ワシの命令であなたをさらったきた悪魔の小人ですよ」


 マンスロートはリンクランクに顔を向ける。

「私をさらってどうするつもりなのですか?」


「答えは単純明快。世界征服じゃ。その足がかりとして、まずはおっぱい王国を手に入れる」


「だから私をさらったのですね。卑怯な」

 マンスロートが軽蔑のまなざしをリンクランクに浴びせる。

「だけどお父様は、そのような脅しには屈しないわよ」


 リンクランクがくすくすと笑う。

「巨乳姫なにか勘違いしてないか。ワシは別にお前を人質にして、おっぱい王国を手に入れるつもりではないぞ」


「だったらどうして私をさらった」


「ワシの子供を産んでもらうためじゃ」


 その言葉を聞いたマンスロートの顔には恐怖が浮かぶ。

「い……いや。や、やめて!」


「初々しいの」

 リンクランクは舌なめずりをする。

「魔法使いのワシと魔女の血を引くお前さんとの間に出来る子供は、さぞかしすばらしい魔力の持ち主になるぞ」


「……えっ?」マンスロートは惚けた声をあげた。「魔女?」


「なんだ知らなかったのか巨乳姫」

 リンクランクはさも楽しそうに言った。

「自分が魔女の血を引く事に」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ