馬車に揺られて、、、
私はマークの操る馬車に揺られて、砂漠を我が領土に向かって走っている。
さっき見た街のメインロードは、広く長く一部砂になってしまっているところがあるが、土もだいぶ残っていた。 その後ろにはあと3本ほど道があるが、そちらは人が住んでいるのか、所々住宅がある。
店は閉めてしまったところが多く、空いているところは10店舗ほどしかない。
その中で一番大きな店が魔道具屋だ。 まあ、私は、肉屋と八百屋とパン屋と食事処があれば満足だけどね。 綺麗な街並みにはあこがれるが、多くの人が押し寄せるのも、面倒なことになりそうなので、さほど希望していない。 まったり、ゆったり、のんびり、そんな街並みを目指そう。
私達の子爵領、そして隣の子爵領。それぞれの両サイドには大きな土の公園を作ろう。
おのおの、子爵領の住民たちが馬車で買い物にくることもあるので、馬も領民もちょっと休息できる花や大きな木がある、そんな公園にしたい。
家族ともよく相談しながら実現が出来たらいいなぁ、と思うけど。。。
それには、赤レンガが必要。やはり、黒レンガより赤レンガの道が優しくていいな。
赤の粘土よ、何処に、、、などと考えていたら、いきなり、街で一番繁盛している洋装店のことを思いだした。 あの怒号はなんだったんだろう? 店に何かあったのだろうか?
村の皆の服も、母のドレスもあの雰囲気では頼めない。
メリーさんのお姉さんの話を、会ってゆっくり聞きたい。
村の人たちの服は、ドレスメーカーに頼むより、洋品店に頼むほうが、村の人達も、行きやすいかな?
洋品店はあったようだが、もう店を閉めてしまったみたいだし、これも家族と相談してみよう。
我が領の資産100億が多いか少ないかはよくわからないけど、問題が山積みになっている領、
父や母や兄は今は魔獣退治に頑張っているので、私が頑張るしかないね。
焦る心はあるけど、とりあえずは、おじい様から頂いたこの苗をはじめとして、我が領主館の庭に緑を取り戻す。
馬車に揺られながら、私はあらためて誓うのであった。
屋敷に戻った私に、私の部屋でメリーがお茶を入れてくれた。
今日、メリーのお姉さんにあったよ。伝言は伝えたけど、なんだか店の様子がおかしかった。
お姉さんが戻ってきたら、いろいろ相談があるので、メリーとこの屋敷に一緒に来てね、メリー、この間出たお宝、莫大なお金になったんだよ。 お宝が出たばかりなので、この領地をどうするか、まだ家族の考えも聞いてない。
でも、この領地すこしは良くなるよう、私も土魔法がんばる。 メリー、私ね、お姉さんや村の人達の考えも聞いておきたい。 一人では独断的になってしまうでしょ。 メリーやお姉さんの力も、ビリーの力も皆の力が借りたい。 メリーは莫大なお宝との言葉に、びっくりしてしまったようだ。
でも力強くハイと言ってくれた。
まだ少し時間があるので、おじい様から、いただいた苗を。少し土になったとこから、植えてみようと思う。 庭に出ると、マークが馬車の馬の世話をしていた。
マークには、世話が終わったら館に戻って休んでよいと言ったけど、野菜の苗を植えるのを手伝いたいと
言ってくれたので、キッチンで水を飲んで休憩してから来てね、と言った。
さあ、メリー、野菜の苗をうえましょう。 井戸の周りは、さけて、土が盛り上がってる4か所に、たくさん野菜がなるように祈りながら、植えましょう。 メリーは野菜の苗を見ながら、嬉しそうに笑った。 3か所の土の部分に、私とマリーが野菜の苗を植え終わるころ、マークが大きなスコップをもって、駆けてきた。 そんなにあわてなくても、ちゃんと残してあるよ、とメリーが言ったら、「やった」とマークは、スコップを高く上げた。 マーク、おじい様の家でも、熱心に野菜を見ていたものね。 私は土魔法で、野菜がすぐ育つ豊穣の魔法は、使えないけど、野菜が美味しくなる魔法を、土にかけるからね。 マークはニッコリ頷いて、最後に残っていた、土の場所にカボチャと少し離れた場所に大根の苗を植えた。 最後に私は、土魔法で、各々の野菜が育つ、優れた土になれ、と何度か呪文をとなえた。 これで良いんだよね。おじい様。




