帰り道は美味しかった。 しかし、体がきつかった。
私たちは、ひたすら馬車でお父様の待つ我が家を目指した。
私は馬車の中で、初めての土魔法の本を、ひたすら読んだ。
コワモテ、イケメンのお父様、領地で一人苦労してるんだろうな。
私の土魔法がどこまで砂に通じるかわからないけど、お父様の輝く笑顔のため、私、土魔法がんばる。
こう見えても、前世では、一流私立大学を滑り止めにして、国立大学を目指す、受験生だったから、魔法も熱心にお勉強します。 ただ、残念だったのは、受験勉強の息抜きにアニメや異世界ものの漫画を読んではいたけど、ゲームものは、小、中学校の時はいろいろしてたけど、高校に入ってからは、全然しなかった。集中してゲームをすると、とまらなくなって、夜中でもしちゃうからね。
ファイナルファンタジーの世界にはまったら、抜け出すのが大変で受験の妨げになるからね。
友人が楽し気に話す乙女ゲームなるものは、王子様がいて、婚約放棄されて辺境の地で聖女になって、頑張るようなストーリがおおかったようだけど、聖女になってからの頑張りをもっと詳しく真面目に聞いておけばよかったな。 私は聖女にはなれなかったようだけど、この土魔法でなんとかするしかない。
幸い、辺境の地に近いといっても、日本のように四季があり、夏は長いが冬はさほど長くない。
冬も極寒というわけでもないらしい。 以前の短絡的な領主が治めるまでは、子爵領も魔の森を持つ豊かな作物がとれる領土だったようだ。
母と兄は私の体のことを心配してくれて、馬車で書物を読むと、馬車酔いしないかと、心配してくれるけど、馬車酔いはない、だけどお尻がいたくて、体がきつい。
私も兄と母から魔法の使い方を聞いて、公爵領の公園で休憩をとる時、魔法を発動させてみるんだけど、
人さし指から僅かに茶色い光線がでるだけで、土はびくともしなかった。 魔力が少ない。私の気合がたらないのかな? あまり気合いれて、綺麗な公園を荒らすわけにもいかないしね。
母も兄も手から魔法を発動されるようだ。 私も休憩があると、何度も、指で魔法の発動練習をしている。
兄は自分のポケットマネーで私の公爵領の美味しい食事を用意してくれる。
公爵領の街には美味しいパン屋さんが多くある、横のコーナーにはお菓子も売っている。果物も豊富だ。
私は公爵領の本屋に行って、野菜の本をあれこれ買い込んだ。この国にある野菜の知識は必要だものね。
土魔法の本はおじい様がたくさん持っているらしいので、買わないでおいた。
美味しい物を食べるのは嬉しいけど、お兄様、そんなにお金使ったら、お兄様の礼服が、質素になってしまいますわ。
まあ、顔が引き立って、良い効果がえられるかもしれないけど。。。
公爵領では宿はとらないみたいだけど、伯爵領には森がいくつかあるみたいなので、伯爵領に入ってから、宿で一泊するらしい。 美味しい食べ物や、綺麗な服や素敵なアクセサリーがたくさんある公爵領は楽しいけど、早く伯爵領に入り、ゆっくり風呂の漬かり、手、足をのばしてベットで眠りたい。
伯爵領に入り、森近くの宿をとった。
疲れた私は、宿で出された、夕食をとり、風呂に入り、泥のようにベットで寝た。
今回は一部屋だったけど、兄用にもスペアベットが用意されていた。
昼近くまで寝てしまった私が目を覚ました時、兄はすでに森に行き部屋にいなかった。
私はブランチを食べ、宿で昼食用のお弁当を受け取り、母と兄がいる近くの森に出かけた。
兄は森ですでに鹿2頭と兎を3頭を狩っていた。
私は母と森で魔法の練習をしていた。 相変わらず土はちっともうごいてくれなかったけど、茶色光線の出る指は利き手、2本の指になっていた。
母の指導で最初は心に念じた無唱魔法じゃなくて、声を出して、その願いに集中しなさいとのことだったので、私は大きな声で土よ動け、と森中に響く声で叫んだ。
兄曰く、森の動物が逃げてしまうわ、 私は母の指導で一時間ほど魔法の練習をして、その間兄はさらに鹿2頭、兎2頭を狩った。 さすが冒険者、レイナ兄さま? 森の動物がこの分だと、一日でいなくなってしまうわ。
宿で用意された昼食後、食べた後、私たちはいったん宿に戻ることにした。
公爵領に近いこの森には、魔獣はいないらしく、母の出番はなかったけど、獲った獲物は馬車がよごれないよう、兄の風魔法でシールドして馬車に運び、獲物は兎一頭を残し、宿で引き取ってもらった。
宿代は鹿、2頭、残りは獲物は買い取ってくれたので、兄のポケットマネーは、公爵領で散財してしまって分を取り戻していた。
それから長細い公爵領を馬車で走り、途中、兄が狩った兎を母が火魔法でこんがり焼いてくれて食べたり、途中の街で買い物したりした。 兄が気前よく、お小遣いをくれたので、普通の子爵令嬢のように、あれこれ、可愛い小物入れなど買った。メリーにも私とおそろいの小物入れ、ともう少し大きな物入、
メリーは洋裁が好きだから、洋裁道具を入れておく、物入が必要だものね。
お母様もあれこれ、街の店を覗いていたけど、ウィンドショッピングだけ、、、
お母様私が頑張って、美しいお母様をさらに美しくするドレスを買ってあげるから、もう少し待っててね。 馬車がだんだん我が子爵領の近づいてくると深い森があり、冒険者のグループがちらほら、見られるようになっきた。 ここの森には、我が子爵領を逃げてきた、魔獣も少しいるようだし、冒険者ギルドの支店もあるようだ。 レイナお兄様とお母様の出番かな? でもお母様は魔獣、焼いちゃうからな。ここでもあんまり出番は多くなさそう。




