エピソード01:若き日のフィーネ。歌える冒険者カチューブ!
あの冒険者が再び!カチューブ結成前の話。
読書皆様方。冒険者カチューブを覚えているだろうか?
そう!ビミョーなパーティ名のあのカチューブを!
この話はカチューブ結成前にある冒険者パーティ達が悩んで共にやりたい事を打ち明け、結成した物語。
少し前の王都冒険者ギルド―――――
受付に先輩の妖精族と思われる女性とその半分くらいの身長でとても緊張した妖精族の少女が話している。
「フィーネ。もう少し楽にしなさい。冒険者達がスムーズにやりにくいでしょ。」
「先輩!わた、私は今日初めて…なんですよ!き、緊張します…よ。」
「間違えても大丈夫よ。ここのギルドマスターはあんたみたいな小さい子どもには飛びきり優しいから。」
「あのおばあちゃん?サブギルドマスターには厳しく叱ってたよ?」
「アムロスね!時期ギルドマスター候補だから…って噂をしたら来たわよ。はーい!アムロス。」
「フィア!ばっちゃんはいるか?依頼完了したからってフィーネもいるのか!受付デビューか?」
「は、はい!頑張りましゅう…。」
言葉を噛むフィーネ。
「ギルドマスターなら2階で依頼書の整理してたわ。」
トタトタと2階に向かったアムロス。
「ほら、冒険者が来たわよ。次は貴女がやりなさい。噛まずに。」
フィアが奥に消えると扉から4人組の冒険者が現れた。
「何とか依頼は…出来たな。ノブトラ。」
「……。」
「カ・クローが声かけてるだろ!ノブトラ!」
「いいんだ。ドーガ。俺のミスでノブトラやリョーニーがケガを。」
「カ・クロー。僕は気にしてないよ。ノブトラだってそんなくよくよするタイプじゃない。」
「…ああ、すまないカ・クロー。少し考え事してたよ。それより依頼完了書を。」
受付に向かうノブトラ。
「甲冑カルデットの皆様!お疲れ様です。い、依頼完了書を拝見します。」
「新米の受付か。依頼完了書だよ。はい。」
依頼完了書をジ~と見るフィーネ。
「はい!問題ありません!依頼お疲れ様でした。」
(初めての受付かな?少し話せば落ち着くだろ。)
依頼金を受け取るとノブトラが緊張していたフィーネに別の話題を聞いた。
「確かに受け取ったよ。ところでさぁ、妖精族って俺達には珍しいけど趣味とかあるの?」
「趣味ですか?ん~割りと躍りや歌が好きですよ。」
「へぇ。躍りや歌…ね。ありがとう。参考になったよ。」
「ありがとうございます。また依頼お願いします!」
頭をペコリと下げるフィーネ。
(これだ!俺達には何かが足りないと思ったらこれだったか!)
ノブトラがパーティを集めて冒険者ギルドから出て酒場に入り3人に話した。
「どうした?急いで俺達を集めて…まさか解散か!」
「縁起でもねぇー事言うなドーガ!お前達に打ち明けたい事が合ってここに呼んだんだよ!」
「解散ではないとなんだい?」
「最近の俺達には何かが足りないと感じていたんだよ!まさかそのヒントが受付で発見したよ!俺は戦士を辞めて吟遊詩人になる!」
「あの歌で皆を援護する人気0の職業にか?ノブトラ…頭を冷やせよ。確かに俺もマンネリとは思っては…」
「ドーガよ。俺だけがなるんじゃない!お前達にも吟遊詩人になってほしい!」
「「「なっ!正気か!ノブトラ!」」」
「俺達はこのままだとしょうもなく解散するだろ…しかし!俺達には共通の趣味がある!そう!歌うのが大好きだ!」
しばらく3人は沈黙する。その口火を切ったのはリョーニーだ。
「俺は…吟遊詩人になる。確かにマンネリは感じていた。」
「俺も…吟遊詩人目指すよ。何か燃えるもんがなかったからな。」
「リョーニー…カ・クロー…お前ら。」
「確かに4人で集まったのは最初から歌える冒険者に憧れたからだよな!ノブトラ!俺も吟遊詩人になってやる。」
「ドーガ…ありがとう…みんな!今日から甲冑カルデットは解散だ!そして新たなパーティを結成する!人気0がなんだ!俺達には歌う魂があるんだ!」
「「「どこまでも行くぜ!リーダー!」」」
後日、甲冑カルデットは解散し新たなパーティ「カチューブ」が誕生した。このカチューブがこの先大陸全土に広がる程有名になるのはまた先の物語である。
このカチューブ結成にフィーネが4人に感謝されたのは言うまでもない…。
カチューブ結成の秘話でした。




