冒険者、レイナお兄様のお小遣い稼ぎ
大きな森の緑が深くなってくると、お兄様の目は輝やいた。プラチナブロンドの朝日を浴びて、金色に眩しく輝いていた。
前夜、宿で冒険者グループを2組ほど見かけたが、私たちは疲れていたので、すぐ部屋の入り、食事も部屋食にしてもらった。 夕食は魔獣の肉であったが、もう私たちの領土では手に入りづらい、食べると魔力が体にわいてくるような、美味しくて柔らかな肉だった。 母も久しぶりのその魔獣の肉を、かみしめるよう、食べていた。 今までの旅の疲れも、どこかに行って行ってしまった。
私たちは明日早朝から、森に行くので、はやくに寝てしまった。 宿で見かけた、あの冒険者の方たちもこの森にいるのだろうか? 私はこの森にはどんな魔獣いるのか、わくわくしながら、馬車に乗っていた。 兄が剣を手に馬車をおりたので、私たちも続けて降りた。
母は私と馬たちを守るため、ここにとどまり、私の魔法練習をみてくれることになっている。
母がいれば、魔獣は怖くて近寄れないだろう。 兄はつむじ風の如く、この森の奥に消えて行った。
忍者か? 冒険者レイナお兄様。 私はがんばって、ここで魔法の練習するから、兄さま、美味しいお肉を頼むよ。
練習をはじめようとしたとき、 魔獣ならぬ、冒険者の柄悪のお兄さんが私のところにきて、昨日宿で見た可愛いお嬢さん、こんなところにウロウロしていたら、魔獣に食われるよ、と親切に話しかけてきた。
母は少し離れた湖で、馬に水を与えるため水を汲んでいたが、男性の声に慌てて飛んできてくれた。
リーダーらしき男が母を見て、これは美しいご婦人、とニヤニヤしていたが、母が目から殺気をだしたので、ま、ま、魔、森の魔女~~と、グループ皆で逃げて行った。 あの兄ちゃん達、大丈夫かな?弱そうだし、、、 でも、さすがお母様、素敵。
私は思いきり広い森で天にいる女神にも届くような大きな声で、土よ動けと叫んで練習をした。
土は動かなかったけど、私の右の5本の指からは、茶色い、まだ細いけど光線がでるようになった。
母は土を動かすことに焦らなくてもいいから、まずは、手の平からも、手全体から魔法がでるように練習しなさいと、アドバイスをくれた、 私は2時間ほど練習して、すっかり声がガラガラになってしまった。う。 伯爵領で買った残りの果物があるので、私たちは馬車の中で果物を食べながら、兄の帰りを待つことにした。
昼近くまで兄を待っていると、先ほど私たちのところに来た冒険者グループが大量の獲物を持って戻ってきた。
私たちのところに来ると、頭をさげて、私にお前の兄ちゃんすごいな。A級冒険者かよ。 一人で魔獣の大量狩り、この獲物も、これ以上馬車に入りきれないと、僕たちにも譲ってくれたんだよ。
リーダーらしき人も母に頭を下げ、非礼をわび、自分たち用に持ってきた、果物、菓子を私たちにわけてくれ森を引き上げていった。 もらった、ビスケットを食べながら兄をまっていると、かなり凝縮されシールドに入った魔物を風魔法で運んできた。 これみんなお兄様が狩った魔物なの?
馬車にこれ全部乗るの? 半分は馬車の上に、半分は馬車の中に収容して、馬車を街の小さなギルト支店に運んだ。 兄が狩った獲物の数はすごかった、馬車の上に収容した魔物だけでも、比較的大きな魔物が5頭、小さな魔物が30頭、ギルドで肉、牙、魔石を鑑定してもらっただけでも、150万ギガになった。 残りの魔獣は、子爵領に持ち込むらしい。兄の風のシールドは肉の鮮度が3日ほど持つので、活気のない隣の子爵領と共同で運営してる街に持ち込むらしい。 砂漠化してとなりの子爵領も食料には困っているので、喜ばれると話していた。 兄様はお父様に似て領民思いだね。
森を馬車で通過する途中、何匹かの魔獣がいたけど、馬車の窓に兄が顔をだすと、逃げていった。
兄様すごい、魔獣よけの効果てきめん。 森を4時間ほど走るとだんだん土に砂が混じるようになってきてやがて、砂だらけ森になり、木々は枯れて今にもたおれそうになっいた。
もうすぐ男爵領に入る。 私は砂ばかりになっていく懐かしの男爵領をみて、これからは、砂と仁義なき戦いをしなくてはいけないと、心に気合をいれた。




