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土魔法の令嬢  作者: 雪風花


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ローリーの実家の秘密、

ローリーは懐かしい実家にいこうと、カルロス大尉の子爵領から、2つの子爵領を飛び越して、数ある子爵領の中でも、一番貧しいと言われる実家の土地を目指した。

大した産業もなく、領主が細々と林業を営む領の中に、彼の実家があり、今は、父と兄が子爵様のおこぼれをもらい、材物の仕事で男爵家を営んでいる。 

父はもともとは子爵家の風魔法の名家の嫡男であったが、10歳の鑑定時に魔力を持たない色なしと判定された。   

貴族社会で色なしは、最も意味嫌われるもので、父はその後、何度も鑑定してもらったが、やはり僅かには鑑定球に反応はするが、色は出ず、色なしと判定された。

子爵家では、父を家には無用な者としてあつかい、半ば放置状態であった。

食事も召使と同じものだし、部屋も粗末な場所をあたえられた。

当然、風魔法を持つ、弟が家を継ぐことになり、父は子爵家を継ぐことは出来なかった。 

この世界、魔力の強いものたちが、社会をおさめる。 王家、侯爵、は特に魔力が強い。

でも中には魔力を持たないもの、魔力の弱いものが時々生まれることが、ある。

王家の場合は、それをひた隠しにするし、侯爵家においては、密かに処分されてしまう場合もある。


反対に時々平民の中にも魔力のあるものがいる。 それは,あってはいけないことではあり、なん世代か前は平民の、火、水、風、土の魔法持ちは捕まえれてて、貴族の権限を脅かすものとして、処刑されたこともあった。   

それでも、貴族の血の流れるものが、平民と結婚したり自分の魔法を、ひた隠しして生き延びて子孫をのこしたり、何世代か前の血がよみがえり、平民の中にも突然風魔法、水魔法などが使えるものが、少数ではあるがでてくる。 

また特殊なスキルのあるものなどがいるが、それらは、今では、平民でも、商業、国が栄える魔法の力なので、危険な火魔法以外は国は容認されたいるようだ。

だから、ローリーは魔法を持ってない、父の苦悩を知っているので、この魔石の価値は誰よりも知っていた。


幸いにも、ローリーの祖父にあたる人が風魔法の軍人で、戦いに優れ、男爵家の称号をもっていたので、

色なしに唯一理解のあるこの子爵領に男爵として、移住してきたのである。

残念なことに兄も判定球に僅かに反応するだけで、色は出ず、魔力ゼロの判定であったので、兄は、林業の仕事に力を入れた。


ローリーのすぐ上の兄はすこし魔力が判定され、風魔法の判定を受けた、一家は喜びに包まれたが、その能力は弱く、空を飛ぶことも出来ず、物を動かす力も弱かった。   すぐ上の兄は優しい性格で年も近かったので、ローリーとよく遊んでくれた。  ローリーが10歳の時、ローリーには、膨大な魔力があると、鑑定されたが、兄たちは羨むこともなく、逆に一家皆で応援してくれた。  

男爵家の面倒を見てくれていた子爵家にも、色はあってもあまり魔力を持たない息子がいたが、風魔法のローリーを、我が子同然可愛がってくれていた。

子爵家の息子とも、兄と一緒によく遊んだ。 

 今回男爵家が公爵家の圧力にも取り潰されなかったのは、子爵家の息子が頑張って動いてくれたとのことだったが、反対に彼は魔力も十分に持たない、半端者と伯爵家、公約家から散々な笑い者にされたらしい。     それを聞いた時には子爵家に申し訳なかった。

聖剣士様に目をかけられ、自分がこの子爵領を背負っていると自負していた自分がこの子爵家をまた男爵家の父、母、兄たちをどん底に落とした。  


ローリーは大切な魔石を懐にしのばせ実家に急いだ。





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