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麗しの王都巡り

朝早く目覚めて、私は白いワンピースに着替えた。

宿の小さな鏡に向かい、微笑んだ。  鏡の中の少女は、幾分、顔色が良くなり、げっそり感が薄れていた。

母の支度はすでに出来ていた。  兄はやはり、昨日の床の寝心地が悪かったのか、疲れがたまっていたのか、相変わらず足もとで転がっていた。  兄様起きてくだされ、、、もう朝ですよ。


宿で、馬車の中で食べる朝食の弁当らしきものを受け取り、兄は宿の主人と思われる人に小さば赤い魔石と青い魔石を渡して、宿を出た。  どうやら魔石をお金のかわりに渡しているらしい。

(いってらってしゃいませ、冒険者様。)    冒険者?  どうやら、兄と父はこの宿では、冒険者を名乗っているらしい。  そうだよねぇ。  子爵領主にしては、貧乏ぽいかもねぇ。服装が、、、

父も兄も母も立派な服を着れば、どう見ても貴族にしか見えない容姿をしてるけど、服装は庶民を変わらないし、母はといえば、十年前に買ったの?と思える古いよれたドレスを着ている。

私が聖女になったあかつきには、素敵な最先端なドレスを着せてあげるからな。 お母様。


私はにっこり聖女スマイルを宿の人達に残し、馬車に華麗に乗り込んで、さっそく美味しそうな弁当を一人、先に食べた。  母は私の食欲に驚いていたが、とても嬉しそうだった。

兄は初めての父親代理ということで、緊張しているのか、やけにおとなしかったが、馬車は順調にすすみ

王都に昼前に王都に到着した。

私は伯爵領、公爵領を見ているし、王都も漫画やアニメで見ているので、さほど驚きを感じなかったが、

王城を見たかった。  兄は王城に行って、魔石を献上するのかと思ったが、王都にある、王宮御用達の店に行って魔石を収めるそうだ。 残念。


お店にはいると、店の奥に通され、そこで紅茶らしきものと、クッキーをだされた。

母も兄も私も、皿にだされた、クッキーをたくさん食べ、紅茶のお代わりをした。

兄は魔石のかわりに、金貨を受け取り、私は皿に入った残りのクッキーをポシェットに入れ、爽やかな貴族風挨拶をして、お店をでた。

馬車に戻り兄様がボソッと呟いた。 おかしい、今回は数はいつもより少ないが、狂暴な魔獣の貴重な魔石が多かったのに、金額が同じだ。  やはり父親の代理だから、足元を見られたのかな?

兄は少し残念そうな、顔をして私たちを見た。  そういえば、お兄様、コチコチに凝り固まって、

紅茶とクッキーを食べてるだけで、交渉しなかったね。 お父様のそうなの?

王家との最初の取り決めがあるので、店とは交渉はしていなくて、収めるだけ、兄はそう答えた。

それで、お金はいくらになったの?    私は兄様に聞いてみた。

魔石の半分は税金で持っていかれるので、魔石500個で日本円にすると、800万円ぐらいにしかならないらしい。魔石千個を年4回収めて、年に3千万位にしかならない。

領主だよねぇ。 一流企業のサラリーマンではないよね。  私の顔色は完全に青くなった。

父と母とお兄様の命の値段が、3千万円。 それで、24時間戦えますか?

国王って、ぼったりくのおじさんなんじゃない?

子爵領の領民にだって食べさせなくてはならないし、立派な街も作らなくてはいけないのに、我が領土は自転車操業。  領主家族が稼いだお金で領民は生活している。

レイナ、お金も入ったのでとりあえず、昼食を食べよう、青くなっている私に兄は心配して、話しかけた。そうね。王都のお店で何か美味しい物を、と母もにこやかに言った。

お兄様、お母様、ご飯食べてる場合じゃありませんわ。  王都のギルトがあれば、案内してください。

兄は、レイナは家で寝たきりの生活してたのに、冒険者ギルトを知っているのか?

だって、宿屋でお兄様もお父様も、冒険者って宿で名乗っていたんじゃないの?

兄はしぶしぶ冒険者ギルトに私たちを連れて行った。

ギルトの建物はとても大きく、私が漫画で見たイメージ通りのものだった。

お兄様はギルトに冒険者として、登録しているの?  私は聞いてみた。

子爵家の嫡男だから、そうもいかない。と兄は答えたけど、アルバイトは大切。

受付のお姉さんに聞いたら、魔法能力検査をして、合格したら、名前を登録するだけ、、、と教えてくれた。  お父様とお母様とお兄様は貴族するより、冒険者になったほうが、楽して稼げそうなんだけどね。  こんな苦労して、美味しくない生活をしてるなんて、、、酷すぎる。

名前なら私のレイナを貸すのでそれで、登録してほしいとお願いした。

私だったら、領地で寝たきりの生活をしてたから、まさか子爵令嬢が冒険者なんて思わないから、お兄様は今日から冒険者レイナ(男でも行ける名前だよね)  と無理やり冒険者登録をしてもらった。


待ってる間、母様はいちいち、冒険者たちの依頼案件をみて、金額の高さに驚いていた。

しばらく兄を待っていたが、兄は検査にダイブ時間がかかっているようで、私たちは待つ間に隣のサロンでお茶を頼み、ポシェットからクッキーをとりだし、母と一緒に食べた。

2人でお茶してる間に、冒険者グループらしきゴリマッチョな人達から、話しかけられたので、私はいろいろ話を聞いてみたかったんだけど、お母様は燃えるような瞳でリーダーらしき人を睨みつけたので、

慌ててみんな退散してしまった。  人間相手に目に殺気をだしてはいけません、麗しのお母様。

そうこうしてる間にレイナお兄様? が戻ってきました。 何でも魔力が多くて、測定部屋の一部を風で吹っ飛ばしたらしい。それで、時間がかかってしまったみたい。  無事A判定がでたみたいだけどね。

お兄様、全部魔石は王国指定のお店に収めちゃったの?  私は聞いてみた。

レイナが教会に行くので、司教に寄付として、大きな魔石を2つ抜いておいた。と私に答えた。

魔力判定には多少お金がかかるらしいが、大きな魔石は私の判定が素晴らしいものになるよう、賄賂にするようだ。 お兄様、魔力判定で賄賂は通じないと思うし、お金がないのに、教会に寄付は無理がある。

今度、お金が余ったら寄付しましょう。 その魔石はギルトで換金しましょう。

兄は初めて、ギルトで魔石をお金に換金した。

受付で兄が魔石を見せると、受付嬢が奥に引っ込んで、ギルトマスターが代わりに来た。

ギルトマスターは兄を小部屋に呼び、魔石を前に、冷や汗をだしていた。

これは王室で扱うほどの珍しい高級品、石の中の魔力量がものすごい、一つ、20万、2つで50万でどうでしょうか?

兄はびっくりしてギルト長をみていたが、ギルト長は何を感じちがいしたのか、70万、80万でどうでしょうか?

100万では?  どんどん値をつりあげていった。

兄は一呼吸して、検査室の壁を一部壊したので、100万で譲りましょう。と、答えた。

冒険者レイナ兄様は顔を赤らめてヨロヨロと私たちの前に戻ってきた。

紅顔の美少年は、私たちに、母上、レイナ、どこか料理の美味しい店で昼食を食べましょうと言った。

私たちは冒険者たちの集まるギルトの食堂で、安くて美味しい食事を楽しんだ。

食事中、兄は2つの魔石が100万円になったこと、を私たちに話した。

そうでしょ。 王様は渋ちんのドケチ決定、私が聖女になって、息子と婚約してくれなんて泣いて頼んでも、絶対断るからね。  この時私は、教会の判定を待たずにすっかり聖女気取りになっていた。


お腹も一杯になったし、まだ、教会へ行くには少し早いので商業ギルトにお店を皆で見て回った。

素敵なお店があふれている、 こんどメリーも連れてきたいな、と思った。








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