30話
魔法の練習を始め、アリスは近くにあった岩に座って僕を見ている。僕は手に魔力が集まるように集中する
魔導書を作るとき、詠唱なんていらない自分が作りたい能力を浮かべるだけ、要は想像力。
イメージさえあれば、無詠唱で、魔法が出せるはず、
「あ、その前にアリス」
「なんですか、拓也様」
「アリスが使う魔法みせてくれない」
「私の魔法ですか」
前にアリスのステータスを見たことがある、スキルと魔力以外はハンスさんと同じかちょっと上ぐらいだったけ、それと使える属性は、火と風、それから希少属性の雷を持っていたっけ、
「私が使える属性は、火と風、希少属性と言われる雷を持ってますけど」
うん、ごめん知ってる。
「私は、お父様とその友人の方に教わった火と風の魔法しか使えませんが、それでもよろしいのですか」
「それでも、かまわないよ、魔法を見せてくれるのだったら」
希少属性を持つ人の中で、雷属性を持っている人は特に少ないと言われている。それのせいか、雷属性を教えてもらえないのだろう。
「わかりましたわ」
アリスは、両手を伸ばすとその間に魔力を集め出した。狙いは、正面に生えている木のようだ。
『我は、力を求める。それは、熱く、触れたものを燃やす、』
詠唱を始め、両手の間から火の球がでてきた。
『ファイヤーボール』
アリスがそう言うと火の球は正面の木に向かって飛んでいく、
ドッカーン!!!
木は、燃えて倒れていった。結構威力あるな、
「今の魔法は?」
「初級で、属性によって違いはありますが、球状に魔力を固めて放つ魔法です」
「魔法の威力は、使う相手によって違いはあるの?」
「威力ですか?、あんまり考えたことないんですが、魔法は、魔力の量によって威力が上がるとお父様はおっしゃっていましたが」
「魔力の量か・・・・ありがとうアリス、参考になったよ」
「それは、よかったです」
「じゃ、さっそく」
僕は、目をつぶり、右手を前に伸ばし、想像する。
属性はアリスと同じように火属性にしよう。形もさっき見た、球状に、魔力が右手に集まるように集中する。右手から魔力が吸われているような感覚がする。
狙いは、アリスが倒した木の隣にある大きな岩。あの岩が熱で溶けるようなイメージと、砕けるようにイメージする。
「できた・・・」
「拓也様!?」
アリスが驚いてる。それも仕方ないと思う、無詠唱でしかも火属性でも普通は赤い色をしているのに、僕の火は青い色をしているのだから、
『ファイヤーボール』
そして、僕は魔法を放った。




