第54話:新天地到着。先代王都ギルドマスター登場。
新天地じゃわい!
デスヘイムでカイザーフェニックスを撃退し山越えしたカスミ達。
かなりの人数を率いて進むためモンスターと戦闘したり馬車の荷車が破損したりと新天地にはまだ遠く感じた。
「流石にまだ遠そうだね。」
「そうでもないぞぉ。カスミよ、耳を澄まして向こうの方を聴いてみろ。」
ゼフに言われると指差す方向から微かに音が聴こえる。
「…確かに聴こえる。何の音?」
その答えにはアムロスが話す。
「建国する立地場はかなり前から決まっていてな。王都や帝都の土木関係、大工の親方衆、商人達などを10年前から作らせている。今では人気の少ない村くらいの数まで完成している。もちろんそいつ等も住み着く算段だ。」
成る程かなり前から綿密に計画していたモノだよ。団体で行ってなにもない平地ならこれだけの人数が呼べるはずがない。
しかしアムロスさんやシャルアさんがこれだけの年月をかけた計画…ダメにならなくて良かったね。
すると音が大きくなり人の声も聴こえてきた。
アムロスが喉に指を当てて魔法を使いさらに脚にも魔法を使う。するとアムロスがフワフワと宙に浮き始めた。
おお!浮遊魔法か!い、いいな~。羨ましい。
「我らはついに新天地に到着した。」
大音量の声が後ろまで届く。
「今は名もない新天地だが名をつけた時には新国の誕生の瞬間だ!この先の新天地が今日から住む場所となる!存分に堪能してくれ!」
アムロスが下に降りてくる。
「いよいよ到着した。カスミは少し紹介したい人がいる。後で来てくれ。」
アムロスがカスミに言うとズカズカと歩いていった。
紹介した人?誰だろ?
カスミが進むとその先には…木の杭で固めた門があり、門の上に建てられた場所にいた見張りがアムロスに気づき敬礼した。
「脱王者ならびに脱帝者を連れてきた。門を開けてくれ。」
見張りはすぐに降りるとガラガラと木の門が上に上がっていった。
そこには活気に溢れた人達が働いていた。カン、カンと打ちつける音やガヤガヤと話す声も聴こえる。
「親方ー!そっちはまだッス。」「早くしろ!」
「あれはまだ積み荷か?」「今整理中です。後で届けます。」
「在庫の方は十分か?」「問題ない。」
色々な場所からワイワイガヤガヤと賑わう新天地。
「スゴい活気です!」
「これはこれは。後々見て周りましょう。」
「えらい賑わいや。ねぇ、兄さん。」
「まさしく平和の象徴よ。」
パーティ達もキョロキョロとしていた。
「今着いた者は奥の大屋敷に行ってくれ。そこで借家を割り振る。詳しい説明は大屋敷に到着した順に聞いてくれ。」
アムロスが来た者に声をかけながら誘導していく。
「ん?カスミ。お前には約束があるから来い。ついでに先代王都ギルドマスターも紹介する。」
まさかのVIP待遇!?先代ギルドマスター?ご隠居の登場かな。
パーティ達には後で合流と言いアムロスの紹介人に会いに歩いた。大屋敷の裏側に行くと小さな家が現れた。カスミはその家に驚いた。
茅葺き屋根の合掌造り?日本昔話的な家だよ!初めて見た~。
ズカズカと家に上がると
「ばっちゃん?ばっちゃんはいるか!」
ばっちゃん?…アムロスさんのおばあちゃん的な人?
すると奥から一人の老婆が現れた。
「レイナや。怒ならんでも聴こえとるわい。」
これまた何とも日本昔話で出て来そうな…プーニンと変わらん背の低さ。お顔もしわしわで目がつぶっているのかわからない程細目だよ。
「カスミ。この人が俺の前にいた先代ギルドマスターの銭所 お平さんだ。俺はばっちゃんって呼んでるんだよ。」
「おやおや、レイナがあたしゃを紹介するなんて…空から槍が降りそうじゃわい。カスミだったね~。よく来たね。」
このおばあちゃんがギルドマスター?超鑑定。
名前:銭所 お平
種族:ハーフエルフ
レベル:333
年齢:899
性別:女性
職業:岡っ引き(警備統括)
体調:普通
体型:やや痩せ
所持金:55178000G
アイテム容量(1000/1000)
〈ステータス〉
攻撃力:10200
防御力:10100
魔力:11400
魔攻力:10000
魔防力:10100
回避力:4000
幸運度:10000
〈スキル〉
鑑定遮断
縄縛り
幸運の鼻
悪心見切り
推察の知恵
百発百中
〈ジョブスキル〉
炎縛り
水縛り
雷縛り
風縛り
土縛り
影縛り
光縛り
〈称号〉
捕縛名人
魔法捕縛マスター
悪人潰し
助平捕縛会会長
王都初代ギルドマスター(元Sランク)
幼少贔屓
頑固者
な~に!?ビックリなステータスだよ。今までダントツの強さ!来年900歳!?それにスキルやジョブスキルが捕縛モノばかりだよ!まさに異世界の銭形さんだ!助平捕縛会会長?スケベな男は御用されると…流石にスゴい…スーパーおばあちゃんだよ!
「す、スゴい。ステータス。」
「おやま!?ステータスを見たのかい?やるもんだね~。」
「なぁ!?ばっちゃんスゴいだろ!カスミはよくばっちゃんのステータス見られたな!?」
「な、なんか覗けました…ごめんなさい。」
「無邪気なもんだよ。別に構わないよ。」
いや~許された。もし女好きなんて称号持ってたらアウトだったかも。
「レイナや。あたしゃの所に来るんだから用事じゃろう?」
「カスミがこっちに住む条件がパーティと共同で住まう家が欲しいらしいんだ。ばっちゃん頼む!いい場所ないか?」
アムロスさん!?まだ決定事項じゃなかったの!?
行き当たりばったりだよ!大丈夫なの!?
「この子は大船に乗せて直ぐにこれじゃわい。しっかりせんかい!」
アムロスがタジタジでうろたえる。ってこの人凄すぎる!あのアムロスさんがうろたえるなんて…ビックリだよ!
「しかし…丁度あるわい。ここから西側に楕円形の建物があるからそこをやれ。」
おお!問題解決。ん?楕円形の建物?
「ありがと!ばっちゃん。それにいよいよこっちでの生活だ。俺はやるぞ!見てろよばっちゃん!カスミ行くぞ。」
カスミを連れて目的の家に行った。
「ヒッヒッヒッ!しばらくは楽しめそうじゃわい。」
細目で見送る先代ギルドマスターであった。
次回:念願のパーティハウス…だよねこれ?掃除します。
予告:ハロハロー!神だよ。カスミちゃんもいよいよ家持ちか~大出世!これも怪物パワー!な~てプププ!ウケる~(笑)
次回もよろしくね。




