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第二幕 第三場

 おっぱい王国のお城では、巨乳姫マンスロートが姿を消した事で、王様をはじめとする臣下達が慌てふためいていた。


「まだか!」玉座の間の奥で、行きつ戻りつする王様が叫んだ。「まだマンスロートは見つからぬのか!」


 太った大臣が言った。「残念ながら未だ消息不明です」


 やせた大臣が言った。「ですが必ずや見つけ出します」


「ええい!」

 王様が地団駄を踏む。

「そんな気休めの言葉などいらぬ。さっさと見つけ出してこぬか」

 そこで親指の爪を噛む。

「まさかマンスロートのやつめ、結婚が嫌で逃げ出すとはな。シュヴァンツ王国の王子が来る前に見つけ出さねば大変なことになる」


「王様ご安心を」太った大臣が言った。「王子が来るのは明後日。それまでには巨乳姫様は見つかる事でしょう」


「そうですとも王様」やせた大臣が言った。「巨乳姫を見つけ出す猶予はまだ二日もあるのですよ」


 王様は二人をにらみつけた。

「何を悠長な事を言っておるのだ。今すぐにマンスロートを連れてこぬか。この馬鹿者どもが」


 苛立つ王様にそれをなだめる大臣達。そこへ二人の騎士がやってくる。


「王様ご報告します」赤い瞳の騎士ベンヤミンが言った。「くまなく城内を探しましたが、巨乳姫のお姿はありませんでした」


「残すところは城の地下のみ」青い瞳の騎士ゲオルクが言った。「王様、地下へ降りる許可をください」


「それはならんぞ!」王様の顔つきがきびしくなる。「絶対に地下へ降りてはならぬ!」


 ゲオルクが異を唱える。

「ですが王様、もし巨乳姫様が地下に——」


「それは絶対にない!」

 王様はきっぱりと言い切った。

「もしマンスロートが地下に降りていたのならば、血相を変えてこの私に詰め寄るに違いない。今こうしてマンスロートが私のもとにいないのが、地下へ降りていない証拠だ」


 二人に騎士は困惑のていで互いに顔を見合わせた。


「それはどういった意味でしょうか?」ベンヤミンが訊いた。


「貴様らには関係のない話だ。とにかくマンスロートはもう城にはいない。ならば町を探してこい。今すぐにだ」


 二人の騎士は返事をすると玉座の間から立ち去る。


「まったくマンスロートめ」王様はため息をつく。「いったいどこに消えてしまったのだ」

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