11話
「魔導書!!それは、本当か!」
魔導書だって言うと、驚いた顔でハンスさんが立ち上がった。
「お爺様?それに魔導書とは?」
アリスは魔導書のことを知らないのか、どうしたの?と、いう顔をしている。
「すまんのう、驚かせてしまって取り乱してしまった、拓也殿、君を疑っているわけではないのじゃが本当に魔導書なのか?」
ハンスさんは落ち着いた表情で再び座る。
「はい、本当ですが、なぜ驚いたんですか?」
「そうか………実はじゃな、魔導書は、知られている限りこの世界に4冊あるんじゃ、その内の1冊この国にあるのだが、なにやら、難しい文字が書かれていてたらしく誰も読めんからこの国、随一の研究者に解読をお願いしたというが、その研究者でも読めんかったものじゃ」
きっとその文字は日本語で書かれていたに違いない。拓也はそう思った。
「でも、それならなぜ、それが魔導書ってことがわかったんですか?」
アリスもこの話を聞いて、質問した。
「それはじゃな、昔、異界から召喚されたといわれている勇者の話に読むと魔法が放てる本のことが記されていることを研究者が発見してのう、勇者が書いたとされた文字に似ており、魔導書なのではないかと城の宝物庫に保管されている」
「そうでしたか、僕は他にも魔導書があったことに驚きです」
異界ということは、昔、僕みたいに転移され人がいたということか
仮に、転移者がいても僕には関係ない、だって自由に暮らせと言われているからね神様に、
「さて、話の流れだと君は、魔導書を2冊持っているということでいいかのう」
「はい、ハンスさん怪我も魔導書を使って治しましたし、この魔導書は道案内用ですしね」
正確には、4冊なのだが、まだまだ増やしていくつもりもある、あー、早く魔法を使えるようになりたい
「それだと、拓也様は魔導書を読めるということですよね!」
アリスは目をきらきらと輝かせ、見てくる。
「む、たしかにそうじゃ!」
「まー、魔導書ならなんでも読めますが」
「なんと、それが、本当なら兄に話をしなければ・・・・いや、まずはアリスと・・・」
ハンスさんは、なにいっているんだ?小さく言っていてよく聞き取れなかった。
『ルメーア公爵様、街が見えてきました』
馬車を運転している兵士が声を上げた。
「わかった!そのまま、頼むぞ!」
『はい!まかせてください』
ハンスさんが声をかけると、馬車の速度が少し上がっている感じがした。
街まで、もうすこしだ。
やっと、街に!!




