14話
皆、席につき、メイドさんたちが次々と料理を運んでくるなかアリスの隣に座っている女性が声をかけてきた。
「あらあら、この子が、アリスの言ってた子なのね、こんにちは、私はアリスの母のエリア・リー・ルメーアと言います。よろしくね」
「浅井拓也です。こちらこそ」
美人でゆったりした人だなぁ。
「で、拓也君に聞きたいことあるんだけど、アリスのことどう思ってる?」
「お、お母様!!」
「アリス様、大声をあげて席を立つなんてはしたないですよ」
「キアラさんまで!」
アリスのことか、うーん、まだ、出会ったばかりだからな
「そうですね、まだ、出会ったばかりで言うのもありますが、とても可愛らしい女の子だと思います」
「だって、アリス、良かったわね」
「そんな、可愛いだなんて」
アリスは、顔を赤くさせ、嬉しそうに腰をくねらせている。
そんなアリスをハンスさんたちは、微笑を浮かべていた。
「さて、料理がならんだようだ。食事にしよう」
話をしている間に料理がならんだようだ。いろんな種類の料理がならんでいる。
「いただきます」
目の前にある、美味しそうな肉料理に手をのばす。ん、視線が?
周りを見ると、ハンスさんたちが不思議そうな顔で、僕を見ていた。
「あの、何でしょうか?」
「拓也殿の家では、そのように、手を合わせてから食べるという習慣でもあるのか?」
ああ、こっちの世界は、手を合わせるってことがないのか、
「はい、僕の家では、その食事にありつけたことを感謝するために、こうやって手を合わせることしているのです」
「食事に感謝してから、食べるのか」
「まー、簡単にいえば、そういうことになるのかな?」
「素晴らしい!わしも、してみよう。いただきますだったな、いただきます」
ハンスさんは、僕がしたように手を合わせて、言った。
「私もします」
「あらあら、じゃあ、私も」
「そういうことなら、俺もしよう」
結局、全員が手を合わせて、いただきますと、言った。
それから、皆で笑ったり、話をしながら、楽しい食事になった。
米がなかったのは、残念だが料理はとても美味しかった。




