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第53話:余の名前を言ってみろ。焼き鳥!違う!焼き討ちじゃ~!

焼き討ちじゃ~。

デスヘイムを越えた新天地に向かう途中にシャルア達と合流し進んで行くカスミ。


まさに視界の中にフェニックスがいる。カスミは素早く超鑑定を行った。


名前:カイザーフェニックス

種族:上位魔鳥族

レベル:298

職業:皇帝

年齢:不明

性別:不明

体調:普通

体型:普通

所持金:0

アイテム容量(?/?)


〈ステータス〉

攻撃力:5100

防御力:5390

魔力:18000

魔攻力:11700

魔防力:5990

回避力:14000

幸運度:7900


〈スキル〉

大炎射(フレイムバースト)

炎翼撃(ウイングアタック)

羽炎散波(フェザーショット)

灼熱炎舞(マグマダンス)

特攻炎衝(バードインパクト)


〈称号》

不死の身体

魔鳥の皇帝

自我自賛な傲慢気質

魔獣十二王帝の一人

狡猾悪心

多種族殺し

性根腐敗


…随分とえげつない称号ばかりだな!おい!皇帝じゃなく暴帝の間違いじゃないの?後、魔獣十二王帝?…それって12匹も王や皇帝がいるのか?あれ?12匹…それって干支だよね!?しかし悪行三昧だなこいつは。


「余の領地に勝手に蔓延る蛆虫共…死にたいのか?」


こいつもキングクジラと同じく口悪いな!


「ならば無視すれば良かったのでは?」


ポールがカイザーフェニックスに話す。


「そんな事は余のさじ加減で決まる…その服は海王の素材が使われているな!クエッエッエッ!そうかあの野郎はくたばったか!」


ポールの防具がキングクジラの素材と見抜くと高笑いした。


「お前達は通してやろう。あの野郎が無様に素材と使われるとは海魔族も堕ちたものだな!」


この一言でキレた男がいた。


「随分と言い様だな!焼き鳥野郎!」


冒険者の列を割ってカスミがカイザーフェニックスに近寄る。

するとシャルアとリリィが止めに入る。


「待つのじゃ!あやつの言うておる言葉が分かるのかカスミ!何故に怒るのじゃ!」


「あの焼き鳥野郎は僕が認めたモンスターに!防具に難癖つけてきたんですよ!」


「しかし…通してくれそうな雰囲気でしたが。」


「背後から襲われる危険性がある!鑑定でみたらえげつないモノばかりだよ!」


カスミは二人を振り払いカイザーフェニックスの前に立った。


「貴様…余が機嫌良く通すと言うのが分からんのか?」


「機嫌良くだと!?本当に自分が強いと思って言ってるんだよね~この焼き鳥は!」


「貴様!余が鳥帝たる存在を知ってて言うのか!」


「鳥帝?今のあんたが?プッハッハッハッ!」


「…どうやら死にたいようだな蛆虫。死ぬ前に余の名前をちゃんと言えたなら一瞬で葬ってやろう。」


「あんたこそ聴く耳がないのか?」


「余の名前を言ってみろ!」「腐った焼き鳥野郎だ!!」


カイザーフェニックスがカスミに向かって火炎放射を放つ。


「ブフゥー!…クエッエッエッ!狂った蛆虫…なっ!?」


焼き焦がしたと思ったカスミが目の前でピンピンしている。


「火力が足んないじゃないの?焼き鳥。」


後ろで見ていたシャルアやリリィの他冒険者が唖然としていた。


「な、な、炎を手で掻き切ったのじゃ!」


「あの炎を…信じられません!」


後ろにいた冒険者がざわざわとし始める。


冒険者に注目されている事を忘れてカイザーフェニックスに話す。


「ハッキリと言ってやる!あんたはキングクジラより弱い!身体に炎を纏わしたデカイ鳥に過ぎない。」


後ろにいたパーティから声がかかる。


「マスター。正論かと思われます。」


「ポールよ。それではそいつが不憫(ふびん)ではないか…フッハッハッハッ!」


「師匠~あまり怒らせてもあれやし…」


「プーニンまねしちゃダメです。」


「プニ。焼き鳥…ジュルル。」


ついにぶちギレたカイザーフェニックスが襲いかかる。


「燃え散れ!!大炎射(フレイムバースト)!」


「ポール!ミラージュ!攻撃。」


カスミが二人に指示する。


「そんな炎など!水衝撃(アクアインパクト)!」


強烈な水撃が炎を掻き消す。


「まだです!キツツキの啄み(ペッカーショット)!」


ポールのレイピアの連撃がカイザーフェニックスの腹部を刺す。


「グエッ!魔法剣か!」


カスミはミミリーの方を向き話した。


「ミミリー。飛ぶ相手に対しての戦闘の仕方を見よ。」


「は、はい!師匠!」


カイザーフェニックスがたまらず空に羽ばたく。


「相手が飛んだら…」


カスミが脚に力を入れてジャンプする。するとカイザーフェニックスの頭上に到達した。


「なっ!余の方をより上に!」


「はたき落とす!昇龍掌手破!」


カイザーフェニックスを地面に叩き付けた。


「グエッハッ!」


「そしてここからが見とけよ。魔力封殺。」


叩き付けたカイザーフェニックスを手で触る。すると回りに取り繕っていた炎が消え去る。


「うっ!貴様!何をした!」


「あんたは少しの間、魔力がないただの鳥型のモンスターになった。もはやここにいる冒険者達にすら勝てなくなったな。焼き鳥。」


カスミの魔力封殺により炎は消えて黒っぽい鳥が現れた。


「ほお!リリィ。あやつの魔力が消えたぞ!単なるデカイ鳥じゃ!皆の者~!今が好機じゃ!討ち取れ~焼き討ちじゃ!」


シャルアの一声で観戦していた冒険者がこぞってカイザーフェニックスに襲いかかる。


カイザーフェニックスは翼で身を守りながらカスミを見た。


「よくも!よくも!よくも!!!貴様の顔しかと覚えたぞ!人族が!」


捨てセリフを吐いて空高く飛び消え去った。


「クッハッハッハッハッ!!皆の者!我らの勝利じゃ~!」


見事にシャルアに手柄を横取りされたカスミ。


「しかしカスミ。あんな技があるなら先に出すのじゃ。危うく焼き死んだと思ったのじゃ。」


「あのスキルは使うのが初めてで。うまくいきましたよ。」


「カスミさんスゴいです。」


「プニ…焼き鳥…グスン。」


プーニン。君にはあの鳥はデカ過ぎるよ。でもあれ?食べきれてるイメージが…き、気のせいだよね。


こうしてカスミ達は鳥帝を追っ払い、山を越える事ができた。後ろから来たのんびり組は襲われる事なく山を越えた平地で合流した。


「カスミ~。鳥帝は出たのか?」


後ろからアムロスが声をかけて来た。


「いや~あんな焼き鳥には負けないですよ。キングクジラの方が強いですから。」


カスミが言うとゲラゲラとゼフに笑われた。何でよ!


「ガハッハッハッ!焼き鳥か。ますます規格外だぁなお前は。」


この赤鼻のじいさんが!訴えてやる!…裁判所どこ?


こうしてカスミはデスヘイムを越えたのでした。

次回:新天地到着。先代王都ギルドマスター登場。

予告:どもども…神様と言います。カスミちゃんは敵なしの強さだね。もはや生物兵器?プププ!

次回もよろしくね。

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