私の一日
お父様がいない子爵邸はやはり、なんだか寂しい。
日頃寡黙なお父様だけど、いると、いないのではまるで違う。
兄はおどけて、話をもりあげるが、やはり母様はすこし寂しそうだ。
午前中は私は、庭にいて、自分の畑や花の育生を見ていたが、すっかり苗が定着して、アニーが庭の進行の指示をだしてくれるし、マチス一家が朝早くからがんばってくれているので、お兄さまのブロック運びは必要なくなった。
この間の解決ゾロ目衣装は、やはり、相当怪しかったようで、危うく子爵領のギルド職員に通報されそうになったみたい。 私の庭から出した魔石、残り70個ほどは700万ほどになったみたい。 まあ、色のきれいな魔石は残しておいたからね。 お母様のドレスに何かの形で使いたい。
子爵領の街の洋品店は皆の話し合いで、村の人たちの服がすべてできたので、しばらく休業にして、店を閉めている間に既製服とトートバッグをつくっているみたい。
店を閉めてしまったことで、街の人たちや村の人たちは少し冷静になって、自分たちの行いを反省してるみたい。 とくに我が領の村人達は、少し調子に乗ってしまったみたいで、レイナお嬢様に申し訳ないと、ポシェットの大量購入した人や、ブラウスやスカートを他の領に売った人は、落ち込んで元気がなくなってしまったらしい。 村長さんとも今後のことも良く相談して、今後の家づくりは少し延期して、細かいことが決まってからにすることにした。 と言うのも最近私が土をだしているところを見学する人たちはいるので、土魔法使いづらいし、砂から魔石を出してるところは、見せたくない。
村の人や子供たちが魔石を拾って、楽しそうにしてるのを見たかったけど、また村で争いのもとになるからね。 ここから出した魔石は、村の畑の苗をかったり、家に必要な木製の窓枠、ガラスなどのこの領から見つからない原料代など村のために使いたい。 石の家じゃ冷えるから、下に敷く敷物みたいのも将来買わないとね。 残念ながらここは、我が家の屋敷の庭に比べ、魔石は少ないけど、広い範囲やれば、2、300個位は出ると思う。 土魔石がたくさん出ると嬉しいんだけどね。
それと、マチスさんのところのビリーが村のそばに赤土があるところを知っていると言ってくれたから、
今度、マークの馬車で赤土のあるところまで、案内してもらおうと思う。
白い粘土や黄色い粘土はたくさん元の沼のあるところから、出たので、あとは赤粘土をどうしてもみつけたい。 赤土が粘土質だと良いんだけどね。
今はお父様が帰ってくるまで、とりあえず、早朝、お兄さまと砂から魔石を出すだけに専念している。
お父様が王都に行って、すでに一週間位たつけど、マチスさんのおかげで素晴らしい井戸も出来たし、
今は庭に広いテラスを作っている。 本当に息子さんたちも息があっていて、仕事がはやい。
この分では倉庫もすぐできちゃうのかな?
庭のアルバイトもそろそろ必要が無くなっているので、お兄さまと相談して、お父様が帰ってきたら、完成の打ち上げをして、解散しようと思ってると兄が言った。
私は打ち上げには、ちょっとした立食パーティを用意して、もう仕事は終わりと、けじめをつけたいと言った。もちろん今回アルバイトに参加してない人にも、なにか簡単な食事を用意して、各自の家庭に配りたいと提案した。 レイナは、、と言いかけて兄は笑った。
そうなれば、食料調達、またお願いします、と私は頭をさげた。
お前は何で面倒なことばかり、したがるのだ、と兄は呆れたように笑った。
土地を4件分出したところで、村の土作りは少しお休みして、私はメリーと店長さんとで、シェリーのドレス作りに専念している。 胸元に大きなリボンは斬新だし、コルセットなしで、ふぁとレースがついたペチコートはこれから王都でも流行りそうだといってくれた。 ペチコートは下着に見えないよう、豪華レースを後ろの部分の見える範囲だけ使って、ドレスの下にもう一つ重ねて見えるようにするのが、可愛いと思う。 上のスカートをリボンでたくし上げて、マリーアントワネット風にするのがこつ。
メリーにマリーアントワネットってだれですか? 社交界のファッションアイコンだというと、
ファッションアイコンってなんですか? と聞かれ、説明が難しいんで、おもわず、アンドレ~と叫んでしまった。 店長はお嬢様のお友達ですか? と聞くのでベルサイユの薔薇ですというと、なぜか納得したような顔をしたので、話が微妙にかみ合ってしまった。
店長にも素敵な帽子のプレゼントがあるんですよ。 まだ、内緒にしてるけど、綺麗な鳥の羽飾りがついてて、紫の金糸の縁取りがある、やわらかいタフタで作った立体的な大きな薔薇と銀糸で縁取りした小さなラベンダーの薔薇の花がついている、素敵な帽子、マイフェアレディですわ。
今シェリーと店長には内緒で作ってるの。 シェリーは本当に手が器用でまるで本物の花のようにドレスの飾りを作るし、刺繍の腕も見事だから、お母様専用のドレスメイカーにしたいほどですわ。
新しい街着のドレスも作りたいし、、、、私の頭の妄想はひろがるのであった。 アンドレさま。
女神様、、、?




