兄の働き、父の決意
ジェラルドは昨日の夜のレイナの話を聞き、そろそろ、自分も次期領主として、動かないといけないと思った。
魔の森の様子はあまり変化がなかった。 風のシールドが強化したので祠の近くまでいけたが、周りには魔獣の気配はあまり感じられなかった。 祠まで行って、覗こうと思ったが、今はあまり、刺激してはいけないと父に静止された。
レイナの好きな魔リンゴの実は残念ながら、小さな実を2つほどつけていたが、もうすこしおおきくならないと、とれない。 魔蜂のハチミツは巣が半分ほどになってしまったので、蜂を刺激してはいけないと、
採ることができなかった。 瘴気の濃度が、止まっていることに少し安堵した。
あれ以上、濃くなったらいくら、風魔法が強くなったといっても、とても、両親をホォローして森を歩くことは難しくなる。
今日の午後は魔獣討伐を両親にまかせ、村の村長さんに会いに行き、レイナの庭の手伝いを出来る人を
2人3人ほど、推薦してもらおうと思う。 村では今のところ、土が劣化して豆しか栽培することができないので、働き口ができれば、喜んでくれると思う。 村には屈強な大人が10人ほどいて、今までは魔の森の魔獣退治にも参加してもらったが、森の瘴気が濃くなり、フォローが難しくなってので、村の周囲の警備をお願いしていたが、シールドが強化されたので、警備の人数を減らしても問題はない。
住居の建て替えの話も少しだけ話しておこう。 ここでも住民の力が必要になるだろう。
妹が作ってくれた、莫大な財産をどう使うか? 妹の土魔法の威力はすごい。
領土の復興も夢ではないだろう。 私も小さな妹ばかりに頼らず、自分で考え、動かなくてはいけない。
父アーノルドも、近いうちに、一度王都に行って、自分の隊の仲間で水魔法、風魔法の使える優秀な人物を探しに行くことを決心した。 息子の風魔法も最強に近い状態だが、一人に何もかもさせるのは、無理がある。 我が捨てられた子爵領も再興させるには、信用のおける人材が必要だ。
あと、王都に行く間に自分の剣を作ってくれた、職人の店をたずねよう。 あのミスリルの鉱石で、息子と、妻の剣を作ってもらいたい。 自分の剣には少しミスリルの粉が入っているが、ミスリルだけで剣を作れる、職人は彼しかいない。 軍人出の私は領主として、出来ることはあまり多くないだろう。
せめて、息子、娘の力になりたい。 アーノルドはそう決心するのだ。




