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土魔法の令嬢  作者: 雪風花


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子爵邸の庭作り

レイナが庭に出ていると、マチスさんが、ニコニコしながら、現れた。

レイナは嬉しくて、マチスさんに駆け寄った。

マチスさんは3人の若い職人さんを連れていた。3人は砂漠の中の土の庭が珍しいのかあちこち感心したように、見ている。

3人は、庭の中で働いている人たちに、何か食べ物配られて、自分たちに挨拶をして、帰っていくのを、ただただ、見ていた。   伯爵領にいたときは、自分たちに挨拶してくれる人はほとんどいなかった。

午前の部が終わり、アルバイト交代の丁度、昼の時間だった。  私は兄様が来てくれたので、マチスさんたちを屋敷の中に招いた。       マチスさんは、息子達を連れてきたと、私に言った。

屋敷に入ると、マチスさんと3人の息子達はマリーに連れられ、すぐに居間に通され、ジュラルドとレイナの前の席に案内された。

ハロルドとビリーは挨拶をするのを忘れ、ただただ、この美しい王子様のような少年とお姫様のような少女を見ていた。 マチスが咳ばらいをすると、長男のミゲルが、息子のミゲルですと挨拶した、続いて、ハロルド、ビリーも名を告げて挨拶した。   


メイドのメリーがお茶いれてくれた。

お茶を飲みながら、仕事のお話をしましょう。 

3人の息子は緊張したように、姿勢を正した。 


今、庭の入り口に井戸を作っています。

井戸の穴はおおよそ作りましたが、ここにブロックを組んでほしいです。

石造りの井戸の下には、黒い小石を多く敷き詰めて、ほしいです。  いずれ、水を井戸に呼び込みたいと思います。

屋敷の玄関近くに花を眺めるテラスと、 あと、野菜を収穫した時の収穫倉庫を作りたいので、そちらも、お願いします。

もう一つ裏庭に井戸を作ってほしいけど、今は石置き場のようになっているので、もうすこし石が片付いてから、お願いしますと、自分の要望を話すと息子達3人はすぐ裏庭がみたいと言い出してしまった。  もうすぐ食事の用意が出来るので、昼食後、兄が案内しますと、私は言った。 昼食はマチスさんたちのために、アンナさんが、腕をふるうそうです、とマチスさんに微笑んだ。   

そのレイナのほほ笑みを見て、天使だ、と3兄弟は思った。

もうじき、父も母も戻ると思うので、少し待ってくださいね。  そう言うと、レイナと兄は部屋を出た。  あとに残された、父と息子は井戸と倉庫とテラスの話をした。

これから忙しくなるぞ、、、4人は笑った。  ところで、食事の支度って?、、、ハロルドは父に尋ねた。  マチスはここは、ここで働いてる人達皆に軽い食事が出るんだ。 さきほど、食事が配られているのを見ただろう?  とハロルドに言った。   自分たちが働いていた、公爵領の仕事場とは、大違いだ、昼はいつも腹を空かせて仕事をしていた、とハロルドは言った。


やがて、4人にスープと野菜サラダとサンドイッチが出てきた。 スープもサンドイッチもアンナさんが作った特製の物だった。  これが、子爵領のサンドイッチ、末っ子のビリーが声をあげた。

皆で今後のことを話しながら食事して食べ終えたころ、アンナさん自慢のアップルパイとお茶が出てきた。  兄のミゲルは思わず、マチスに、父さんこれって普通なのですか?  と、聞いた。

マチスは、まあな、と苦笑いしながら答えた。  オカシイだろ? 三人の息子達は、心の中でそう思った。

食事が終わると、ジェラルド様が居間に顔を出し、裏庭に案内してくれた。 そこには、兄弟たちが興奮するようなおびただしいブロックが積まれていた。  3兄弟はきれいに磨かれたようなブロックにさわり、自分たちの故郷で仕事が出来る喜びに浸っていた。

そこに、領主様と、奥様が、現れた。 2人とも、美しい若々しい人達でとても大きな子供がいるようには、見えない。  2人はわざわざ裏庭に来てくれ、これから、この子爵領をよろしく頼むと領主さまにたのまれ、4人はこの子爵領でがんばろうと、心を一つにした。


レイナはメリーとアンナさんの厨房を手伝いながら、また食事の人数が 増えたので、もう一人手伝いを増やそうかと相談したが、今のところは大丈夫だと言った。アンナ家族の分を含めて、15人分の食事をいっぺんに作るのはたいへんだよね。   アンナさんは、食堂がしたかったぐらい、料理が好きだから、その人数なら、大丈夫と笑ってくれた。  村からの手伝い、朝,夕2名づつは、石屋職人さんたちが、4人きたので、もう少したったら、必要なくなりそうけど、アンナさんの料理目当てに、引き続き働きたいと言う人続出で、あとでアニーさんに相談してみよう。  アニーさんもここに初めて来た時よりすっかり元気になって、頼りになる。  庭はもうアニーさんに任せてよいぐらい。  でもね、アップルパイも人気だけど、アンナさんの卵料理ほんとうに絶品なんだよね。  一日2人手伝いに来てくれる予定だったけど、今は4人来てくれてるから、一か月で終わる予定が予定より早く終わりそう。

ホント、困った。  なんか村の人たちに、村が完成して畑が完成するまで、何か、アルバイト希望の人に仕事を作ってあげないといけないのかな?   何個かアイディアはあるけど、魔道具屋さんに相談してみたいけど、今魔道具屋さんは、馬車作りと、金糸、銀糸の糸づくりに忙しいからな、ギルバートに相談してみようかな?   シェリーさんの街で着るドレスづくりと、店長の帽子作りに専念したいのだけど、、、、私は小さなため息をついた。


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