28話
「今日は、昨日の報酬を取りに行って、外で魔法の練習するだけだから、ついてこなくてもよかったのに」
「拓也様、魔法の練習をするのでしたら私が、教えてあげられます」
アリスがにこにこと可愛らしい笑顔を見せてくる。
「それはそうだけど、ここの領主の孫娘である君を僕みたいな居候が勝手に、街の外につれだしたら兵の人たちやこの街の貴族とかになんて思われるか」
「そこは、大丈夫です。兵の皆様には、きちんと理由をつけてお父様が、連絡しましたし、貴族にいたってはお母様が、まかせてとおしゃっていましたので」
まさかの両親から口添え、
「あの、それでもだめでしょうか」
「はー、わかったよ。じゃ一緒にいこう」
「はい」
アリスは元気な返事をし、僕の後についてくる。
「ん?」
「どうかしましたか?」
「アリスあれって」
僕は、立ち止まり、ある建物を指す。
「あそこですか、あそこは、奴隷を買ったり、売却できる店です」
苦虫を噛み潰したような表情で説明する。
「奴隷ね、奴隷ってどこから始まりなの」
「私が、聞いた話によると帝国の初代王様が始めたのが最初らしいです」
「ふーん、ねぇ、アリスは奴隷を見てどう思っている」
「私は、奴隷を助けたいそう思っています」
「助けたいか、」
アリスを見る。真剣な眼差しだ、だから僕は、
「ぷっ、」
笑ってしまった。
「ど、どうして笑うんですか」
アリスが、ぷくーっと頬を膨らましポカポカと痛くもない拳を振ってくる。
「ごめんごめん、アリスが真剣な顔で言うもんだからつい」
「ついじゃありません」
「でも、アリスの奴隷への気持ちはわかったかな、僕と同じでうれしいよ」
「え、拓也様も、奴隷を助けたいと思っているのですか」
「うん、いくら奴隷が道具といわれても、同じ人なんだ、助けたいと思う気持ちの方が強いよ」
「拓也様」
「さ、早くギルドにいこう」
僕達は、ギルドに向かっていった。
「はい、拓也君、これ昨日の報酬とスピードタートルの買い取りのお金、全部で金貨3枚と銀貨5枚、それから、ランクEを飛び越えてランクDに昇格、すごいわ、一日で昇格されるなんて」
「ありがとうございます」
「ありがとうは、こちらよ、拓也君がとってきてくれた薬草全部が新鮮な状態のままなんだから」
「あの、リーゼさん、薬草って何につかうんですか」
「あら、知らなかった?、薬草はポーションの材料に必要なものなの。うちのギルドはポーションの販売もしているから拓也君がたくさんの薬草をとってきてくれてギルド自体はすごい助かっているの」
「へー、そうだったんですか勉強になりました」
「ね、拓也君、今日私と二人で「あの」でかけ、なんでしょうか」
リーゼさんが、いつもの営業スマイルで声をかけた方を見る。アリスだ。
冒険者ギルドについて、リーゼさんの姿を見ると警戒するよう目で見ている。
「残念ながら今日は、拓也様は私と用事がありますの」
「あら、そうなんですか」
「いや、用事「拓也様」って、はい」
どういうことだろう、アリスの後ろに般若がいるような、
「と、言うことで、拓也様いきましょうか」
アリスは、僕の腕を両腕でしっかりと持って歩き出す。
「拓也君、また今度、話しましょうね」
「え、あ、はい」
リーゼさんが手を振ってくるが、アリスの気迫?におされ、振り返ることできなかった。




