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Episode 94. 慈悲の顔をした文書



机の上に置かれた一通の書状は、見るからに不吉だった。


封蝋は深い紫。

押されているのは、見慣れぬはずのない帝国の紋章だった。


アランの執務室には、アランとディルク、それから外務寄りの文官がひとり控えている。

誰もすぐには口を開かなかった。


「開けます」


文官が確認するように言い、アランは短く頷いた。


封が切られる。

紙が開かれる。

文官の目が、行を追うごとにわずかに硬くなっていく。


文官が書状を広げる。

目を落とし、静かに読み上げた。


「――グランツェル帝国皇帝、オルディウスより、クレスティア王国王太子アラン・クレスティア殿下へ」


一拍置き、さらに続く。


「貴国におかれては、近時、人命保護の理念のもと、高度治癒を含む医療制度を整えられた由、遠く帝国にまで聞こえ及んでいる。

とりわけ、筆頭医務官ミュレット殿の比類なき治癒の力は、国境を越えてなお称賛に値するものであり、民のみならず諸国の君主にとっても、深き希望の灯火たるべきものと考える」


部屋の空気が、そこで少しだけ冷えた。


文官は構わず文面を追う。


「さて、余は長く病を患い、近頃その衰え、ことさらに深し。

日々の政務にも差し障るに至り、もはや一刻の猶予もないと、廷臣らは口を揃えて憂慮している」


紙を持つ手は揺れない。

だが、読み上げる声だけがわずかに硬くなる。


「貴国が掲げるところの“人命は国境と身分を越えてなお守られるべきもの”との高義、また治癒の力は争いの具ではなく、人を生かすためにこそ用いられるべしとの理念に、余は深く感じ入っている。

ついては、その崇高なる理念に照らし、筆頭医務官ミュレット殿を医療使節として帝国へ迎え、余が診療ならびに治療にあたられんことを、ここに正式に請い願う」


沈黙が落ちる。

それでも文官は止まらない。


「無論、貴国の威信と制度を損なうことのなきよう、必要とあらば護衛、記録係、随員の同伴を妨げず。

また、滞在中の安全、礼遇、謝礼その他一切については、帝国の名において最大限これを保証する」


アランはまだ何も言わない。

その沈黙がかえって重かった。


「もしこの願いが聞き届けられるならば、貴国の理念が真に普遍の慈悲に根ざしたものであることは、天下に明らかとなろう。

人命を救いうる力がありながら、それを国境の内にのみ留め置くことが果たして高義にかなうか――その問いに対する答えを、余はクレスティアの誇り高き決断に見出したいと願う」


最後の一文は、あまりにも穏やかな響きだった。

それだけに、刃のようだった。


文官は締めの文言へ目を落とす。


「貴国の英断を信じ、早急なる返答を待つ。

グランツェル帝国皇帝 オルディウス」


読み終わったあと、部屋はしばらく無音になった。


春の光は明るい。

なのに、机の上に広げられたその文書だけが、ひどく冷たく見えた。


「……最悪だ」


最初に口を開いたのはアランだった。


怒鳴るような声ではない。

むしろ低く、静かだった。

それだけに、底に沈んだ苛立ちがよく分かった。


「治療の依頼ではございませんね」

ディルクが言う。


「ああ」

アランは書状を見たまま返す。

「三国同盟の正統性を試し、クレスティアの制度を揺さぶり、ミュレットの良心を突く」

「……」

「しかも断れば、“治せる命を見捨てた”と責めるつもりだ」


そこでアランは文書を机の上へ置いた。


そのまま立ったまま、何も言わない。


ディルクがわずかに様子をうかがってから、静かに呼ぶ。


「……殿下」

「なんだ」

「お見せになりますか」

「……見せねばならないのか」

「いずれ、知ることになるかと」


アランはすぐには答えなかった。


分かっている。

いずれ知る。

隠し通せるはずもない。


だが、それが分かっているからこそ、なおさら嫌だった。


ようやく落ちた声は、低く掠れていた。


「知れば、ミュレットは行くと言う」

「……ええ」

「それが分かっていて、どうして平然と見せられる」


ディルクは答えなかった。

答えられるはずもなかった。


アランは片手で目元を覆う。


隠したい。

知らせたくない。

だが隠せば、あとで必ず破綻する。


後から知れば、ミュレットは自分を責める。

あるいは、また一人で動くかもしれない。


「分かりきっている」


その声には、怒りよりも先に、どうしようもない嫌悪と諦めが滲んでいた。


数秒、重い沈黙が続いた。


やがてアランは手を下ろし、低く言う。


「呼べ」

「……承知しました」


文官が一礼して出ていく。

扉が閉まる。


その静寂の中、アランは机の上の書状を見下ろしたまま、一度だけ深く息を吐いた。


ミュレットが執務室へ入ってきた時、空気の重さで何かを察した。


アランは立ったままだった。

ディルクもいる。

机の上には、一通の書状が広げられている。


「……何かありましたか?」


アランはすぐには答えなかった。

それから、紙を一枚持ち上げる。


「帝国から書状が届いた」


その一言だけで、背筋が冷える。


ミュレットは近づき、差し出された文書を受け取った。

ひとつひとつ、読み落とさないように目を滑らせる。


文面は穏やかだった。

礼節に満ちていた。

慈悲と理念と人道を、整った文で並べている。


だからこそ、ひどいものだった。


読めば読むほど、悪質さが分かる。

こちらが築いたものを、そのまま利用している。

制度の正しさを盾にして、ミュレット個人の良心を刺しに来ている。


読み終えた時、指先が少し冷えていた。


沈黙が落ちる。


アランはまだ立ったまま、何も言わない。

だがその沈黙が、もう答えを知っている人のものだと分かった。


ミュレットは書状を持ったまま、静かに言う。


「……行きます」


その瞬間だった。


アランはわずかに目を閉じた。

目の前の書類と現実に、もう少しだけ時間を与えたいと願うように。


だが、すぐに諦めたように息を吐くと、執務椅子へ重く身体を預けた。

普段なら深く腰を落とすことなどしない。

背筋は崩れ、肩は落ち、片手が額へ上がる。

もう結果が見えていた問いに、やはりその通りの答えが返ってきたことへ、本気で困り果てている姿だった。


そして、見たこともないほど深い、深い溜め息を吐いた。


「……やはり、そう言うか」


低く、掠れた声だった。


ミュレットは胸が痛むのを感じた。

自分でも、この答えしか出せないことが分かっているから、なおさらつらい。


「分かっています」

「……」

「卑怯だとも思います」

「……」

「でも、知らなかったことにはできません」


アランは顔を上げた。

瞳の底にあるものは、もはやほとんど剥き出しだった。


「俺も行く」


即答だった。


ミュレットは目を見開く。


「……え」

「帝国へ入るなら、俺も同行する」

「だめです……!」

「だめではない」

「だめです!」


ほとんど重なるように返すと、アランの眉がぴくりと動く。


「なぜだ」

「分かっておられるでしょう?」


普段穏やかなミュレットからは聞いたことのないくらい、懸命に諭すような声だった。


「アラン様が帝国へ入れば、それだけで相手の思う壺です」

「……」

「王太子であるあなたを、あの国へ直接入れるわけにはいきません」


アランの喉元がわずかに動く。

言い慣れた強い言葉がそこまで来て、それを呑み込んだのが分かった。


ミュレットは続ける。


「東の国境沿いも、まだ不穏です」

「分かっている」

「三国同盟だって、今は結ばれたばかりです」

「分かっている」

「分かっていて、なぜ……!」


その瞬間、アランの手が机を打った。


乾いた音が、室内へ鋭く響く。


その勢いのまま立ち上がる。

眉間の皺はさらに深くなり、崩れた表情は怒っているようで、同時にひどく苦しそうでもあった。


「分かっているからだ……!」


声は低い。

だが、今までよりはっきりしていた。


「帝国が、何を考えているかも分かる……!」

「……」

「これは治療の依頼ではない」

「……」

「ミュレットを取り込むための口実だ」

「……はい」

「一人で行かせられるわけがない」


ミュレットは唇を噛む。


「一人ではありません。護衛もつきます」

「足りない」

「使節として入るなら、記録係も随員も――」

「足りない」


今度は、はっきり遮られた。


アランが一歩近づく。


「ミュレット」

「……」

「俺は、エルニアで一度失いかけた」

「……」

「焼け跡でもう一度」

「……」

「今度は帝国だ……!」


その言葉の重さに、ミュレットは息を詰めた。


アランの目は静かだった。

だが、その静けさの下にあるものは、ほとんど剥き出しだった。


「……父上と母上を目の前で殺された」


その一言で、部屋の空気がさらに冷える。


ディルクが目を伏せる。

文官たちの気配が、扉の向こうで遠のいた気がした。


アランはまっすぐにミュレットを見る。


「そんな場所へ」

低い声が、今度は少しだけ掠れる。

「ミュレットを送り出せと言うのか……」

「……」

「また、手の届かない場所へ行けと」

「……」

「俺が、耐えられると思うのか」


ミュレットは答えられなかった。


それでも、ここで頷くわけにはいかない。


「……それでも」

ようやく絞り出す。

「それでも、アラン様は行ってはいけません」

「なぜだ」

「あなたは、この国と、この先の平和そのものだからです」


沈黙が落ちた。


ミュレットは震える指先を握ったまま、必死で言葉をつなぐ。


「私一人なら、まだ医療使節です」

「……」

「でも、王太子であるあなたが直接入れば、それはもう別の意味になります」

「……」

「帝国はきっと、それを待っています」

「……」

「あなたを怒らせて、引きずり込んで、国ごと揺らそうと考えているのですから」


その言葉は正しかった。

正しすぎるほどに。


そして、アランにもそれが分かっていた。


いつもは逆だった。

女心を理でほどこうとするのはアランで、その理屈に納得しきれず感情を零すのはミュレットのほうだった。

だが、今は違う。

帝国行きのことだけは、ミュレットが静かに理を積み上げ、アランのほうがそれを分かっていながら受け入れられない。


分別より先に、恐怖が答えを出してしまっていた。


「王太子としては分かっている」

アランは低く言った。

「国を空けるべきではない」

「……」

「帝国へ入る危険も、同盟への影響も、東の情勢も」

「……」

「全部、分かっている」


そこでアランは、ほんの一瞬だけ目を伏せた。


「だが」

その一語だけで、声の底が変わる。

「分かっていても、許せない」


その一言が、胸の奥へまっすぐ落ちる。


「ミュレットこそ、分かっているだろう……?」

「……」

「俺が、こんなことを受け入れられるわけがないと」


ミュレットの喉が熱くなる。


理屈ではない。

子どもじみていると言われても仕方がない、むき出しの感情だった。

それでも、その感情の重さだけは、何ひとつ軽くなかった。


ミュレットは手にもつ書状を胸元へ抱えるように持ち直した。

呼吸をひとつ整え、覚悟を決めたように顔を上げる。

譲らない、凛とした目だった。


「行かねばならないのです」


静かな声だった。

それなのに、少しも揺るがない。


「アラン様がどれだけ不安でも、苦しくても」

「……」

「あなたのそばに立ち続けるために、必要なのです」


アランの目が、わずかに揺れた。


その揺れは、納得ではなかった。

諦めに近いものだった。


ミュレットの表情に、出会ったばかりの頃の戸惑いも、不安も、恐れもない。

どれだけ拒んでも、自分の意思で立つと決めた者の強さがそこにある。


アランはその顔を見て、ふいにエルニアから彼女を連れ戻した夜を思い出した。

どれだけ自分が苦しめても、泣かせても、それでも愛すると、そばにいたいと言った夜を。


あの時、自分が選ばせたのだ。

隣に立つ道を。

王太子の婚約者として、いつか妃として、国とともに生きる道を。


今、その覚悟を向け返されている。


ミュレットの斜め後ろに立つディルクへ一瞬だけ目をやる。

ディルクは目を閉じ、ほんのわずかに首を横へ振った。


この場で、アランはミュレットに口論では勝てない。

そう言っていた。


ほんの一瞬だけ天井を仰ぎ、また深く息を吐く。

ひどく、ひどくしつこく抵抗したいのに、理屈が正しいことも分かっている顔だった。


「……なら」


ゆっくりと前に出る。


アランはミュレットの左手を取った。

そのまま、別の手を薬指へ添える。


「指輪を外せ」


ミュレットは、すぐには意味が分からなかった。


何を言われたのか、ほんの一瞬、理解できない。

理解した次の瞬間には、なおさら信じられなかった。


いま、この場で。

どうしてそんなことを言うのか。


「え……?」


息が止まる。


アランの指先が、婚約指輪を抜き取ろうとわずかに力をかける。

反射的に、ミュレットは右手でその手を押さえた。


「……だ、だめ!!」


思わず漏れた声は、さっきまでの凛としたものとは別の、切実な響きだった。


これがあったから、怖い夜も眠れた。

これがあったから、離れていても戻れる気がした。


「これは、これが、あるから……!」


押さえた指先に、思わず強く力がこもる。

守るように。

奪われまいとするように。


「だめ、です……」


最後の声は、もう掠れていた。

喉の奥で引っかかるように震えて、自分でも頼りないと思うほどだった。


涙が滲むミュレットの両手を、アランが包み込む。

背を少しだけ屈め、近い距離で目を合わせる。


先ほどまでより、目の色は穏やかだった。


「違う」


「え……?」


違う、と言われても、何が違うのか分からない。

取り上げるのではないなら、なぜ外せと言うのか。

理解が追いつかず、ミュレットはただ揺れる視線でアランを見る。


「取り上げる気はない」

「……」

「この指輪に編んだ力を組み直す」


ミュレットは瞬く。


アランはそのまま静かに続けた。


「今のままでは足りない」

「……」

「暫く預かる」

「……」

「出立の日に渡す」


その声は低かった。

だが、先ほどまでの感情の噴出とは違う。

自分ができることへ、無理やりでも意識を戻した者の声だった。


一緒に行けないなら、これしかできない。

なら、やれることはすべてやる。

そう決めたのだと分かる響きだった。


ミュレットはゆっくり頷いた。


「……は、い」


それでも、指輪を薬指から抜き取られることには抵抗感が抜けきらない。

アランが慎重にそれを抜き取るあいだ、ミュレットの指先はかすかに震えていた。


抜き取られたあともしばらく、何もなくなった左手を見つめ続ける。


アランは指輪を掌に載せたまま、それを強く握り込んだ。


「必ず、ここへ帰ってくると約束するのは当然のことだが」

低く言う。

「そのためにやるべき事は、全部やる」


ミュレットは落ち着かず、胸の前で両手を組み合わせた。

空いた薬指が、妙に軽い。


「皇帝を治療したら、すぐにクレスティアへ戻ります」

「……」

「アラン様の父上と母上とは違います」

「……」

「目的は、私の力です」

「……」

「殺されることは、まずありません」


言い終えた瞬間、部屋の空気が変わった。


アランの目から、最後の理性まで剥がれ落ちるようだった。


「そんな理屈で、納得すると思うか」


低い声だった。

だが、それまでよりもずっと冷たく、ずっと生々しかった。


ミュレットは息を呑む。


アランはまっすぐに見据えたまま続ける。


「手の届かない場所へ行くことに変わりはない」

「……」

「戻ると約束したからといって、何が保障される」


その言葉には、怒りだけではないものが混じっていた。

過去を知る者の、理屈を信じきれない痛みだった。


「俺は」

アランの喉がわずかに震える。

「理屈が正しければ、人が死なない世界に生きてきたわけじゃない」


ミュレットは何も言えなかった。


父と母を失った時の帝国。

その記憶の前では、今の自分の説明はあまりにも薄い。


「だから」

アランは低く言う。

「俺は納得しないまま……行かせる」

「……」

「それがどれだけ気に入らないか、分かるか」


ミュレットの目元が熱くなる。


それでも視線は逸らさなかった。


「……はい」


その返事を聞いても、アランの表情はやわらがない。

ただ、掌の中の指輪をもう一度だけ強く握りしめる。


「この指輪は組み直す」

「……」

「向こうで、ミュレットを守るために」

「……」

「俺にできることは、一つも残さない」


その一言こそが、最後の答えだった。


約束ではない。

願いでもない。

アランが自分で打てる対策を、全部打つという宣言だった。


その時、控えていたディルクが、ほんの少しだけ咳払いをした。


「殿下、そろそろ、次の手を打たれたほうが」

「言われなくても分かっている」


低く返しながらも、アランはまだ指輪を握ったままだった。


ディルクは静かに目を伏せる。

少しだけ安堵したようにも見えた。


「外交文面の返答案、警護編成、同盟側への通知、すべて引き直します」

「やれ」

「承知しました」


ディルクが去り、文官たちを呼ぶ気配が外に広がっていく。

執務室は、またすぐにブラックホールになるだろう。


だが今だけは、まだ静かだった。


ミュレットは、自分の左手を見下ろす。

何もなくなった薬指が、ひどく頼りなく見える。


帝国の文書は悪質だった。

慈悲の顔をして、所有の論理を差し出してくる。

治療という正しさを使って、こちらの心も制度も揺さぶってくる。


それでも、目を逸らすことはできない。

そして、もう一人でもない。


「……アラン様」

「何だ」

「怒っていますか?」

「怒っている」

「……」

「帝国に」


短く答えたあと、アランは机の上の書状を折りたたんだ。


「今日は結論を外へ出さない」

「……」

「まず同盟側と詰める」

「はい」

「帝国へ返す言葉も、条件も、全てこちらで決める」

「……」

「ミュレットの良心に乗るつもりなら、その前に制度の重さを思い知らせる」


その声音には、もう王太子としての冷たさが戻っていた。

だが、その下にある嫌悪と執着は、まだ少しも消えていない。


春の光は、窓の外で静かに揺れていた。

それでも執務室の中だけは、冬よりも冷えている気がした。


帝国が動いた。

それは、剣を抜くよりもずっと悪質なやり方で、ミュレットの心へ手を伸ばしてきたということだった。


その文書を前にして、アランはもう一度だけ深く息を吐く。


今度は、先ほどのように崩れるような息ではなかった。

嫌でも進まなければならないと、無理やり自分を立たせるための息だった。


「……行くとしても」

低く言う。

「あらゆる事態を想定し、対策する」

「はい」

「絶対に、一人では行かせない」


ミュレットは頷いた。


それが譲歩ではなく、アランにとって最後の砦なのだと分かっていたから。


春の昼は明るい。

だが、その明るさの下で、帝国の悪意はあまりにも整いすぎていた。


慈悲の顔をした文書は、静かに机の上へ置かれている。

そしてその一通が、これから先のすべてを揺らしはじめようとしていた。



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