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第35話:初の野宿にウキウキでした。帝都が見えて来ました。

カスミ、ウキウキだね。

ギルドマスターの勅命に従って帝都に向かうカスミ達。


「流石に王都を出ると開放感がある。」


「フフフッ。マスターは自由な方ですからね。もしかすると観光や旅行がお好きなのでしょう。」


「おっ!流石だポール!確かに興味あるよ。」


「ん~!帝都の観光は久しぶりです。」


「そうか~ユリアは帝都にいた時期があるんだっけ?」


「はいです。でも随分様子が変わったって聞きますです。」


和やかな話をしながら東にある帝都を目指すカスミ達。

すると正面から馬車がこちらに向かってくる…商人のようだが慌てている。


商人はカスミ達に気づき少し止まって警告した。


「あんたら!後ろからモンスターがあらわれたでぇ!はよ逃げんしゃい!」


商人は急いでカスミ達が来た道を進んだ。


「モンスターですか。わたくし達なら問題ないでしょう。帝都に行く前に市場からここに出てくるモンスターを聞きました所、ホワイトパウダーに出てくるモンスターよりは弱いと。」


ポールが説明する。ってポール。計画性バッチリじゃないか!

しかも僕が嫌いな市場で情報を得てるなんて…君は真面目だな。どうやら僕ののんびりライフにはポールが必須になるな、いやなるね!


「ポールが調べたなら間違いないね。そのまま進むよ。」


「はいです。いざとなったらマミちゃんとバトンタッチするです。」


できればそのままでいてくれユリアさん。マミさんになったら地形が変わっちゃうから!そこらへん穴だらけだよ。ブレーキが壊れた車ほど怖い物はないからね。


カスミ達はガイドブック(ポール)に従い、道を進んでいく。


商人の言った通りにモンスターの集団が現れた。

何やら揉めている…んっ?どうした?


「お前のせいで取り逃がしただろが!軟体生物が!」

「旨そうな人間をよくも!」

「踏み殺してやろうか!」


「痛い…痛い…」


なっ!モンスター同士のイジメだと!僕達よりデカイ奴等が僕の顔ほどの小さい…小さい…何だろ?

プニプニと柔らかそうな…あっ!思い出した!あれはスライムだ!ファンタジーの定番モンスターだよ!よし!


「ポール。どうやら周りの複数の大きなモンスターが一匹の小さなモンスターをイジメている。周りのモンスターをお仕置きもしくは成敗してあげなさい。」


「それは許せませんね!マスター!わたくしにお任せを。」


ポールはスタスタとモンスター達の方に近づく。するとモンスター達はポールに気が付いた。


「なっ!人だ!まだ残ってたぜ!」

「俺が食うんだよ!邪魔するな!」

「見ろ!奥にも2人いるぞ!」


「いけませんね。お仕置きだけに留めようと考えたのですが…マスター達にも殺意を向ける魔物達…処罰いたしましょう。」


ポールの右手から愛用のレイピアが現れて次々とモンスター達を串刺しにしていく。


「あわわ!?ポールさん強いです。」


「なかなか俊敏になってきてる。流石だポール。」


奥で傍観しているカスミとサンタユリア。イジメられていたスライムもポカンとしている。


5、6匹の大きなモンスターはポールのレイピアで命を絶った。それを見越してカスミが弱ったスライムに近づく。

スライムも驚いて立ち尽くす。


「安心しろ。福掌氣功(ふくしょうきこう)。」


すると傷だらけのスライムが傷一つないぴかぴかのスライムになった。


「さぁ、行きな。もうイジメられるなよ。」


スライムが言いたげな様子だったがぴょんぴょんとその場を去った。


「マスター。今の技は回復魔法ですか?」


「おしい。回復…武術かな。僕の一押しの技だね。」


「カスミさん!スゴいてすぅ!」


おっ!ユリアの好感度が上がったかも!スライムの奴なかなかのお助けシチュエーションを用意してくれたのか…。グッジョブ!スライム!


夜になるまでテンションが高かったそうな。


辺りが暗くなり近くで野宿する事に…野宿を決定したカスミはと言うと…


「ポール!食べれる食材ぽいの取ってきたよ。」


「素晴らしいですマスター。わたくしも市場の方に料理を教わったので後はお待ちを。」


今夜眠る場所はユリアに任せてあるが…なんと見事に簡易テントが建てられていた。


「すごいよユリア。綺麗にテントが建てられているよ。」


「えへへ。スゴいですか。私の力です!」


僕の予想だとマミさんが建てたのだと思う。建てたテントを眺めてるユリアの行動を見たら…言わない事にしよう。お疲れ様ですマミさん。


食事はポールが担当して夕食が完成する。そのお味は…


「う、旨い!味付けが絶妙だよ!」


「美味しいです!おかわりです!」


「お口に合ってなによりです。おやっ?あれは…」


ポールの視線(分かんないけど)先に昼間に助けたスライムが現れた。なんか持ってる。


「おー!助けたスライムだ!んっ?」


スライムはカスミに近づき木の実のような物を3つ程置いた。


「あげる…助けた…お礼。」


なんと律儀なやっちゃ!スライムちゃん?…スライム君?って魔物に性別あるのかな?


「ありがとう。頂くよ。」


カスミはスライムを撫でた。おおっ!なんと言うプニプニ感!こんなプニプニ感MAXなベットで寝てみたい!

しかもよく見たら地球で人気を博したポ○モンに出てくるへんしん大好きな○○モンにそっくりだよ!


「カスミさんずるいです!私も触りたいです。」


サンタユリアもスライムを触る。ユリアの顔がニンマリと緩む。どうやら気に入ったようだ。


「フフフッ。どうやらマスターは魔物に好かれたようですね。」


地球でのキャンプ以外の夜営はカスミにとっては心がウキウキするものであった。



翌日、スライムはいなくなっていてサンタユリアをなだめるのに苦労した。


落ち込むサンタユリアの前にようやく帝都が見えてきた。

内心見えて喜んだのがカスミであるのは言うまでもない。

次回:帝都って要塞みたいだよね。帝都冒険者ギルドに立つ!

予告:はい。神…ですよ!カスミちゃんは優しいよね~。あのプニプニがいいなんてね(笑)

次回もよろしくね。


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