表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
38/42

第38話 仲谷vs鳩山

ボウリング場、レーン脇。


ガンッ!!


仲谷の身体が、ソファ席へ叩きつけられた。


仲谷「ッ……!」


腹を押さえながら、ゆっくり立ち上がる。


対する鳩山は、柔らかい笑みを浮かべていた。


鳩山「ん〜、やっぱり君弱いねぇ〜」


仲谷「……だろうな」


息が荒い。


額から血が垂れる。


仲谷は、静かに鳩山を見据えた。


(なかなか厳しいな)


視線だけは死んでいない。


(相手はパワータイプ……)


鳩山が軽く拳を振る。


空気が鳴った。


(テクニックタイプの俺は相性が悪い)


仲谷は小さく舌打ちする。


(しかもそれ以前に、地力が違う……!!)


(これは勝ち目ゼロだな)


心の中でため息を吐く。


(あぁ、ダルい)


だが。


仲谷の目が細くなった。


(なら今の俺にできることは……)


(少しでも情報を引き出すこと……)


仲谷「なぁ」


鳩山「んー?」


仲谷「なんでここ占領してんの?」


鳩山はきょとんとしてから、ゆるく笑った。


鳩山「便利だからじゃないかなー」


肩をすくめる。


鳩山「決めたのはボスだけどねー」


仲谷「ここの店員さんや他の客に迷惑だと思わないの?」


鳩山「僕らは不良だからねー」


悪びれる様子もない。


鳩山「一応、しっかり料金は払ってるし」


鳩山「毎日そこそこの売上にはなってると思うよー?」


仲谷「……外道だな」


鳩山「褒め言葉かなー?」


ニコニコしている。


仲谷はさらに口を開いた。


仲谷「それで、あんたら以外にも強えやつはいるのか?」


鳩山「あー」


少し考えたあと、あっさり答える。


鳩山「安心するといいよー」


鳩山「うちのボスと、僕ら四天王が無念高を支配してるからねー」


その瞬間。


空気が変わった。


鳩山の圧が、一段階上がる。


笑顔のまま。


だが。


明らかに“獲物を見る目”になっていた。


鳩山「もうそろそろ、お話はいいかなー?」


仲谷 (……チッ)


心の中で舌打ちする。


(ここまでか)


仲谷はゆっくり拳を構え直した。


仲谷「あぁ」


小さく笑う。


仲谷「色々教えてくれてありがとよ」


鳩山「どういたしまして〜」


次の瞬間。


ドンッ!!


鳩山が踏み込む。


大振りの右。


だが――


ヒュンッ!!


仲谷が紙一重で回避する。


そのまま懐へ潜り込み――


ドゴッ!!


ボディ。


さらに顔面。


連打。


鳩山「おっ」


数発、綺麗に入る。


だが。


鳩山は止まらなかった。


ニヤリ。


そのまま――


ゴッ!!


頭突き。


仲谷「っ――」


直撃。


視界が揺れる。


足元が崩れる。


仲谷(あ、これ)


そのまま。


ドサッ。


仲谷の身体が、床へ倒れ込んだ。


完全に意識を失っていた。


鳩山は額を軽く擦りながら笑う。


鳩山「んー」


倒れた仲谷を見下ろす。


鳩山「なかなか効いたよー」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ