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第20話:仲間になりました!のですが…主従関係はちょと…。

カスミ、仲間をゲット。

見事に奴隷商人を確保して、馬車にて王都に帰還するカスミ。


馬車の中では拉致されていた人達は先輩達(3人衆)の手厚い保護を受けてホッコリする空間が流れる。


しかし馬車の奥の空間だけは微妙な雰囲気があった。


「あぁ、人と会話するなんて何年ぶりでしょうか!大きな声で失礼。わたくしも開いた口が塞がらない気持ちです。」


開いた口?どこに口がある!?一律も変わらない銀の球だよね?

会話するのが年ぶりか~。その頭では皆戸惑うからね。


「しかし、我が物質族特有の言語を修得しているとは。もしや賢者様ですか?わたくしの記された日記には物質族と交流していた人族が存在していたらしいのです。」


「賢者じゃありませんよ。冒険者です。少し疑問があります。御自分の日記なのに「記された」や「らしい」とはいったい?」


「長い月日を生きてきたので。わたくしがどこで生まれたのかどんな事があったのかがもはや思い出せない状態で。日記に記載しながら記憶を確保していますが…恥ずかしながらその日記すらも内容があった事を思い出せない程月日が進んでいまして。」


……ちょっと待て。どれだけ長生きしてるんだよ!日記に記載しているのにその内容が分からない?それって不死なのか?

確かめる為には…鑑定。


名前:ありません。

種族:物質族

年齢:不明。

レベル:50

職業:なし。

体調:栄養不良。

体型:痩せ。

所持金:190G

アイテム容量(4/10000)


〈ステータス〉

攻撃力:3000

防御力:3000

魔力:3000

魔攻力:3000

魔防力:3000

回避力:3000

幸運度:1000

〈称号〉

稀少種族

物質族言語

稀少レアアイテムコレクター

鑑賞家


マジすか。本当に名前ないよ!しかも年齢不明!?ステータスも一律だね。物質族言語しかないから会話出来なかったのか。物質だからかなコレクターは。ん~確かに雰囲気は貴族に仕える執事だからなぁ。鑑賞家ってのも納得だね。


「王都に着いたらどうします?そこから自由ですが…。」


「わたくしは流れ者の旅人。いつ寿命が来るか分かりません…ですが貴方を見て冒険者と言うのに興味が沸き上がりました。こうして旅を続けるよりは生き甲斐になるかもしれません。」


なんとも清々しい人だ。話していても飽きない。冒険者に興味があるなら僕も手伝ってもいい。しかし問題は会話だが…んっ?

そう言えばアイテムボックスに不思議な本があったな。


これだ!「伝授の書」。以前ゼフさんとイワンの店で―――――




イワンの店で素材を広げた時―――――――


「おっ、カスミ。お前「伝授の書」も手に入れてたのか?運がいいぞ。」


「アラ!ホントだわ。すごいわね!」


あれ?その本そんなにスゴいの?あまり見向きもしなかったからな~素材も含めて。


「よく見てなかったから素材に紛れこんだのかな?」


「カスミ。これは素材アイテムだぁ。ただし!この本は武具の素材には使えん品物。なぜ武具の素材アイテムに入っているかは分かっとらんが…この本には自分のスキルを相手に学ばせる事が出来る隠れた逸品だぁ。よくわからん奴は捨てたり処分したりする。

もしもの時に使え。」



ふたたび馬車に戻る―――――――――――




伝授の書:自分の修得したスキルを相手に学ばせる不思議な本。1度使うと無くなる。この本を持ち自分のスキルを唱える。




今がもしもの時だな。またいつか手に入るだろう。

アイテムボックスから伝授の書を取りだし「全種族言語変換」と唱えると本から文字が浮かび上がってきた。よし!


「よかったら読んでください。馬車の中は退屈ですからどうぞ。」


カスミは本を手渡した。


「これはありがとうございます。しかしわたくしは読むのが…」


「読めばわかりますよ。」


カスミの言葉に促されて本を開く。すると驚いたのか言葉が漏れる。


「……言葉がわかる!?読める!わかる!これは…なるほど…」


ものすごい勢いでパラパラと読んでいく。

本を閉じると煙の様に消えていった。


「わたくしの頭の中に入ってくる。これはいったい…。」


「それではテストだよ。先輩!後どれぐらいで着きます?」


「もうすぐ着くぞ。準備しろ。」


「なっ!?言葉が…分かる!」


「うまくいったね。さっき読んだ本は「伝授の書」って言う本でね。僕のスキルを本に写して読むとスキルを唱えるんだ。」


「何故わたくしにスキルを!?わたくしには返す物すら無いのですよ!」


「僕が気に入ったからだよ。これも何かの縁だよ。」


「ならば!わたくしの主人になって下さい!わたくしにあなたに付き従う事で先程のスキル会得と同じ扱いに!」


主人!?付き従う!?ちょっと、普通にパーティ組めたらと思ったんだけど…主従関係か…いやしかし。相手も真剣に答えているんだ。

よし!


「わかった。だけど僕は普通にパーティを組みたいんだ。それでいいなら主人になるよ。」


「はい。喜んで。後、よければわたくしに名前を。」


名前は確かに必要だが…僕が決めてもいいの?……よし!!


「今日から…【ポール=セバスティーノ】と言おう!」


「ポール…セバスティーノ。はい!わたくしの名前ポール=セバスティーノと名乗ります。これからよろしくです。マスター(御主人)。」


マ、マスター!?ん~確かにそうだけど…。


こうしてカスミは新たな仲間、ポール=セバスティーノが加わったのであった。


次回:ギルマスが怒りました。ポール、王都観光する。

予告:どもー神でぇーす。カスミちゃんの新たな仲間…ぶっちゃけ銀の球だね。ビックリ~(笑)

次回もよろしくね。

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