表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
土魔法の令嬢  作者: 雪風花


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
49/148

砂よ土よ、令嬢レイナの祈り

早朝、私ははやる気持ちで屋敷の外に出た。

まだ、明けきれず、あたりは薄暗かったが、庭を見回した。

おじい様から送られた野菜の苗はしっかり土に根づいていた。

ここで私は気が付いた、しっかり庭づくりを計画的にしないと、収穫の時大変になる。

屋敷の顔となる、前庭だ。   ごちゃごちゃに野菜がなっているのも、ちょっとへんか。

まあ、貴族を呼んで、パーティなんかしないと思うから、どうでもいいか? とも思うけど……。

庭の中央には大きな通路をもうけ、野菜の種類はきれいにわけて、植える。脇に路をもうけ、野菜を収穫しやすくなる。屋敷の前には、エントランスをもうけ、たくさんのお母様が好きな花を植える。ガーデンで花を愛でながら、家族でティーパーティーも素敵ね、などとあれこれ考えていると、メリーとマークが馬車で庭に入ってきた。


メリーもマークも昨日植えた苗を確認して、嬉しそうだった。

私は土魔法だから、植物を増やすことは出来ないので、すこしづつ、野菜畑を大きくしているしかないね。   馬の世話をする場所も新しくしたいし、何より馬は土や草の上が良いよね。

今は、マークが井戸から水を汲んできて馬に飲ませたり、お父様が水をだしてのませているけど、お父様の馬お母様の馬もいるし、もう少し馬が増えたら、もう一つ庭を出たところに、井戸がほしいな、と思った。   やはり車椅子でも入れる、おじいさまのお庭を参考にさせてもらおうと、思った。

そう言えば、おじいさまの庭には、入口に野菜の収穫を収納する大きな倉庫があったな。

やはり、倉庫は裏庭ではなく、前の庭の隅の方にでもあったほうが、良いのかな。   村の人達が野菜を取りに来るにしても、庭の裏の倉庫では不便だものね。   植物に詳しい人が近くにいると嬉しいのだけどね。   私の愛しの砂よ、私に力を貸しておくれ、この屋敷の庭の周りの砂よ、この領土の三分の一の土地を土に返しておくれ、少し蔓延りすぎだよ。   もし、砂の姿でいたいなら、この庭付近からは立ち退いて、砂の勇者として、子爵領の領土を守っておくれ、もし元の土に戻りたいなら、この庭付近の土になって穏やかに過ごしておくれ、と砂に語りかけた。   マークは隣の姉に「おねえさん、砂って意思って持ってるの?」と聞いたがメリーはさぁ、と首を傾げて答えていたけどね。   続いて、大きな声で土よ、植物が立派に育つ豊かな土になっておくれ、もっとお仲間を呼んでおくれ、と土に祈った。

そした最後に(砂よ土よ、よろしくお願いします、私に美味しい生活を与えてください)と丁重に願った。



庭でいろいろ叫んでいるうちに、お父様とお母様と兄様も庭に出てきた。

やはり、3人とも野菜の苗がどうなったのか、気になっていたみたい。

兄には「朝早くから元気だね元気が良すぎる」と笑われた。   私は昨日父様から、いただいた大きな土の魔石2つを庭の中央に置き、土よ増えよ、と高らかに呪文を唱えた。 

私の手から放射線状の光が、朝日に輝き、家族の前で、たくさんの土がよみがえった。

その光景を見た皆は、奇跡のように神に祈った。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
変われ♬
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ