12話
数分後、僕らは街についた。ちなみボルトだが、僕の膝で寝ていた?らしい。
街の中は城壁によってみえないが、ハンスさんの話だとこの街は、ミールといって王都の次に大きい街であり産業が中心の街でもあるらしい。そして、この街の領主はわしだと、自慢もしていた。
今は、街の門ところで、数人の兵士が街に入るための検問をしている
「「「領主様、おかえりなさいませ」」」
が、ハンスさんとアリスの顔をみて、あいさつをしていくだけでチェックもされることなく通過した。
「さぁ、拓也殿、ミールへようこそ」
ハンスさんは、そういって馬車の窓を開ける。
すると、外からいい匂いが漂ってきた。
「さあさあ、寄ってて、赤鳥の串焼きだよ」
「お客さん、この宝石なんてどうですか?」
「にいちゃん、こっちの剣がおすすめだよ」
がやがやと、多くの人々がいて、店を見ていったり、屋台はいろんなのが売っていてのお客を呼ぶために声を上げている。街の中は、すごいにぎわいだった。
「どうじゃ、驚いたじゃろう、毎日このような賑わいを見せる」
「毎日ですか!?」
「うむ、それゆえ、この国の第二の王都と呼ぶ者もいる」
第二の王都か、確かにこの賑わいが毎日続くくらいならそういわれても、わかる気がする。
それから、この賑わいの中、馬車は街の中を進み、綺麗で立派な屋敷が建ち並ぶ通りに入っていく。庶民エリアと貴族エリアと別れているのか。
さらに、進んで、馬車は、大きな屋敷の前に出た。敷地の壁とても長く、やっと門前へ辿り着くと、五、六人の門番たちが、重そうな扉をゆっくりと開く。門に描かれた絵、あれが、ハンスさん、公爵家の紋章だと、今更ながら、気が付く。ここが、ハンスさんたちの家か。
玄関前で馬車で停まり、僕たちは、馬車をおり、ハンスさんが勢いよく扉を開けた。
「今、帰ったぞ!!」
「お帰りなさいませ、領主様、お嬢様!」
ズラッと並んだメイドさんたちが一斉に頭を下げる。扉の前でポカンとしていた僕をアリスがどうぞ、というように背を押され、玄関をくぐる。ボルトはわくわくしているのか、ゼリー状の体をぷるぷると震え上がっていた。
「メイド長、レナードはいるか?」
「旦那様でしたら、書斎の方にいらっしゃいますが、そちらの方は?」
「ああ、客人だ。わしの命の恩人でもある、丁重に客室に案内してくれ、わしはレナードのところにいってくるアリスもついてこい」
「わかりました」
ハンスさんは、メイド長という人と話すと正面にある階段をのぼっていった。
そして、先ほど、ハンスさんと話していたメイドさんが僕に声をかける。
「私は、当ルメーア家公爵に仕えています。メイド長のキアラです。領主様から、あなたを客室に案内するよういわれました、どうぞ、こちらへ」
「あ、はい」
キアラさんに、案内され客室につく。
「ここで、おまちください」
キアラさんは、僕を案内した後、すぐに、部屋を出た。
客室に取り残された僕はボルトを膝に置き、撫でながら、明日のことを考えるのだった。




