兄との相談
兄のジェラルドが夕食後、レイナの部屋を訪れた。 レイナ、ごめん。 泣かせるつもりはなかった。 レイナの好きなようにやることをこれからも応援したいと思うと、兄様は言ってくれた。
お兄さま、ありがとう。 私何かとても焦って、今まで深い考えもなく、自分の思う通り、やってました。 これからは、もっと注意します。 と兄に言った。
専門の石屋さんも来てくれたし、庭のアルバイトのことは、今回村長さんが、受けてしまった希望者が一巡したら、僕が責任をもって終わらせる。 と言ってくれた。
誰にも平等に、というレイナの考えは否定しないが、労働に平等はあまり通じない、やはりその人の仕事量、スキルに会った給料を支払うべきだ。兄は言った。
兄様の言うとおりだ。 今回の件の我が館の庭のことは、兄に任せよう。
洋装店のほうは、もう一度カリナ様と店長に相談して決めることにしよう。
店は、我が領でお金をだしたので、カリナ様も店長も今回の件は私に話しづらかったのかな?
明日また、午前中に店長さんたちが来るから、相談してみる。
午後は村に行くので、村長さんに相談してみるよ。 と兄に言った。
ところで兄様、魔獣の鳥の羽でとても珍しくきれいなの羽は、我が家にあるでしょうか?
兄は最近狩った変種の鳥の魔獣で素晴らしくきれいな鳥の羽があると言った。
残念ながら、肉には毒性があって、食べられなかったが、羽には毒はなかった、
魔石も乳白色であまりきれいではなかったが、羽は見事だったので、売れば高価になると思い、とってあると言ってくれた。 後で、みるか? と言ってくれた。
私は、先ほど泣いたことなど、すっかり忘れ、綺麗な鳥の羽を見たくて、心、わくわくしていた。
あと、魔道具屋さんに渡した残りのミスリルの粉をお父様に持って行ってもらいたいので、袋に入れてください。 私が明日お父様に直接渡したいと思います。 兄は、わかったと、頷いた。
お兄さまが持って来てくれた鳥の羽は素晴らしくきれいなものだった。 下のほうは、ラベンダー色で上にむかい、どんどん紫に色が濃くなっていく。おまけに動くたびにキラキラと羽から紫の光が出る特上の羽だった。 私はその羽の2本を兄にもらった。 そして明日お父様に渡す、ミスリルの粉の袋を受け取った。
朝食後、私たちはいつものように予定を話し、私はお父様にミスリルの粉の袋を渡した。
これを今回、お父様達が剣をお願いする王都の武器屋さんに、先にお渡しください。と言った。
父様は驚いたようだか、何かを思い出し、ああ、ありがとう。とお礼を言ってくれた。
お父様は、お兄さまから、お金と、金の石、ミスリルの石を数個受け取り、母様と熱い抱擁をして、
後はよろしく頼むと、言い残し、馬で颯爽と王都に向かうのであった。
庭でマチスさんと井戸作りの話をしていると、領の村から、女性と少しやせ気味の男性がきた。
2人は張り切っていたが、力がないので、出来た畑の中に野菜の植え替えの手伝いをアニーさんに教えられながら、やっていた。 アニーさんが村にスミレの花が咲いたと、すこし持って来てくれた。
私は中央の道の両脇の仕切りのブロックのそばに、その花を植えた。
兄は、風魔法のミゲルさんが来てくれたので、ブロック運びから解放されたので、今日は皆の食料を隣の伯爵家で少し仕入れてくると言って、出かける予定だ。 昼には戻る予定だが、私は、冒険者ギルドにいって、また土魔石をたくさん買ってくるなら、ついでにこの庭から出した魔石を売ってお金に、代えてきてと兄にたのんだ。 綺麗な30個ほどの魔石を残して、あとは、全部売るつもりだった。
大丈夫、衣装はちゃんと用意してあります。といった。
黒いアイマスクと黒い帽子、黒いマントの衣装。 なずけて、解決ゾロメ、 まあ、兄様ではすこし色気には、欠けるけど、 、青い瞳のイケメン、怪しさ満載、正体不明、間違えないですわ。
兄が衣装を着た姿を見たお母様は、ただただ、笑っていた。 成功ですわ。解決ゾロ目様、
私は、村の衣服の仕立て代、母様のドレス、3着の布地代をこの売ったお金で払うつもりだ。
母の生地代はすこしたりなければ、家のほうから出してもらおう。
ゾロ目様も颯爽と風に乗り屋敷を後にした。
その後しばらくすると、カリナ様と店長のキャロライン様が母のドレスの打ち合わせでやってきた。
私はさっそく、例の店の件をもちだした。 2人は一瞬困ったような、困惑した顔をしたが、やはり店は大変なことになってるらしい。 ドレス部門の人達総出で今は村の人達の服を作っていて、あと4人ほど店に来店できない人は、シェリーが採寸したり、刺繍の注文を聞いたりしてそれが終われば、ほぼ終了なのだが、街や隣の子爵領の人たちが、連日店に押し掛け、あの刺繍の入ったブラウス、スカートは、いくらで販売するのか? と聞かれ、今までのドレスの注文のお得意様に迷惑をかけている。
お得意様の中にもブラウスとスカートの注文が入り、ポシェットの注文とかさなり、混乱を極めている。
やはり、普通の服と貴族のドレスを一緒の店で売るのには無理があったのだ。
店にも私の我がままで迷惑かけてしまったんだね。
カリナ様は私にこう提案してくれた。 ドレスの服と一般服の店を分けたらどうでしょうか?
確かに、オートクチュールの服と一般の既製服では値段の設定が違うし無理なことだったんだ。
金糸、銀糸の刺繍も王室、上級貴族しか使わない物なら、皆、貴族の令嬢たちも欲しがるよね。
そうすると、一般の人には手が届かない。
一般の人の服は、金糸、銀糸を使わない、サイズも普通サイズだけのワンポイント刺繍のある品にしたほうが良いのかもしれない。 あまり街の皆が騒ぐなら、しばらくお得意様には了承してもらって、お店を休業したほうが良いのかもしれないね。
店長さんも私の話に同意してくれた。 休業してる間に、既製服を作り、新たに店を開く。
金糸、銀糸の入った魔リンゴの刺繍入り、ポシェットも新しい発想で人気がでてきてしまってるようだけど、高級ドレスを買っていただける人におまけとしてつけて、販売はしない。
かわりに、新しい洋服の店に、金糸、銀糸なしのワンポイント魔リンゴの刺しゅう入り実用的なトートバッグを提案したいと思いますと言った。 カリナさまは、トートバッグってなんですか? と聞くので、布でできた、少し大きめな買い物かごみたいなものかな、と言った。 値段の設定は私はわからないので、2人に任せると言った。 ほんとに、店の皆に迷惑かけちゃって、、、新しい店と最初に売り出すトートバックの生地の代金は私が出しますと、さっそく何点かの、トートバッグの形とデザインを描くのであった。
また一つ、仕事がふえたのかな? 余計なことをしてしまったのではないのかと2人の顔をみた。
トートバックの刺繍は別に魔リンゴじゃなくても、皆が考えたものにすればよいし、、、
2人は、店の全員と相談してみます。 良いバッグができそうと、にっこり笑ってくれた。




