第44話:カスミの悩み。ミミリーが技を覚えました。
魔法って…便利だよね。
王都に着いたカスミはのんびりと満喫していた。
ふとカスミが悩む光景が眼に写る。ポールと一緒に買い物した時。
「ママ。友達の所で魔法を練習してきます。」
「遅くなる前に通信魔法で知らせるのよ。」
たまたま日常的会話が耳に入った。…どこが日常だよ!異世界の普通が魔法?コンタクトコール?そりゃ僕だって使ってみたいよ!
ハ○ー・○ッターみたいに「君は魔法使いだ。」なんてセリフ言われたいよ。でもさ、僕にも魔法が使えるのあるよ。ただ…死んじゃうけどね!
はぁ、チャラ神め~。
「いかがなさいましたか?マスター。」
「ポール…僕はミミリーと同じく魔法が使えないんだよ。」
「わたくしもマスターが魔法を使う姿は見た事ありません。」
「やはり魔法を見るとつくづく便利だと痛感しちゃうよ。」
「しかしマスターには武術があります。気を落とさないで下さい。」
「それに僕達のパーティには魔法が得意な者がいないのもな…。」
ポールと歩きながら悩みを話すカスミ。
モンスターにも魔法を使う奴もいる時にこちらにも魔法が得意な者が入れば戦闘が随分と楽になるのは事実。
そう言えば昨日はミミリーが技を習得できるライン、継承ラインが超えているのをあった。気分を替えて教えるか。
外の林にて――――――――
王都の外でミミリーと二人で特訓する。
「ミミリー。今日は新たな技を教える。」
「技ですか!頑張ります。」
「技の名は「疾風正拳突き」だよ。だがその前に!ミミリー…少しチェックする。」
カスミはミミリーに一連の動きを見せる。
「カスミ神拳とは別の自分が自分の身体を乗っ取り支配する。しかし頭で考える動きを取ってくれる。水流の様に身体を任せて燃え上がる炎の様に頭で身体に使命を与える…やって見て。」
ミミリーは身体を脱力した状態をつくり、集中する。次第に身体が勝手に動く事に驚く。
僕も最初はビックリしたよね。その内身体に自我とか生まれそうでひやひやしたよ。
しかし流石は天賦武人の才、ちゃんと武舞してるよ。
「ミミリーいいよ。僕も最初は驚いたけど慣れれば身体が瞬時に働く。」
「ウチはウチで無いナニカの身体な感じです。」
「その状態から疾風正拳突きを放つんだよ。」
ミミリーは技の名を唱えた。
「疾風正拳突き!さぁ!」
身体は正拳突きを行った。すると近くに生えていた木が見事に正拳突きをした部分だけくり貫かれた状態になった。
「よし!合格。」
「は、はい。ありがとうございます。」
ミミリーはコツを掴んだように練習した。
「次にもうひとつ…この技はミミリーにとっては思いで深い技だ。」
「思いで深い…てすか?」
カスミは何を思ったか自分の腕をナイフで傷をつけた。
「師匠!何を」
「福掌氣功」
傷をつけた場所に手をかざすと傷が無くなっていき消えた。
「この技はカスミ神拳の唯一の回復武術。」
「回復武術…まさかウチの眼も!?」
「この技はあらゆる傷を癒しあらゆる病魔も消す回復武術。しかしミミリー。これを使うには覚悟がいる。常に敵に利用される危険、この技の存在価値だ。」
「…つまり悪用されたり悪用すると?」
「その通り!いつかは師から離れてやりたい事をやればいいと僕は思う。だがカスミ神拳とは活殺拳。良いことに使えば悪いものが寄ってくる。その覚悟がいる技だよ。」
よし!決まった。師匠ぽいセリフだと思う!活殺拳ってどこかマンガであったっけな?
「ウチは師匠に理想の夢を話しました…色んな人が平和に笑ってる…優しい国に暮らしたいと。ウチの信じた人に使ってあげたいんです。」
「ならば約束だ。小指を出せ。」
「は、はい。」
カスミはミミリーの小指を自分の小指に絡ませる。
「ゆ~びきり~げんまん。ウソ~ついたら~はり~千本の~ます。ゆび切った。」
「あの…これは?」
「我が師匠に習った約束の合図だ(いないけどね。)。」
「はり千本とは?」
カスミがミミリーに対して満面の笑みで答えた。
「デコピン1000発だ。」
「いやーーー堪忍してぇぇ!!!」
ミミリーの声が響いた特訓であった。
とある部屋にて――――――――――
部屋にはいっぱいのモンスターの集団が集結していた。すると頭から全体にローブを被った者が集団のモンスターに話す。
「戦力は整った。我が理想を叶えるのだ!従順なる魔物達を!」
その部屋に歓声が響き渡った。
「フハハハハハハ!そうだ!我が命に従え!!」
全身がローブで包まれた者の笑い声も響いた。
次回:プーニンに誘われて行き着いた場所は…遺跡?
予告:ハローハ!ゴッドです。カスミちゃんは怪物の育て方が上手いよね~よっ!化け物~。プププ。
次回もよろしくね。




