第57話:いよいよパーティー名登録しますがまたしても…
パーティー名って大事だよね。
ギルドハウス内に蔓延るGを退治したカスミ達。
タマゴハウス内の家具や雑費に色々散財していたが以外にキングクジラの倒したお金は未だに残っていた。
この異世界での金銭相場は独特。
1人が何もしないで遊んで暮らせる金額は白金貨5枚…500000Gが必要らしく町民や平民が一生懸命に働いても店の出せる給与は銀貨5枚が相場。
貴族や豪族、大商人の給与は赤銅貨10枚が相場。
それ以上の金額を手にするにはその国を治める者になるか冒険者になるかになる。
ただし冒険者で成功する確率はほんの一握りの人物であるとの事。ちなみにカスミの所持金は200万Gを超えてる為まさに成功者と言える。
普通なら金銭の少ない者から一揆やストライキ等が起こりそうだが起こらない理由がある。
国を治める者は義務として必要最低限の待遇を人々に行う為責任がある。これを怠った国や町は語り草の様に滅んでいくらしい。
なので病気やケガで教会で治療するのはタダ、子供が学業をする際もタダと色々な事に待遇がある。お金がかかるのは食、服、品々のアイテム、武具等々が挙げられる。冒険者の報酬もこれらに含まれる。
ギルドハウスで過ごすこと2週間が経った頃。
「ギルドハウスの家具も何とか揃ったし…思いきって依頼書でも受けようかな。どうかなポール?」
3階のテラスに以前からあったイスに座り、テーブルの上に置かれたポール特製の紅茶を飲みながら近くいるポールと話すカスミ。
「それはよろしいかと。1度冒険者ギルドで手応えあるクエストを受けるなら大歓迎ですよマスター。」
「しかしポール、あまり目立つのは好きじゃないんだけど。あのパーティ名が…ハァ~。」
「マスター、御気持ちは察しますがそれほど悪くないかとわたくしは思います。」
カスミがため息が出る理由は今から1週間前にある事件が起こったからである
1週間前ーーーーーー
まだギルドハウスの家具の配置をしている時。
「失礼する!ヨシノカスミ殿はいらっしゃるか?」
入り口に兵隊ぽい方が2人現れた。
「はい。僕ですがどちら様?」
「我らは盟主様、総統様の使いにより参りました。」
「盟主様?総統様?誰?」
「盟主アムロス様とアズナベル総統様でございます。」
あ~成る程。この町のツートップからね。
「今から我らと新設冒険者ギルドに来るようにと命じられました。ご同行お願いします。」
「あの2人からなら仕方ない。よろしくね。」
カスミは兵隊さんと新設された冒険者ギルドに向かった。
町並みの中を歩いて行くと場違いな大きさの建物が現れた。正しく新設された冒険者ギルドである。カスミ曰く実に分かりやすくいい。
中に入ると様々な冒険者で賑わっていた。するとカスミが現れると若干ながら空気が変わった。ジロジロと見るんじゃないよ!恥ずかしいだろう!とソワソワするカスミ。
2階に連れて行くと奥にある大扉に着くと兵隊がノックをしてハキハキと話す。
「盟主様、総統様。連れて参りました。」
「ご苦労!下がってよし!」「はっ!」
兵隊はカスミを置いて階段を降りていった。
「お邪魔しまーす。カスミです。」
部屋中は左右の机とイスにショパンとリリィが座っており真正面に2つを分けたようにアムロスとシャルアが座っている。目の前には証言台がそびえ立っていた。
「よぉ!カスミ。呼び出してすまなかったな。」
「遠征の一件はご苦労なのじゃ。」
「大丈夫ですよ。用件は労いですか?」
「ちと違う。主を呼び出したのはのぉ、了承得たい事なのじゃ。」
「了承?」
「俺達は今新しく魔物、武具、アイテム等のランク付けをしていてな。冒険者のランクも新しく一新するつもりだ。以前カスミが倒した海の王者と最近撃退した鳥の皇帝でカスミは強さが違うと言っていたよな?」
「そうですね。キングクジラの能力で見ると焼き…鳥の皇帝の方が上ですが火と水ですからキングクジラの方が優勢だと思います。後は気持ちの強さですかな。死を覚悟した戦いは気迫が違いますね。鳥の皇帝は不死鳥と言われるだけで死んでもまた復活するみたいな考え方だからかなと思います。」
「ふむ、気持ちの強さか。モンスターとて命尽きれば終わりじゃからのぉ~。海の王者は強かったんじゃの。」
なんだろう?話が見えてこない。了承してほしい事って新しいランク付けに協力してくれなのか?
「そうなると海の王者は新しくSSランクと認めよう…カスミはそれでいいよな?」
やはりランク付けの手伝いか。
「はい、いいですよ。」
その言葉を待っていたかの様にアムロスとシャルアはニヤリとした。うっ!何だ!?嫌な予感が…
「ならばソイツを倒したカスミのランクは決まった。今日からカスミのランクはS2ランクとする!」
「…S2ランク?…って何故にぃぃぃいいい!?!?」
「お主が先程了承したからじゃ。」
「俺達Sランクより上のランクだ!…何だ?不満なのか?」
いやいや不満ですよ!いきなりFランクから飛び級でS2ランク!?しかもアムロスさんやシャルアさんより上!?
「何だ…不満なのか!」
アムロスがカスミに対してイライラを見せる。うっ!まずい!
「あの…その…僕にまだ…」
「ふ・ま・んなのか‼」
「…ありがたく了承します…。」
重圧に耐えきれず了承したカスミ。
「良い返事じゃ。カスミを筆頭にランク向上を促すからのぉ。」
ハァ~、たたでさえ目立った事を避けたかったのに…。
「そう言えばカスミ君。君達はまだパーティ名を決めてなかったよね?もし決まっているならこの紙に書いてくれない?」
ショパンからパーティ名登録とかかれた紙と羽ペンを渡された。まだ決まってないんだけど…。
しぶしぶ考えながらショパンの机とイスを借りて書き始めようとした時に…カスミにとって信じられない事が起こった。
紙にインクを浸ける瞬間に紙から文字が浮かび上がってきたのだ。
パーティ名称:セブンス・クラッチ(7つの傷)
……はい?セブンス・クラッチ?7つの傷って…はっ!こんな事知ってるのアイツ以外…ってまた貴様か!チャラ神!!!
するとショパンに紙を取られアムロスの手に渡る。
「おっ!決まってたのかよ。んじゃ登録な。バン!」
分厚い判子が押され了承されてしまった!
嘘だろう!!!決まっちまった!!!!!!
カスミはその場で崩れ落ちた。かくしてセブンス・クラッチとしてパーティが町中に広がったのは次の日の事だった。
ポールとの会話に戻るーーーーーーーー
何だよセブンス・クラッチっていつから胸に7つ傷があるんだよ!次に会うときは神を交代させてやる!
カスミはイライラしながらもポール特製の紅茶を楽しんだ。
次回:新たな町の名前がふわっとしてます。
予告:どもー。神でぇーす。カスミちゃんに神からの~プレゼンツ!喜んでくれたかな~いつか胸に7つ傷を…ウケる(笑)
次回もよろしくね。




