第19話:一網打尽にします。奴隷を解放したのですが…。
奴隷解放のカスミ!参る!
町に入りそっくりさん地獄をクリアしてターゲットを発見したカスミ。
「さて、奴隷商人だからどこかに奴隷がいるのか…決定的証拠の奴隷の場所に案内してもらおうかな。」
集団の移動を距離を取りながら行動する。
案の定、町の外に待機させている二台の馬車が横に並んでいた。
その馬車の見張りが二人…合わせて8人くらいか…んっ?なんか話しているな。もうちょっと近寄ろう。
「今回はまずまずな収穫だったな。王都8人、帝都6人、流れ者が1人だな。」
「流れ者…アイツか。珍しい種族だが買い手はないだろ。売れないなら始末するか?」
「だな。以前叫びまくった女も土に埋めちまったからな~。こちとら商人だからな。」
「今日も儲けがたんまりだから飲みまくるか?売った金でよぉ。フッフッフ。」
「貴族様万歳だな。クックック。」
…腐ってやがる!命を何だと思ってるんだ!依頼ではなかったらモンスターの餌にしてやるモノを!
…落ち着けカスミ。僕は人殺しじゃない。冒険者だ。それにこの異世界には奴隷もいる。奴隷商人全員が悪ではないんだ。ここにいる行き過ぎた…一線を越えた奴がダメなんだ。
正義じゃなく僕が気に入らないから潰そう。
カスミは立ち上がり堂々と奴隷商人が集まっている場所に歩いていく。
奴隷商人達が気づき警戒する。
「んっ?なんだぁお前は?」
「ガキだな。迷子かもな。フッフッフ。」
「僕は王都の冒険者。依頼した男を捕まえに来たんだ。」
似顔絵の紙を見せ、クシャクシャにして奴隷商人達に投げる。
「だけどね…気が変わった。あんたら全員捕縛する!」
すると奴隷商人達が一斉に笑い出した。なめてる証拠だ。
「ガキが粋がるなよ!新しい奴隷として飼い殺してやるよ。」
「それともここで死ぬかぁ?」
カスミは怒りと共に叫んだ。
「あんたらの血は何色だ!!腐って汚ない黒い血だろ!モンスターも食べるのも嫌う腐った色だ!」
流石の挑発に野郎達は怒り出し襲いかかってきた。
本来なら指崩点ですぐに気絶させるが…少々お灸を据えてやる!
カスミの考えを身体が理解したように行動に移した。
もはや火を見るより明らかなカスミ神拳ショー。
その場に立てないように全員の足の骨を折り、指崩点を放つ。
最後に残していたカスミのターゲットの額に指を当てて話す。
「ターゲット捕縛完了。指崩点。」
ドサッと倒れた。よし!んっ?草影に気配が。
するとなんとも都合よくあの3人衆が現れた。
「この辺りから…って小僧!じゃなかったな、たしかカスミだったか?」
「人が転がってる!」
「あわわっ!ビックリだよ!」
どうやら3人は音を聞きこちらに来たらしい。カスミは事情を話してターゲットの顔を見せる。
「確か似顔絵の奴だ。こうも先に越されるとは!」
「俺らの負けですね。」
「仕方ない。」
「負けでいいのですか?てっきり横取りされるかと…」
カスミは3人に怒られた。
「俺達はそんな悪党じゃねぇ!どちらが依頼を早く成功させるかのシンプルな勝負してるんだ。」
「それに横取りするなら冒険者なんてしなくていい!盗賊でもなればいい。」
「負けは負けだ!王都に着いたらキッチリ奢るからな。」
以外に誇り高いんだな。先輩達。それとも素直なだけかな?
「分かりました。商人達は捕縛しましたが奴隷の人達はどうします?」
「こう言う事はギルドに任せるのが一番だ。」
「ついでにこの馬車で持っていこう。」
「商人は縛り上げとくから奴隷の人達見てきて。」
カスミは馬車の中の人達を確認する。意識はありカスミを警戒する。
「僕は王都の冒険者です。奴隷商人は全員捕縛しました。」
その言葉に歓喜する捕まった人達。
奥を覗くと見たことない…生物がいた。
身体は人なのだが…頭が丸い球体。耳も無ければ髪もない。肝心の顔すらもない。ただの銀色の球体をした生物がいた。
おいおい驚いたぜい!異世界には球体頭の種族がいるのか!?どうなってんのその…顔?頭?わかんねぇ~!
するとこちらを見るように起き上がり、話した。
「助けて頂き感謝します。ですが…言葉はわかりませんでしょう。」
うぉ!喋ったよ!
んっ?言葉が分からない?
「いや、感謝の言葉は分かりましたよ。」
「!」
「わ、ワタシの言葉を理解していて話もできる!ワタシの名はありませんが。物質族の生き残りです。」
物質族!?生き残り!?って名前がない!?も~驚きっぱなしだし…
ん~分かんないよ。どうしよう。
次回:仲間になりました!のですが…主従関係はちょっと…。
予告:うぅ~えぇい!神でぇーす。カスミちゃんもはや敵なしの強さ、イコール怪物~。プププッ。
次回もよろしくね。




