32話
「あら、拓也君、魔法の練習はもういいの?」
「リーゼさん」
僕は今、冒険者ギルドにいる。なぜ、ギルドなのか、街に戻るとアリスが突然に冒険者ギルドに行きたいといってきたのだ。理由はわからないが、きっと
「魔法の練習は、一通りやってきましたよ」
「そうなの、それと朝見た、連れの女の子がいないわね、どうしたの?」
「さぁ、突然ここに行きたいと言いだし、ついたら少し待っていてくださいと言ってどこかにいきました」
「ってことは、拓也君今、一人なのよね」
「そうですけど」
「じゃあ、私とお話をしましょ」
リゼさんはそう言うと、僕の肩をつかんで、近くの椅子に座らせられ、リゼさんは対面の席に座った。
「別に待っている間なのでかまいませんが、何を話すんですか?」
「逆に拓也君は何か私に聞きたいことはないの?」
「これと言って聞きたいことはないですね」
「きっぱりというわね」
冒険者ギルドのことや依頼、ランクのことは理解しているし、街のことは、アリス、案内用魔導書で、ある程度わかっている。気になっていることも今はないし
「本当にないの?」
「ないですね」
「う~」
リーゼさんは、質問をしてこないのが、不満なのか僕を見て唸っている。っていうか、この人、始めて会った時よりキャラ変わってないか、
「珍しいわね、あなたが、ギルドで素を見せているなんて」
「あっ、ケイネさん。こんにちは」
「ケイネ先輩!!」
リーゼさんは、椅子から、すぐに立ち上がる。先輩と言っているあたりやはり、ケイネさんはこのギルドでギルドマスターの次に偉い人なのだろう。それにしても今、素っていわなかったか
「拓也君こんにちは、それとリーゼは、なに驚いているの?ここは、ギルド私もいるに決まってるじゃない」
「そ、それはそうですけど」
「なーに、それとも、仕事をさぼっているところを見られて、戸惑ってるの?」
「うっ」
「大丈夫よ、リーゼ、あなたがいつもギルドで頑張っていること私は見てるから」
「でしたら」
何の話か分からないが、リーゼさんが落ち込んだり明るくなったりしている。
「一週間給料マイナスね」
「そんな~」
なるほど、給料についてだったのか、リーゼさんが、涙目になってる。
「じゃあね、拓也君、私はこの子を連れて、仕事に戻らないといけないから、さっきも言ったようにこの子が素で話すのめずらしいことだからこの子のこともよろしくね、それから、連れの彼女はもうすぐ来るわ、また明日、ギルドでね」
「はい、また」
ケイネさんは、がっくりとしているリーゼさんの襟をつかむとギルドの受付の奥に引きずっていった。
「へー、リーゼさんあれが素の状態なんだ、おもしろいな」
「なに、笑っているんですか?」
そう、一人で笑っていると後ろから、声をかけられた。アリスだ。
「別に、それよりそっちは終わったの」
「なにか気になりますけど、はい終わりました」
アリスはにっこりと嬉しそうに言う。
「じゃあ帰ろうか」
「はい、拓也様」
アリスが冒険者ギルドに何の用があったのかはわからないけど、嬉しそうにしていたし聞かなくていいか




