砂を操る令嬢、ハムナプ(ムゥ)トラ作戦
目覚めた時、私はベットの中だった。 メリーとマークが心配そうに私の顔を見ていた。
お嬢様、大丈夫ですか?私は2人に心配かけまいと無理に笑った。 正直、体中、ピリピリして電気に感電したみたいに痛い。 女神様に怒られちゃったのかな? むむ、ムム、魔力が体中、駆け巡っている。 お嬢様、冷たいお水をお持ちしましょうか?メリーの問いかけにも、うつろな目を向けるだけ、、、私どうしちゃったんだろう? もうすぐ、家族の皆さんが戻られます。しっかりしてください。マークが泣きそうな声で私に言った。 メリーは心配そうに私の側にいてくれた。
マークは玄関近くで、私の家族が昼食をとるのに戻ってくるのを待った。 しばらくすると私の家族が、私の部屋に来た。 練習中、倒れたんだって? 兄が私に聞いてきた。 はい、お兄様、
母は私の手をとり、驚いたように、私に言った。 魔力が手から溢れでているわ、私の消耗した魔力が戻ってきている。 父も驚いて反対側の手をとった。 「ああ、これは良い、戦いでの疲れが飛んでいく」お兄様まで、お母様、今度は僕に手を握らせてください、と言いだした。
はぁ、そんな、人を充電器みたいに、、、皆にかわるがわる、手を握られてるうちに、私のビリビリは次第に収まっていった。 メリーは私の顔色が普通に戻ると、昼食の支度に部屋を出て行った。
そういえば、お腹空いたな、今日のお昼は朝と同じ豪華な食事なのかな? お母様に聞いてみた。 「大丈夫? 一緒に昼食がとれるの? お部屋に持ってこようか?」母がそう言うと、父も頷いた。
今日は部屋で静かにしていなさい。
私はメリーが持って来てくれた昼食を一人で部屋で食べた。やはりみんなと食べないと美味しさが半減するわね。 私はメリーに心配かけてごめんね、と謝った。 メリーとマークを砂だらけの裏庭に長い間、立たせちゃってごめんね。 お詫びにマークに私の緑色の部屋着を解いて、ズボンをつくってあげてね。 残りの布はメリーが好きに使って良いからとメリーに言った。 午後は私は静かにしてるから、メリーの仕事が終わったら、またこの部屋に来て、洋裁やって好きな物を作ってね。 私がメリーに言うと、お仕事頑張ってきます、と言ってメリーは私の部屋を出た。
私はそばにおいてある、おじい様の日記を開き,静かに目を通した。
そこには土を持ち上げる方法、土を増やす方法、など声ではなく、徐々にイメージで作っていく魔法が方法が書いてあった。 イメージか? そのうち私にもできるようになるのかな?
まずは砂を自分の思うようにあやつれないと、私は自分の日記にこう書きこんだ。
(砂を思いどうりにあやつる。 できれば、砂に明示してなにか金目のものを、表面に出させる。)
砂をあやつり、できれば、砂の中のお宝を表面にださせる、我が領を黄金の領土に変える。
そう日記には書いたが、なんかちがう、なんか違う気がする。 まぁ、いいか、とりあえず、、、最終目標は、土の香りのする、緑滴るエメラルド領。 メリーが部屋に来て、私のプレゼントした箱から、裁縫道具をとりだし、私の緑の部屋着を解いて、マークとお兄様のズボンを作ることにしたと言った。 美しき冒険者レイナ兄さまには緑は似合いそう。 マークとおそろいで、可愛いかもしれない。シャツも作るなら、生地が足らないようなら、もう一つ。部屋着を解いても良いよ、と私はメリーに言った。 どんなものが出来るのか、私も楽しみだ。
明日の砂への挑戦のため、私はおじいさまから頂いた難しい土魔法の本を穴のあくほど、睨みつけながら、読んだ。




