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領主、アーノルドの驚き

闇が深くなり、夜の気配が濃くなった時、アーノルドは心配になって、館の外の門のところで、馬車を待っていた。

途中、娘のレイナの具合が悪くなったのだろうか?  いくら娘の頼みでも、十分に体を養生させてから、王都の教会に行かせればよかった。 戻るのは明日になるのか?

しばらく門の前で待っていたが、あきらめて、館に引き返そうとしたと時、馬車が静かに館の庭に入ってきた。


馬車の扉が開いた途端、女の子がすごい勢いで飛び出してきた。 お父様、ただいま。

その大きな叫び声はガラガラ声ではあったが、娘のレイナだった。 そのあとをジュラルドが、最後に妻のマリアーヌが馬車から出てきた。  レイナは私に飛びついて、ツチ、つち 土魔法、と小さな声で言った。

え、?? それは素晴らしい。おめでとう。 私は心からそう思った。

砂の国の可愛い王女様のようだ、と思った。 

 お父様、お腹空いた、、、そう言うとレイナは私の腕の中で眠ってしまった。 疲れが急にでたのだろう。  

ジュラルドは大きな、魔鹿と角兎とたくさんの野菜を風魔法で屋敷に運び込んでいた。

妻のマリアーヌは、いくらかふっくらして、優しく微笑みながら、私の頬にキッスして、(ただいま)と囁いた。  私はこの上ない幸せを感じた。

私は妻と一緒に娘をベットに寝かせ、妻に(お帰り、娘を無事連れて戻ってきてくれてありがとう)と感謝のキッスをした。 応接室に戻ると隣のキッチンの隅にある解体、保存室で息子が何かやっていた。

覗いてみると、私が狩った魔獣が食べられるものか?判定して、分けていた。

立派な魔鹿を狩ってきた息子を頼もしく思った。

息子は私を見て、お父様、鹿と兎にチルド保存をお願いします。

明日村の皆さんにすこしづつでも、食べてもらいたい。

この低温冷凍だと、菌を寄せつかない、鮮度を保って、肉もほぼ凍らないので、すぐ食べられる。

住民に魔肉を配る時はいつもこの方法をとる。    村の皆の家に貴族はほぼ持っている、冷凍保存庫があれば、もっと多くの肉の塊を保存できるので、たびたびの配達で、消耗する息子の魔力消耗もすこしは、軽減されるのに、、、アーナルドは、あらためて、息子の存在をありがたく思うのであった。

明日の午前中に野菜と一緒に村に届けようと思います。    アーノルドは息子のジェラルドが今回の旅で大きく変わったことを喜んだ。 次期領主としての気合に満ち、頼もしく感じた。


チルド魔法を施した後、魔鹿肉を解体して、分けている時、こんな大きな魔鹿をどこで? と聞くとジュラルドは、隣の伯爵領の森で、と答えた。

私はびっくりしたが、冒険者登録したので,猟の許可は得ています、と彼は答えた。

冒険者登録?  驚く私に、レイナの案です、と息子は答えた。

母上様からも明日、今回の入金の件で話があると思いますが、その前に私から父上に話があります。

あとで報告を兼ねて、で父上の書斎にお伺いしてもよろしいですか?  

今回はご苦労であった。 報告、よろしく頼む、アーノルドは息子に頷いた。


応接室で妻のマリアーヌがお茶を用意していたので、お茶を飲みながら、王都への旅の話、レイナの話など少しした。

夜も遅かったので、マリアーヌは寝室に先に引き上げていった。


ジュラルドは父の書斎で王都から受け取った金貨とそれから、冒険者ギルトで稼いだお金を前においた。

父は目の前の息子が稼いだというお金に驚き、やはり母と同じにこれは、ジュラルドのお金なので、ジュラルドが管理するよう、言った。

ジュラルドが冒険者ギルドでの話をした、(魔石2つで100万ギガ)そんなことがあるのか? 父は驚きで目を大きく見開いたが、ジュラルドは、(大きな珍しい魔石だったので、教会への寄付用で除けておいたものです。 その石が100万になりました。)と話した。 今度、王宮指定の店に納品にいったら、契約書をもう一度確かめたほうが、良いと思います。   値段設定がおかしすぎます。 

私はしばらく驚きの余り、言葉がでなかった。 


  アーノルドは言葉のかわりに、力強く頷いた。






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