表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/28

不毛の大地

 

メリーのもってきてくれた鏡をのぞき、私は驚いた。

綺麗なお人形のような顔をしていた。  でも顔色は不自然に青白く、髪は栄養不足で赤茶けていた。

その姿は痩せて、風が吹いたら、今にも倒れてしまいそうだった。

食後確かお父様がまた来てくれると言っていた。

メリー、櫛があったら持って来てね。  メリーはポケットから櫛を取り出し、私の髪を梳いてくれた。


しばらくすると、父、母、兄が私の部屋を訪れた。

メリーがお嬢様はたくさん食事を召し上がりましたと言うと、皆、大変喜んでくれた。

たくさん食事をとって、ゆっくり休むようお父様から言われ、母からは優しいほほ笑みをもらい、

兄からは、明日も魔の森にはいり、美味しいリンゴの実と蜂蜜をとってきてくれると約束してくれた。

それが何より嬉しかった。   

父も母も兄も、毎日魔獣と戦い、この領土を守っている。

私に何ができるんだろう。  みんなが笑顔になれるような、この家族の役にたつ魔法が私に授かるのだろうか?

そのうち、お父様に頼んで教会に連れて行ってもらおう、 私は夜寝る前、女神にお祈りして、穏やかな眠りについた。


朝、目を覚まして、ベットサイドにあった、ガゥンを着て、ふらふらと屋敷を歩いた。  私を見たメリーが驚いて、私のもとに走り寄ってきた。

メリーの隣に痩せた男の子が緊張したように、立っていた。  メリーの弟かな?

私はにっこり笑い、軽く挨拶した。   

お嬢様、弟のマークです。 この屋敷で小間使いをしています。

お体に障るといけないので、お部屋のお戻りください。  食事の支度が出来たら、すぐお部屋にまいります。  

私が部屋に戻ると、メリーは食事を温めてもってきてくれた。

昨日と同じものだったが、私は有難く頂いた。  家族は早朝に魔獣が近くに出たとの連絡をうけ、朝早くから、討伐に向かったのだ。

メリーはご飯はまだなの?  私が聞くと、弟と後で一緒に食べると言うので、すぐに食べるよう、私はメリーに言った。 食後少し、ゆっくりしても大丈夫よ。私はもう大丈夫だから、、、


メリーが部屋から出た後、私は自分のクローゼットを開けてみた。

寝間着はたくさんあったが、ドレスは5点ほどだった。 それもどれも小さく、今の私には着られない物ばかりだった。

10歳ぐらいまではドレスを着て何とか近くの街までは出られたが、その後体が、ひどく弱ってしまって、

部屋で休むことが多くなり、寝間着ばかりが増えてしまったようだ。

もう私は寝込むことはないのだから、この寝間着で普段着を作ろう。

私に出来ることを、頑張ろう。  洋裁の腕はそんなにないけど、それでも、ロリータファションにはまり、最初は仲間の手伝いもあって、何とか、何着か作った。最後は見事なゴスロリを作り、皆に関心されたっけ、、、ミシンはないみたいだけど、何とかなるかな?  私はたくさんの寝間着を見据え、決心した。   メリーは部屋に散乱する、ドレスや寝間着を見て、びっくりしていたが、私が自分で普段に着る服を作ると言うと、協力してくれると言った。 彼女は平民だけど、洋裁の祝福を女神にもらったみたい。 彼女のお姉さまも街で洋裁店に勤めているらしい。  

彼女もそこに勤めたかったみたいだけど、貴族相手の店なので、平民はたくさんは採用しないと断られたらしい。 平民差別に少し怒ったけど、それと同時に メリーがメイドになってくれて、良かった。と私は思った。

散らばった服をクローゼットに収め、メリーに頼んで、少し外に出してほしいと頼んだ。

メリー、マーク兄弟に支えられ、庭を出て、門の外に出た。

門の中には、所々、草があるが、門の外の景色は膨大な砂漠が広がっており、見渡す限り砂で覆われていた。

丁度、家族が魔獣を退治して、戻ってきたところだった。

父と兄は魔獣の血であちこち汚れていたが、私が門の前にいることにひどく驚いた様子だった。

父は大きな魔獣を肩に背負い、私が外に出ていることに驚いた様子だったが、兄は私を見て、にっこり笑ってくれた。

母が走り寄ってきてくれ、私を抱きしめてくれた。  私は3人に、お帰りなさいと言ってみた。

庭でお父様は水シャワーを出して、兄を自分の体を洗い、兄が風魔法で、濡れた服を乾かしていた。

すごいなぁ。魔法って、私は初めて見た魔法の力に、自分にも何か魔法の力があればなぁと思った。


美味しい生活は私の魔法の手にかかっている。私は自分の手を祈りをこめてみた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ