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第39話 米田vs鷲峰

別レーン。


「待てやオラー!!」


怒号が響いた。


無念四天王リーダー――鷲峰。


普段は冷静沈着。


何をされても表情一つ変えない男。


そんな鷲峰が、今――


完全にキレていた。


米田「やばいやばいやばいしぬしぬしぬ!!」


タタタタタッ!!


米田が全力で逃げ回る。


鷲峰の拳。


蹴り。


全部ギリギリで回避。


ひたすら逃げる。


回る。


避ける。


米田(四天王のリーダーとか俺に勝てるわけねぇ…!!)


鷲峰「攻撃してこいやオラー!!」


ブォンッ!!


拳が空を裂く。


米田「ひぃっ!!」


また避ける。


逃げる。


回る。


その様子を、戦いを終えた烏丸がタバコを吹かしながら見ていた。


烏丸「……あんな鷲峰、初めて見た」


本当に珍しかった。


鷲峰は、普段まず感情を乱さない。


だが今は違う。


完全にペースを狂わされていた。


そして――


数分後。


米田「はぁっ……はぁっ……!」


ついに足がもつれる。


グラッ。


米田 (やべっ)


その瞬間。


ドゴォッ!!


鷲峰の蹴りが炸裂した。


米田「がはっ!!」


身体が吹き飛ぶ。


ボックス席へ激突。


そのまま床へ転がった。


立ち上がれない。


鷲峰が、ゆっくり近づく。


額には青筋。


完全にブチ切れていた。


鷲峰「ちょこまか逃げ回りよってぇ……」


拳を振り上げる。


鷲峰「トドメだぁ」


その時だった。


パンッ!!


両手を叩く音。


「はいストップー!!」


全員の視線が向く。


そこには――


銀次。


周囲には、二十人以上の無念兵たちが転がっていた。


誰一人立っていない。


対して銀次は。


制服も乱れていなかった。


呼吸すら乱れていない。


銀次はニコニコ笑いながら、鷲峰を見る。


鷲峰「あぁ?」


目を細める。


鷲峰「タイマン邪魔するんかぁ??」


銀次「もう勝負ついてるでしょ〜?」


視線の先。


米田は瀕死だった。


米田「す、すまねぇ銀次……」


銀次「いいよぉ〜♪」


だが。


鷲峰の怒気は収まらない。


鷲峰「俺は過去一イラついてんねん!!」


拳を握り締める。


鷲峰「不完全燃焼やんけ!!」


銀次は、楽しそうに首を傾げた。


銀次「じゃあ――」


にこっ。


銀次「僕としよーよ?♪」


空気が変わる。


鷲峰の目が細くなる。


銀次は、ゆっくり構えた。


――銀次 vs 鷲峰。


開戦。

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