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土魔法の令嬢  作者: 雪風花


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緑の怪人、オークの涙

私は、さっそく、昨夜、女神様が私に話してくれたことを、家族に話した。

話しているうちに、だんだんオークが気の毒になってきた。

神獣の祠に住みついた、頭の悪い緑の怪人オークが神獣気取りで、弱い魔物を倒して食べていたが、体が大きくなりすぎて、祠から動けなくなってしまうなんて、、、

食べ物もなく、餓死寸前なんて、、、私は家族に何とか祠まで行って、呪いの札をとり、彼がどうなっているか、確かめてほしいとたのんだ。 草食魔獣は繁殖力が強いので、神獣がいない森の番人になってほしいと思った。  家族は私の話を聞いて、驚いていたが、母様はそうね。オークは人間の形をしてるから、向かってこない限り討伐するのは、心が痛いわね。  でもね。足の一部だけなら、いいけど、それ以上に腐っていたら、魔の森で生きるのはきついかもしれないわね。

何か祠の近くまで行って、瘴気が、きつく、うめき声のようなものが聞こえたので引き返してきたけど、

あれは、オークの唸り声だったのかもしれない。


父様、母様、兄様は、朝から魔の森の祠をめざして、はいるのだった。

魔リンゴの実は2つほど、以前より大きくなっていた。  兄様はレイナのためにと、大きなポケットに入れた。 母様は先ほど狩った食べられる、魔獣の肉を兄のシールドにいれた。  狂暴ではあるが、毒はない。 あまり、美味しくはないが、貴重な肉だ。


ハチミツの森を通り抜け、兄は風魔法で瘴気を払いながら、3人は祠の前に立った。   

呪いの札を取り除き、祠の中を覗くと、 半分死んだような目をした、緑の怪人がいた。

ジィーと動かず、どうやら、彼は戦う気はないようだ。

父は、魔法で水を出し、彼の前に静かに置いた。 母は優しい声で、一口でも良いから、これを食べてと、先ほど狩った魔獣の肉を差し出した。   オークは肉をみないで、母の目をずーと見つめていた。

 兄は魔リンゴの実を一つポケットから出して、それを肉の横に並べた。  緑の魔人は3人をかわるがわる見て、水を飲み、魔リンゴを食べ、少しだけ肉にかぶりついた。  今まで、森の番、ごくろうであった、この祠から出て、安全なところに行こうと言った父を見て、オークは緑の涙を流した。 そして、静かに首を横にふった。

もうすでに足のほとんどがなかった。   彼はしばらくして、覚悟を決めたように、自分の手を胸に置きそして、胸から血をながしながら、何かを取り出した。 それは彼の心の目と同じきれいな緑のエメラルドの魔石だった。  そして、静かに息を引き取り、瘴気と一緒にどこかに消えて行った。


その話を昼食を食べながら聞いていた私は、きっと女神様が彼を哀れに思い、瘴気ごと、天にひきとってくれたんだと、勝手に思った。 女神様、ラブラブハンカチを渡して 風神様と、上手くいったのかな?


そして父は私に大きな緑の魔石を渡してくれた。  緑の魔石は草食魔獣を好んで食べた、緑の怪人、

オークの形見の品なのかな?  私はこの緑の魔石で、燃焼して半分になってしまった魔の森を再現させようと思った。


それが、きっと、森の番人?、オークの希望だったから、、、




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