隣の子爵家カリス家の驚き
家に帰り、夕食後、父様と母様に、となりの子爵家の話をしました。
父は驚きの表情でその話をきいていました。 まさか、となりの子爵家がそんな状態になっていたなんて、、、辺境伯から、縁をきられ、この2年半、あまり付き合いがなかったが、街には王都帰りに4か月に一回、野菜を無料で提供すること、魔獣の肉を安い値段で卸すことぐらいしか、街にはできなかった。
魔獣の肉の提供は、野菜が取れなくなった村の唯一の収入源なので、さすが無料で提供するわけにはいかなかったが、街の商品のほとんどは、魔道具屋が一手に引き受けてくれていた。
もっとも両子爵領の住民は最近あまり購買力がなくなっているので、伯爵家を相手に取引していたのか、
あの街は我が領にとっも大切な唯一の街だ。 お金を出すのは、当然だ、お父様は力強く言ってくれた。
何で相談がなかったんだろう? お母様は言ったけど、兄は、この子爵家に金があるとは、思えないだろう、と笑った。
(相談されても今までの状態では、途方にくれるだけだったよね。はぁ)
レイナが作ってくれた資産で、これからは、街に貢献できる。 明日は私が直接、カリス家と会い今後のことを相談しよう。
それと、、、と父は私に付け加えた、この間レイナが出したお宝だが、、、レイナは私たちに気を使っているようだが、レイナが好きに、使いなさい。相談には皆で乗るけど、、と私に言った。
ややや、想定資産100億以上、この間、裏庭拡張で出した分とあわせると、150億私に丸投げ?
兄様、助けてください~~~
私は、父と母から、感謝の言葉をいただいたが、お宝の中からほんの少しだけ、私の魔石を売ったお金を含め兄様が換金してくれた、8億円以上のお金、やっと少しは、使えるね、と皆に言った。
食事が終わり、しばらく自分の部屋にいると、メリーが入ってきた。
メリーはお母さんと部屋を片付けていると言った、姉のシェリーさんと隣の部屋で新しいドレスの話で盛り上がっているという。 楽しそう、、、私も参加して、ドレスの布地はシルク、何十にも重なる薄い透け感のあるオーガンジー、それにフンワリしたシフォンにビーズや真珠、刺繍を散りばめた花、
ビーズを小さな魔石、宝石に変えてもいいよね。 私一杯砂から出したから、、とシェリーさんに見せると、目を輝かせ、魔石をみた。
魔石には主に水、火魔獣の持っている、青と赤が多いけど、変種として、強い魔獣が持っている金色に輝く魔石はとても魔力が強く、水、火、どちらにも使用できる。 魔法王国を動かしている魔石はお城、貴族たちをささえているが、魔石は、魔の森の近くにある辺境伯領とお父様の領土がほぼ採取しているらしい。 まあ、王宮の上の子爵領でも公爵領にも冒険者ギルドはあるみたいなので、いくらかは取れるんだろうけどね。 だからお父様が王様に噛みついて、もう魔石は取らないと言ったら、国の存続が怪しくなるんじゃない?
本当に一度、王宮専門の魔石の取り扱い店に行き、抗議したほうが良いかもしれない。
お母様のドレスに宝石や魔石を使ったら、素敵なんだろうね。
3人はお母様のドレスの話をしながら、夜更けまで話が弾みました。
この部屋には大きな、スチールの仕事机が必要になるかもしれない。
馬車と同時に作ってもらおうかな? 鉄鉱石は、邪魔になるほど、我が家にあるからね。
翌朝私はすっかり寝坊をしてしまって、朝食堂に行くことが出来ず、メリーに部屋食を持って来てもらった。 メリーのおかあさんの料理はやはりとても美味しかった。
今日私は、お兄さまと庭で出て、午後には村に行き隣に新しい村を作るため、土を出そうと思った。
まだ、バケツに土魔石は2杯残っているので、それで、土を呼び出せるだけ呼び出そうと思う。
午前中はお父様、お母様は家にいる予定なので、家にいてくれると言うだけで、嬉しい。
私は今日の予定をお父様に報告にいった。 お父様は久々にカリス家の領主様に会うのに緊張している様子だった。 お金を借りるのはカリス家なんだから、そんなに緊張する必要もないんだけどね。
そんなこんな、朝忙しくしてる間、カリス家の御一行様は馬車で我が領主館を目指すのだった。
昨日も2人が館を去った後も興奮が冷めやらず、本当のこととは信じられずいた。
美しい天使の使いのような、2人が我が家をおとづれ、一億の大金を貸してくれるとつげた。
大体あそこの娘さんは、病弱で辺境伯の息子から、婚約放棄されたと聞いている。
今日我が家におとづれた、少女はキラキラ光る髪と美しい肌を持つ健康そうな子供だった。
その子供の口から、一億の大金を貸してくれると言う話はにわかには信じがたいことだった。
屋敷の皆は興奮していたが、借金を頼みに実家から戻った妻は、その話を聞いて、首を振った。
あそこの子爵家の財政も枯渇してると実家から聞きました。 妻は怪訝そうにそう話した。
そんな妻も連れて,一家5人、馬車に揺られ3時間ほど砂漠を走るとはるか彼方に蜃気楼のように砦のような、巨大な石の山のようなものが、見える。 これには、2人の息子は、すっかり興奮してしまったようだ。 かれこれ、一時間ほど走ると、ひろい土の庭のある子爵邸が見えてきた。
巨大な砂漠の中、土のある庭。 皆驚きながら、庭を見回すと、庭では何人かが石のブロックを持ち、働いていた。 そのとき、可愛い天使が走ってきた。
ようこそ、私たちの館に、、、その隣にいる、メイドのような、綺麗な子が、私たちを案内しながら、館に導いてくれる。 妻と娘は、館の前に植えられている、花を眺めている。
これは、彼女のおじい様の庭にあった花だ。 下の息子は大きな声で言ったら、天使がにっこりしてほほえんでくれた。 すごいなぁ。土魔法。 私は彼女が昨日話してくれた街の話はあながち夢ではないと確信した。
緊張した様子で屋敷の中の居間に入っていくと、居間の棚には金の女神像、金の装飾品、金のコップが並んでいた。 これは魔獣退治の際の国王からの贈り物か? などと、感心して眺めていると、
先ほどのメイドさんが、お茶を持って居間にはいってきた。
当家の主が来るまで、ごゆっくり、お過ごしくださいと、卵でふんわり焼いた菓子らしきものを置いて行ってくれた。 妻も娘も皆美味しそうに食べていたが、私は緊張して菓子がのどを通らなかった。
しばらくすると、当主、アーノルドとその妻、マリアーヌが入ってきた。
驚いたことに、2人は以前から大変美しかったが、2年半前に辺境伯様の葬儀で会った時より、ズッート若々しく、さらに美しく変貌していた。
私と長男のアルフレッドは挨拶も忘れ、見入ってしまった。
アーノルドはそんな私達に丁重に応対してくれ、一億円はお貸ししましょう。
期限は別に決めていないが、5年ぐらいで返してもらえれば、とありがたい提案をしてきた。
着きまして、魔道具屋さんに馬車を6台依頼したい。 職人さん達の手間代もあるので、一台600万でお願いしたい。 材料の鉄、ミスリルの粉は、こちらで無料で手配します。
さらに夢のような提案をしてくれた。
この、夢のような提案に、私たちは、ただただ、頭を下げるだけだった。
下の可愛いお嬢さんが、娘を誘い、ドレスのお話があるの、と嬉しそうに手を引きながら、部屋を後にした。 娘も最近つらそうな顔ばかりしていたが、今は本当に嬉しそうだった。
息子2人は庭に出て、庭作りの様子を眺めていた、特に植物に興味がある下の息子は、根付いた野菜をあきずに見ていた。 私達夫婦は美しい子爵夫婦と一緒に今後の街の話を語り合うのであった。
一億円のお金と材料は明日、ジュラルド様が明日の朝、風魔法のシールドで運んでくれるということになったので、さっそく希望の馬車の打ち合わせをした。
ちなみに伯爵家の借金の返済時には、きちっと、返済済み証書を書いてもらい、二度と我らが街の洋裁店には手出だし出来ないよう、アーノルド様が一緒について行ってくれるそうだ。
コワモテ魔獣退治の聖剣士様が一緒に来てくれるなら、伯爵家も手出しは出来ないだろう。
今まで、金策に追われ、開店休業だった我が店も明日から、忙しくなりそうだ。
子爵のカリス家の領主もほっと、肩を荷を軽くした。




