砂の中から砂漠の宝、でろでろ作戦
昨日の夜はメリーと家族の皆を待つ間、キッチンで夕食の準備をした。
屋敷の冷蔵庫には、おじい様からもらったたくさんの野菜、兄様の狩った魔鹿の肉がすこしのこっていた。
その隣の肉は、見るからに固そうな父が狩った魔獣の肉だった。
私はメリーと、おしゃべりしながら、固い肉を包丁でたたき、細かく切った。
麹菌があれば、やわらかくなのるの、魔の森の苔の中に麹菌が多くあるものが生えてないのかしら?
肉をゆっくり魔道具であるコンロで煮て、その中にたくさんの野菜をいれた。
人参、キャベツ、玉ねぎ、青菜、もちろん我が領土でとれた青豆も一緒に入れた。
ミルクもあってたので、半分ほどスープにいれ、塩を少々いれた。
これで、野菜、ミルクスープ完成。 メリーはミルクが珍しかったみたいで、今晩のスープを楽しみにしていた。 それから、軽く塩をした鹿肉をこんがりやいた。 お母様がここにいれば、もっと上手にロースト出来るのに、残念。 付け合わせには、トマトかな?
焼肉の薬味にハーブとかがあると、さらに美味しくなるのに、残念。
皆、私と、メリーが作った料理を喜んで食べてくれたので、私はとても嬉しかった。
夕食で魔石の契約の話と村の領民達の話が出たのだけど、私の魔法の話は出なかった。
やはりあんまり期待されてないのかな?
と言うことで、今日も裏庭の競技場に砂の女王として、早朝から、立った。
私のハムナムトラ作戦、開始、 以前、ビデオでハムナプトラという映画を見たけど、自由に砂を操り、すごかったのよね。 私は砂で魔獣を作らないから、ムにしてみたけど、、、
メリーとマークには、仕事があると思うので、適当に抜けて、時々様子を見に来てくれたら、よいと
練習前に言っておいた。
私はすっかり女王きどりで、手をだすと、両手から、オレンジ色の強い光線が出てきた。
メリーもマークも私もびっくり、 砂よ動け、大きな声で命令した。
砂は驚いたように動いた。 手を広げるとその手の光線が伸びる先まで、砂は宙を舞い動いた。
映画のハムナプトラには程遠かったけどね。 メリーとマークは大喜び、サービスで私はその砂で砂の像を作ったり、小さな砂の城を作ったりして遊んだ。 もちろん、砂は風が吹くと、サラサラまた元の姿にもどってしまう。 目の前に大きな穴をつくったり、山を作ったり、すっかり砂遊び状態になってしまった。2時間もすると、そろそろ、マークが砂まみれになってきて、裏庭を去り、メリーは心配そうにまだよりそってくれていた。 昨日に比べると、だいぶ砂を動かすことに、進歩がみられて、私は女神様に感謝しながら、裏庭を後にした。 メリーにはメイドとしての仕事があるからね。
今日はメリーもマークも私の後ろで見てたから、あまり砂まみれにならずにすんだ。さてこれから昼ごはんの支度をしよう。
昼食は鹿肉がもう無くなってしまったので、固い魔獣のスープと野菜サラダを作った。
デザートはおじいさまのところでとれた、リンゴ。 リンゴを見ながら、魔リンゴの美味しい味を思い出した。 美味しかったなあのリンゴ、蜂蜜も、、、 あの魔の森はどうなっているのだろう?
私はまだ見ぬ魔の森のことを、思った。
昼食の後、デザートのリンゴを食べながら、私は皆に魔の森のことを聞いた。
父は何かとても深刻な顔をして話しているのが気になったが、兄は午後、皆で魔の森に見回りに行くので、様子を夕飯の時話してくれると約束してくれた。
午後、皆が魔の森に行った後、見事に私が作った山や穴はただの砂に戻っていた。
イヤぁ~ん、ただの木阿弥になってしまった。 私は気を取り直し、砂の中から魔石を出せ、と命令した。そうそう、それが本命。 出でよ。魔石。大きな声で手をかざし、そう叫んだ。
砂は高く舞い上がり、何かヒカルものが、見えたような気がしたが、砂地に落ちる前に風で再び砂漠の砂の中に沈んでいった。 私の魔力がまだまだ弱いのか? それとも、ここに吹く風が強すぎるのか? 私は負けるものかと、再び呪文を唱えた。何度も、何度も、、、、
ついに、のどがかれてしまった。 ううう、女神様なんとかしろ。
風はこの世の中大切なものだし、兄様の風魔法も尊いものだけど、この砂漠に強風ブリザードは、あまりにも無慈悲。 弱い者いじめ、女神また、寝てるんか? 私の体は強風に砂まみれになり、またまた、女神に怒りがわいてきた。 天を睨み大きな声で女神に訴えた。
女神はそのころ、小さなヒカル玉を磨いていた、地上を見ると、小さな女の子が砂にまみれ、なにかを訴えている。 あ、レイナちゃん、私が無慈悲? どういうこと? 女神はうっかり手を滑らせ大事な球をおとしてしまった。 ホェ~~~エ、
レイナはそれを砂から出た魔石だと思い、手でつかんだが、あまり固くなかったので、出来損ないの魔石だと思い、右手で握りつぶした。 女神の叫びとともにレイナの体はなぜか発光していた。
なんか私、やっちまったか? そのまま、館にもどり、メリーとマークにびっくりされた。
私が黄金のようになるなんて、、、聞いてないよ。




