15話
「では、拓也殿先ほど話そうと思っていたことがあるのじゃが」
食事が終わり、メイドさんたちが皿を直しているところハンスさんが僕に真剣な表情をした。
「なんですか?」
「うむ、魔導書のことじゃ、レナードにも話したのじゃが、だれにも読むことができなかった魔導書をなぜ、拓也殿には、読めるのか、教えてもらえるかの」
レナードさんもハンスさんと同じように真剣な表情、アリスはおろおろとしているが、聞きたそうに見て、エリアさんはあらあらと言ってにこにこしている。
「いいですけど、他言無用でお願いします」
この人たちは信用できる気がするしな、
「実は、僕の天職に関係あるみたいなんです」
「天職じゃと、拓也殿は、魔物使役スキルをもっているため魔物使いではないのか」
「魔物使役スキルはもっていますが、僕の天職は、魔導書使い、その名の通り魔導書を使って闘うことができる職業です。また、魔導書を作ることもできます」
「魔導書使い、それに、魔導書を作り出すじゃと」
ハンスさんの声が震えている。
「では、拓也君、父の怪我を完治させたという魔導書は」
「はい、僕が作った魔導書です」
「そうか、どのみち、君のおかげ父と娘は無事に帰ってくることができた。改めて礼をする、ありがとう」
「それだったら、私も、アリスとお義父様を助けてくれてありがとうね」
レナードさんが頭を下げるに続いて、エリアさん、アリスもその横でお辞儀をしている。
気にしないでくださいと言ったのにこの家の人たちは、まだ、他の貴族を見ていないからなんともいえないけど、他の貴族もこういう風な優しい感じの人たちだといいのだけど。
「拓也殿!!」
先ほどから、固まっていた、ハンスさんが動きだし、僕の肩をつかんできた。
「ど、どうしたんですか、ハンスさん」
「拓也殿、わしたちにはなして正解じゃ」
「なにが正解なんですか?」
「思い出したのじゃ、昔、王都にある図書館に魔導書使いについての本があるのを」
「本当ですか!」
やっぱり、昔に僕と同じ魔導書使いがいたのか、どんな奴だったのかその本読んでみるほかないな
「王都にある図書館ですか、冒険者になって少ししたら、いってみます」
「おお、そうじゃったな拓也殿は、冒険者になるために、この街にきたのだったな」
「はい」
「なら、これを持っていきなさい」
ハンスさんは服のポケットから1枚のメダルを取り出し、僕に渡してくる。
メダルをよく見ると、鳥のような絵が掘られていた。
「これは?」
「それは、我がルメーア公爵家の印が描かれてあるメダルでな、これをこの国の兵、貴族などにみせてやれば、ルメーア公爵家が後ろ盾になっていることがわかるじゃろう」
「そんなのもらっていいんですか、それに後ろ盾なんて」
「君には、わしの命を救ってくれた恩がある。それとも、わしたちは信用できないか?」
「そんなことは」
「なら、持っていてくれそれと、明日は、アリスにこの街の案内をさせよう。アリスもわかったな」
はい、と答えるアリスはなぜか小さなガッツポーズし、エリアさんからは、がんばれと言われている。
道案内初めてなのか?緊張しているのか?よくわからない
「とりあえず、ありがとうございます」
僕は、ルメーア家の皆さんにお礼をいった。




